駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

将棋盤修理 ~その7~

2020年07月31日 | 将棋盤
再再度天面を修理しました将棋盤です。

何だか雑に扱っている様ですが、

そんなことはないんですよ。

そもそも本桂の一枚板で脚付き、

木取りは木裏ですから、

そんなに悪い盤ではない、

と私は思っています。

盤は木取りだけで評価すれば、

最上位が

1、四方柾

2、三方柾

3.天地柾

4、天柾

5、木裏

6、木表

の順になるかと思います。

牛肉の部位と似ていて、

希少なほど高額になる理屈です。

個人的には四方柾目である必要性は、

全く感じませんけどね。





天然素材は、ありのままの姿が美しい。

塗装は全く必要ない!が持論です。

そもそも、塗料が駒に付着するのが嫌ですね。

⇒YAHOOオークション




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阿里 Round 1 ~その10~

2020年07月28日 | 創作書体
阿里です。

全面を空研ぎしました。

あとは、面取りと磨きです。



完成まであとすこし。

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錦旗書 Round 3 ~その6~

2020年07月26日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
はい、こちらも久々の登場、

薩摩黄楊で作る錦旗書です。

さっきまで木口を彫っていましたので、

柾目が凄く柔らかく感じます。

幅広の柾目は男っぽくていいですね。

銀将の彫りが終りました。
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無剣書 Round 2 ~その10~ 

2020年07月24日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
工房のスペースが広がると同時に、

荷解きが進みます。

段ボールの奥の方から出てきました

無剣書です。

気持ちを新たにして、

金将を彫りました。

しかし、木口は堅いなぁ。。。

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卓上榧盤 ~その4~

2020年07月23日 | 将棋盤
10年以上前に入手し、結局一度も使わなかった卓上榧盤です。

作者は熊須碁盤店さんです。

宮崎県内の将棋大会で景品として頂いたものです。

駒台も付属していますので直ちに使用可能です。

貰っておいて何言ってんだ!と怒られそうですが、

自分が使いたいと思って購入したものではありませんので認識が薄く、

また貰ったものをオークションで直ちに売りさばくのも気が引けて、

結局使わないまま10年以上が経過してしまいました。

盤に謝りながら、ヤフオクで新しいご主人様を探します。

⇒YAHOOオークション







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大棋作 清安書 ~その6~

2020年07月20日 | 駒修理
修復完成から1年以上経過しましたが、

曲がりや割れなどの問題は発生せず、

足し駒で駒本来の機能も回復しましたので、

オークションへ出します。

使って下さる方がいると良いのですが。。。

⇒YAHOOオークション
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阿里 Round 1 ~その9~

2020年07月18日 | 創作書体
阿里一字書です。漆を入れました。

例によって源平仕様です。

この朱漆、実は最初は茶色なんです。

乾燥が進むと赤色に変化します。

今は違和感なく見られますが、

一番最初に塗った時は、かなり勇気が要りました。

梅雨の時期は漆の乾燥が早くて助かります。



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卓上榧盤 ~その3~

2020年07月17日 | 将棋盤
オークションへ出品中の本榧将棋盤です。

決して悪い盤じゃないのですが(悪かったら買いません)、

なぜか出番は少なく、5回も使わなかったと思います。



5枚接合なので曲がりは心配ないでしょう。

30年は使えると思います。

⇒YAHOOオークション

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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その6~

2020年07月15日 | リサイクル駒
一心作の本黄楊中彫です。

修復後、木地の曲がりなどが出ていないか、

暫く様子を見ていましたが、

問題は無い様でしたので、

オークションへ出しました。

今ではまず見ることが無くなった、

手彫りの中彫です。

天童産の駒なのに、

東京を意識していたのでしょうね、

木地は虎斑交じりで、薄くスマートです。

洒落てますね。

⇒YAHOOオークション


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ご参考 ~その7~

2020年07月13日 | 将棋盤
ネット上で発見した将棋盤です。

一見すると普通の盤ですが、



むむむ?

