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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

将棋とお酒 ~その1~

2022年07月31日 | 日向のひとりごと
将棋ブームの到来に伴って、

呑みながら将棋を指せるお店が増えましたね。

業界に生きる者としては、本当にうれしい。

昔はそういうお店のことを「将棋喫茶」なんて言いまして、

昭和から平成の初期ぐらいまでは、

結構、あちこちにありました。

将棋道場でも大人がビール片手に対局なんていうのは普通でしたね。

呑めば思考力が低下するので、

当然のようにミスが多くなります。

将棋のクオリティーは下がるのですが、

双方将棋で「遊んでいる」ので、

それはそれで楽しいものです。

将棋を通じた社交の場を、

大人の皆さんが楽しんでおられました。

当時、私は未成年でしたので、

瓶コーラ片手に、

その楽しそうな様子を見てました。

               つづく





将棋盤修理 ~その14~

2022年07月29日 | 将棋盤
一番よく使っている榧盤です。

画像が曲がっていて申し訳ありません。

かれこれ、10年以上使ってますね。

天面はこんな感じです。



面取りをちゃんとしてある駒を使用していても、

画像では見えないかも知れませんが、

無数の小キズがあります。

一年ぶりぐらいになりますが、

今日はこれを修復します。



濡れたタオルで盤上を覆い、

アイロンをかけます。

そうすると、こうなります。



分からないですね。

でも、分からない程度の小キズの状態で、

手当をすると修復は簡単にできます。

修復が出来ない状態になったら、

天面を削るしかありません。

どちらがいいかは明白です。






清安 Round 1+1 ~その18~

2022年07月22日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
清安一字書の成香です。

初めて彫る書体なのに、

あまりよく考えず、

いつもの感覚で彫り始めてしまい、

途中ちょっと苦戦しました。

彫刻刀を木地に当てる前に、

頭の中で彫のシミュレーションをするのが重要です。

まあ、なんとかしましたが、

目止めする前に再チェックするつもりです。



清安 Round 1+1 ~その17~

2022年07月19日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
清安一字書の成桂です。

最近の将棋はよく桂馬が跳ね、

成ることが多い気がします。

特殊な動きをする駒ですから、

攻めに使える場面はかなり限定的で、

また、受けには適さない駒ですから、

取られても

「桂馬が活躍しにくい局面」

であれば、

複数枚の歩兵との交換で互角、

なんて局面がよくあります。






清安 Round 1+1 ~その16~

2022年07月14日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
清安一字書の、、、、、、、

金将と成銀です。

清安(二字)書の字母を

一字仕様にすると

課題になるのが成銀です。

ほとんど略さない「金」なので、

このように判別できなくなりますが、

源平仕上げ(裏朱)なら、問題を解決できますね。

金将と成銀を並べたくて、

成った銀を自陣近くまで引っ張ってしまいそうです。



清安 Round 1+1 ~その15~

2022年07月12日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
清安一字書の裏面を彫ってます。

これは竜王と竜馬です。

竜馬に関しては行書ではなく、

草書を使用するべきとお考えの方も

いらっしゃるでしょう。

私も最初はそうしていたのですが、

草書の馬は読めないといいますか、

見慣れないので、ちょっとプレーに影響してしまうんですね。

それを指摘されてから、桂馬の「馬」を竜馬の字母としています。

よーくみると、彫がガタついてますね。

あとで奇麗に致します。





初代書 Round 7 ~その13~

2022年07月06日 | 一字書
端材を利用し、自分用に作った初代書です。

前回記事が2020年3月ですので、

あれから2年以上が経過しました。

棋譜ならべだけでなく、実際の対局にも使用しています。

少し汚れが着いていましたので、

油を使って手入れしました。

ちゃんと手入れすれば200年以上使えますよ。