紫電 Round 3 ~その8~ 2023年06月25日 | 創作書体 紫電の歩兵です。 表面ですが、ようやく彫り終えました。 紫電はこの歩兵が一番難しい、 というのが私の認識です。 粗彫りなので、 目止めの前に再度仕上げを施しますが、 とりあえず、この書体の最難関は抜けたかな、 と思います。
面取りについて 2023年06月22日 | 日向のひとりごと ネットで見つけた画像です。 趣向品ですね、面取り部分に漆が入ってます。 「ごいた」を作っていた時に、 木地側面の木目に特徴があると、 手駒がバレてしまうので、 裏面と側面を黒漆で覆ったことがあります。 その経験から考えると、 書きませんが、作業としては割と簡単だと思います。 モノを作ってますと、 工夫を考えるのが日常で、 思いついたら試してみたくなるものです。 この面取りも試行の一つだと思います。 その成否は、 自分ではなくプレーヤーが決める、 と私は思ってます。
篁輝書 ~その1~ 2023年06月15日 | 将棋駒製作 何年前でしょうね、、、 随分昔に作った「篁輝(こうき)」をリメイクしました。 彫駒で作ったのですが、 どうにも、こうにも気に入らず、 倉庫行きとなってました。 当時の私の力量が足りないのが原因で、 駒は悪くありませんので、 何とか復活できないかと考え、 彫ったところを埋めました。 彫駒の時は酷かったですが、 彫刻の「線」は出てたので、 埋めたら、プレーに支障がないレベルにはなりました。 多分、この篁輝書は彫駒には合わないんですね。 使用見本としてすぐ使うので、 鏡面仕上げはしていません。
天童楷書物語 ~その63~ 2023年06月11日 | 天童楷書 天童楷書(一字)の角行です。 この駒が彫りたくて、この字母を作った、 と言っても過言ではないぐらい、 最後の太ーい一画を彫るのが楽しみです。 はい、彫りました(あっさり)。 その太い部分は2本しかないので、 作業としてはあっと言う間に終わります。 彫った部分の手触りも楽しめる、 それが彫駒の良いところです。
彫埋めの風景 2023年06月10日 | 将棋駒製作 業販用の彫埋め駒を作っています。 錆漆を乾燥させているところです。 3組同時に作ってますので、 結構な数ですが、 同じ工程を3組分同時にできるので、 作業効率は良くなります。 失敗した場合は目も当てられませんけどね。 ちなみに左上の金銀は、 普段使用している彫埋め駒の修理です。
勘亭流 ~その9~ 2023年06月08日 | お客様の声 品物を納めさせて頂きましたお客様から、 早速コメントを頂きました。 「本日無事に届きました。 私が今までにふれた駒の中で最高の逸品でした。 この駒に恥じぬ腕前になれるよう、より将棋に精進したいと思います! 本当に良い物をお譲り頂き、有り難う御座いました。」 私が一番嬉しいのは、 「より将棋に精進したいと思います!」 の部分です。 やっぱり、将棋は指した方が、その面白さが理解できますし、 少しでも強くなった方が、 将棋の奥深いところに辿り着けると思います。 拙作がその伴侶になれたら最高です。
勘亭流 ~その8~ 2023年06月06日 | 勘亭流 使用見本にする直前に、 ご購入のお申し出がありました勘亭流です。 余り歩兵2枚と玉将、計3枚を追加し、 鏡面仕上げを施しました。 今まで作った駒の中で、 最も太く、深く彫った駒だと思います。 もう少しこの書体の駒を 研究してみようと思います。
紫電 Round 3 ~その7~ 2023年06月04日 | 創作書体 紫電の香車です。 以前、この書体指定で 根付の制作を承ったことがあり、 人気があるんだな、と思ったことがあります。 元々根付は「香車」を彫るのがオリジナルなので、 香車の字母を何にするか? で迷うことになります。 当方に依頼頂いた中で一番多いのは長禄(守田)、 その次がこの紫電ですね。