木目が変ですね。

おそらく中身は圧縮木材で、

表面に薄くスライスした木材を接着したものだと思います。



実用新案って。。。。何を保証するの?

中国製のコピー品や粗悪品を見て、

苦々しい表情をする方は私も含め多いですが、

ちょっと前の日本も同じだったのかも知れませんね。

本物しか生き残れない時代になったとも言えそうです。

身が引き締まります。
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求む草流書 ~その15~

2020年07月11日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
随分前に試作した草流書です。

お客様のご意向により、

ブログには一切記事を掲載しませんでしたが、

草流書の彫駒を一組制作し納めましたので、

この試作品もようやく役目を終えました。

初めての書体でもササっと作ってしまう駒師もいますが、

私はそこまで器用ではありませんので、

試作などを通じて字母紙を確認したり、

失敗も含めた練習が必要です。

試作ですが駒数は揃っていますので、

プレーは出来ると思います。

使って頂ける方にお譲りする所存です。

⇒YAHOOオークション


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阿里 Round1 ~その8~

2020年07月10日 | 創作書体
久しぶりですね。阿里です。

工房の盤が半分ぐらいまで減り、

狭いですが作業が出来る様になりました。

実はこの引越しの間に、

プリンターも買い換えました。

2年ぐらい前に買い替えたプリンターは、

安かったのですが、どうにも精度が低く困っていました。

お国から頂いた10万円で買い換えました。

よく知らなかったのですが、

プリンターのインクは、

染料と顔料というのがあって、

その仕上がりは全然違うんですね。

無視して彫る事も多いですが、

字母紙はいわば設計図ですから、

もとは精緻でないと困ります。

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将棋盤修理 ~その6~

2020年07月08日 | 将棋盤
曲がりがあって出品を取り下げた将棋盤は、

最終的に軍人将棋仕様に致しました。

天面は削りなおしましたので、ほぼ平滑です。

裏面は中心部から左右下方向への反りですので、

卓上に置いても実は安定します。

そうやって長く使っていました。

木材の反り、曲がりを防ぐために天面以外は「蝋刷り」を行いますが、

使用と経年でその蝋もだんだん減り、

水分を取り込んだ盤は変形しますので、

盤の状況に応じて蝋を補う必要があります。

駒もそうですが、盤も購入後のケアが大事です。。
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卓上榧盤 ~その2~

2020年07月06日 | 将棋盤
インターネットの普及により、

それほど数は多くはありませんが、

盤駒の見分けに関する情報も見られるようになりました。

良い時代になりました。

画像は卓上榧盤の木口です。

木口は木を切り倒した時の切断面、

年輪が見える切り株の一番大きい部分です。



将棋盤の場合は、対局者に最も近い手前の部分になります。

盤は原則一枚板がもっとも良いと思われがちですが、

それは脚付きに限った話で、

一般的に脚付き盤より厚みがない卓上盤は、

原則通りにならない場合もあります。

その原因は「曲がり」で、

曲がりが出にくい様に考案されたのが接合盤です。

一枚板の板目と2枚接合の柾目では、

どちらが盤として高い評価が得られるかは分かれます。

もちろん、木取りの他に、

色合い、目節の有無などよっても、

評価は大きく異なります。

丁度、コロナ禍の影響でNHK杯は卓上盤でやってますね。

柾目の幅が揃っている上に、

接合部分が罫線の下に隠れていて、

木口から見ても接合枚数がはっきりしません。

高そうな盤だなー、って思いますが、

これだけ良いと、商売している身としては、

勿体なくて使えない。。。




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卓上榧盤 ~その1~

2020年07月04日 | 将棋盤
出品中の卓上本榧盤です。

何年前か忘れましたが、

某将棋道場が閉店する際に引き取ったものです。

接合数の少なさと、

天面がオール柾目で揃えられているのが

気に入って譲り受けました。









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