駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

千越作 王羲之?

2011年01月30日 | 中国書家(唐七星・王羲之・褚遂良)

千越作の王義之書です。

知人から譲ってもらいました。

普段使用している王義之とは随分趣を異にしますが、

楷書っぽい王義之なんでしょうね。

どなたが作られたか存じませんが、

結構出回っています。

かなりの深彫りで彫り面がとても綺麗です。

高性能な彫刻機のなせる技ですね。

小生は手作業で駒を作っておりますが、

機械彫りの駒は嫌いじゃありません。

均一性では一生敵いませんね。

これはこれで素晴らしい、そう思います。

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MOTTAINAI ~その4~

2011年01月29日 | MOTTAINAI
何の気なく作っていた根付ですが、

先日ある方から

「本格的なものを作ってみてはどうですか」

とアドバイスを頂きました。

何でも試してみるのが小生のモットーですので、

早速チャレンジです。

根柾を2枚、赤色の強い柾目を1枚、

普通の柾目を2枚用意しました。

合計5枚の王将木地です。

書体は、

王義之(左端)、

清定(右端)などを彫ります。

残る3枚は秘密です。

余った字母紙が有効に活用できました。

これもエコですね。

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清定書 ~その7~

2011年01月27日 | 清定書
研ぎ出しを終えたばかりの清定書です。

うーむむむむ。。。。

残念ながらこの4枚は滲んでしまいました。

全ての駒を入念に目止めしたつもりでしたが、

結果はご覧のとおりです。

導管の太さはそれぞれ異なり、この4枚は

とくに太かったのでしょう。

ま、仕方ありません。

4枚を作り直すだけです。

気持ちが落ち着いたらやります。

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新宿将棋センター

2011年01月24日 | 日向のひとりごと
日曜日に新宿将棋センターで将棋を指してきました。

新宿東口から歩いて10分ぐらいのところにあります。

写真は羞恥心でお馴染みの「つるのたけし」さんで、

どうやらこちらの常連らしいです。当日はいませんでした。

写真はこちらのブログから頂きました。
       ↓
つるのたけし、新宿将棋センターを訪問

さて、移転後のお店に初めて訪問しましたが、

綺麗で広い良い道場ですね。

禁煙でもあり、気分よくさせました。

一般手合いではなく、気の合う仲間と

15分-30秒で6局ほど指しました。

さすがに疲れました。

結果は2勝4敗でしたが、

清清しい疲労感で大満足です。

新作の打ち合わせもできました。

あっという間の2日間でした。

持つべき者は「趣味を同じくする仲間」ですね。

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女王様はゆっくり歩む ~最終回~

2011年01月23日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
昨日ご依頼主に納めて参りました女王水無瀬です。

(王将の裏側が女王です)

やるべきことはやったので、結果はどちらでも

良いと思っています。

やり遂げた達成感はありますね。

ただ、同時に久々に寂しさも感じました。

納品の時、「娘を嫁がせる親の様な気持ち」が

出たのですが、これって毎回じゃないんです。

何故かな?

と思いつつ過去の作品を振り返ってみると、

女性をイメージして制作したものにだけ、

そういう感情が生まれる様です。

まあ、単なるスケベーなのかも知れませんが。。

ちょっとオカルトめいた話なので、

今まであまり書かなかったのですが、

実は、作品を作る時はかならず人をイメージしています。

将棋を指している人です。

どこの誰かも分からない、

頭の中でしか会えない人なのですが、

そうやって作ると、なんていうんですかねぇ。。

上手く表現できないんですが、

木地に魂が入る様な気がします。

浮かんでくるイメージが、

綺麗な女性や若々しい青年ならいいのですが、

時々お爺さんだったり、

子供だったりするんですよねー。

そういう作品も自分としては嫌いじゃないのですが、

落札価格を見て必ず

「やっぱりな」

と思います(苦笑)。。

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清定書 ~その6~

2011年01月22日 | 清定書
漆入れが終わった直後の清定書です。

というのはウソで、乾燥に入ってから4日が

経過しています。

予定では本日研ぎ出すつもりでおりましたが、

どうも乾きが遅いんです。

冬場の気温が低いせいですかねぇ?

なんだか「半生」みたいな感じです。

ここで先を急ぐと失敗します。

なんとか明日の打ち合わせには間に合わせたい。

綺麗な柾目が拝めず、残念。。。

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禽将棋駒 宗英好 ~その3~

2011年01月20日 | その他の将棋
制作中の禽将棋駒です。

小駒から彫り始めています。

燕(つばめ)を14羽と鶉(うずら)を2羽

彫ったところで少々休憩です。

通常の将棋駒よりも枚数は少ないのですが、

画数が断然多いため、彫る作業が大変です。

なんと「鳥」という字を28個も彫ります。

まだまだ先は長いです。

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盛上練習 ~その4~

2011年01月18日 | 盛上練習
機械づくりの並彫りを使って盛上の練習をします。

彫埋駒に加工したところを写真に収めました。

「並彫埋駒」って、、、、初めて見ました。

木地はシャム黄楊ですが、なかなか良い感じの木地です。

できれば一組40枚に挑戦してみようと思います。



ちょっと余談です。

練習に活用している機械づくりの彫り駒ですが、

それらを全て自作でやろうと思ったら、

大変な手間と時間と費用がかかります。

本来的な姿ではありませんが、

この様に練習用として活用させて頂いております。

製造者の方に(お会いしたことはありませんが)、

この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございます。

こんな形で使っておりますが、

決して無駄にはしません。お約束します。

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求む 草流書 ~その2~

2011年01月16日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
ようやく入手できました草流書です。

