LPレコードをデジタル化してライブラリーに取り込むには、いろいろな操作が必要で、煩わしいかぎりです。
反面、それらの操作のひとつひとつに面白みがあって、少々、深みにはまりそうです。つまり、CD制作におけるミキサーエンジニアになったような気分が味わえます。
例えば、先日、レコード演奏で生じる「シーパチ」ノイズの軽減には、湿式クリーナーが有効とご紹介しました。
しかし、この処理を行なっても、片面30分も演奏する内には、この種のノイズのひとつやふたつは発生していまいます。さて、どうするか?
そこで登場するのが、Music Editing Soft です。
つまり、ファイルに記録された音楽情報の中にまで分け入って不用なノイズを取り去ったり、ある種の効果を付け加えたりしようというわけです。
写真は、音楽ファイルをこのソフトに取り込み、演奏(モーツアルト、フルートとハープのための協奏曲第1楽章)しているところです。
これを聴きながら、ノイズが出たところでストップし、その点の波形を拡大して調べます。
ノイズがあると、拡大部分はご覧のような波形になっていて、これをマーカーで補正すればノイズを消し去ることができます。
この処理を行なった後、再度、この部分を再生してみて問題なければ次に進みます。
という訳で、まぁ、気の遠くなるような作業が必要なのですが、気分はすっかりミキサーエンジニアです。