字母紙作りには様々な方法がありますが、

ベースとなる画像は、直にコピーしたものに限ります。

最近はスキャナーの性能が良いので、

精度の高い写真が撮れます。

ただし、これをこのまま駒木地に貼り

使用する訳ではありません。

この画像データを加工ソフトで自分流にアレンジします。

あまり得意ではないのですが、字母紙制作に挑戦です。

前回記事

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峯書 ~その1~

2011年01月15日 | 峯書
次回作の準備に入りました。

字母帳を暫く眺め、木地と相談して決めた書体がこれです。

「峯書」です。

どちらかというとメジャーな書体だと思いますが、

表裏共に草書というのは珍しいですね。

機械彫りの作品も時々見かけますが、

自分流の彫りで(大したことありませんが)、

機械には出来ない表現をしてみたいと思います。

とりあえず中国黄楊の糸柾木地を当ててみましたが、

いまいちしっくり来ないんですよねぇ。

木地の選定はまだ迷っています。

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MOTTANAI ~その3~

2011年01月15日 | MOTTAINAI
節穴のある駒を活用して、2種類の根付を作ってみました。

左側は「金龍書」の「成銀」、

右側は「大山書」の「と金」です。

共に御蔵島黄楊の柾目です。

節穴を埋めて練習用の駒や、私用の駒として

活用することもできますが、

それを行わず、自然な姿をそのまま活用できたのが

なんとなく嬉しいです。

賛否両論かとは思いますが、

形に囚われないところに楽しさがあります。

モノ作りとはそういうものかと思います。

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MOTTAINAI ~その2~

2011年01月13日 | MOTTAINAI
最近頻繁に作っています根付の話です。

どうせ作るなら個性豊かなものをと思い、

木地を眺めていたところ、

ちょっと気になる木地を発見しました。

この木地、分類上は「根柾」あるいは「根杢」に

該当するものかと思います。

しかしながら、節がありましたので、

高級駒になる夢は途絶えてしまいました。

節をくり抜いたところ、なんと側面まで

貫通してしまいました。

通常の駒には成り得ないと思いますが、

自然が作り出した唯一無二な姿は、

アクセサリーとして面白いですね。

ちょっと作ってみます。

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清定書 ~その5~

2011年01月11日 | 清定書
表側全ての彫が終わりました清定書です。

女王水無瀬が終わり、ようやく専念できる状況になりました。

1月の下旬にお客様と新作の打合せがありますので、

その時に見本として持参できる様にしたいと考えています。

一見アンバランスな感じを受ける清定書ですが、

不思議なバランスの上に立ち、全体的にはまとまり感を

保っている様に思います。

直近に購入した印刀がよく手に馴染み、

彫りの精度が高まりつつあります。

彫埋駒を予定していましたが、

彫駒でも良いかも知れません。

いよいよ後半戦です。

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清定書 ~その4~

2011年01月10日 | 清定書
清定書の表側を歩兵から彫り始め、

ようやく飛車まで来ました。

今回の制作で心がけていることは

「自分らしく」と言うことです。

大澤師匠の受け売りですが、

「作品に個性を出す」ことが大切です。

作品を見た瞬間に

「あっ、日向作ね」

と言われるレベルでしょうかね。

ま、かなり先の話とは思いますが、

少しずつそれに向かって歩んで参ります。

本来清定書はもう少し「まったり」した感じなのですが、

直線を重視し、できるだけ「鋭く」彫っています。

自問自答しながら自分らしさを探しています。。

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女王様はゆっくり歩む ~その5~

2011年01月09日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
約1年かけて作って参りました女王水無瀬が完成致しました。

まず、字母紙をご提供下さいました由進師にまずお礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

さて、出来はといいますと。。。。90点。。。。といったところです。

当たり前ながら、天然木を相手にしていますので、

人間の思うようにはならないですね。

必ずどこかに課題が残ります。

でも、それが次の作品へと向かわせるモチベーションになります。



この作品のテーマは「やまとなでしこ」です。

全体的な印象は清楚な女性ですので、

木地は島黄楊柾目でもかなり控えめな模様を、

そして色目は白過ぎず、赤過ぎず、黄色過ぎないものを選んでいます。

磨きもマット調で、ギラギラさせていません。

漆は大澤師匠から譲って頂いた極上の一品で、

黒く鈍い光を放っています。

棋道を極めんとする女性が所有する駒ですので、

その外見からは想像できない勝負に生きる女性の鋭い眼光を

これで表現してみました。


果たして採用されるでしょうか。。。。

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