駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

紫電 Round 3 ~その6~

2023年05月31日 | 創作書体
紫電の桂馬です。

彫駒の魅力の一つに「深さ」があると

私は考えていまして、

その観点からしますと、

紫電書の様な太字の字母は

彫駒との相性が良いと私は思います。

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紫電 Round 3 ~その5~

2023年05月28日 | 創作書体
紫電の王将です。

こちらも彫り易い書体です。

スーイ、スーイって感じです。

木地もいいですね。

御蔵島黄楊の柾目は、

やはり彫り易い。

ただし、柔らかいので注意は怠れません。

頑張ります。

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天童楷書物語 ~その62~

2023年05月26日 | 天童楷書
天童楷書(スタンプ駒の字母)の一字書です。

王将から彫り始めました。

予想より木地がちょっと固くて、

ちょっとボソッとしてるので、

やや苦戦気味です。

ちゃんと線を出さなきゃいけませんね。

字母の出来はまずまずかと思いますので、

完成は楽しみです。

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清安 Round 1+1 ~その24~

2023年05月24日 | 安清、清安、源兵衛清安、宗歩好
久しぶりですね、同時進行してました、

二字の方の清安です。金将です。

行き先はもちろん、納期も決まっていない作品ですので、

オーダー品制作の合間に、ちょっとずつ作業を進めます。

玄人向きの書体かと思ってます。
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紫電 Round 3 ~その4~

2023年05月21日 | 創作書体
紫電書です。

金銀の次は、飛車角から彫ってます。

太字は彫る量が多く、一般的には大変と言われますが、

一字書に比べたら、楽なものです。

この調子で進めます。





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紫電 Round 3 ~その3~

2023年05月18日 | 創作書体
紫電の金将です。

一般的に「将」の字は、

王将⇒金将⇒銀将の順に少しずつ、

略して行くケースが多いのですが、

紫電書は全て変えないところに、

ちょっとした特徴がありますね。

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天童楷書物語 ~その61~

2023年05月15日 | 天童楷書
このカテで記事を書くのは久しぶりです。

天童楷書というのはいわゆる通称みたいなもので、

正式名称は「羽前(うぜん)」と言います。

そんなこと知らない方の方が多いですよね。

では、この画像の駒はご存じでしょうか?



昔はどの家庭にもあった、

天童産のスタンプ駒ですが、

この書体が羽前です。

いまでも100円均一ショップ等で売っていて、

世界で一番知られているはずの書体なのですが、

駒銘を刻まなかったせいで、

正式な書体名は知られることがなく、

通称の方がメジャーになった経緯にあると思います。

源平仕様(裏が朱色)の原点もこの駒にあり、

いわば最もこの仕様が似合う駒字と言えそうです。

今回は、この書体を一字&源平仕様で試作致します。

木地は試作用、御蔵島黄楊の柾目・板目交りを用意しました。
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紫電 Round 3 ~その2~

2023年05月13日 | 創作書体
紫電書の銀将です。

今回はこの駒から彫り始めました。

理由はなく、ただの気分です。

気分はモチベーションに影響を与えるので、

とても大切だと考えています。

私という駒職人を、

もう一人の自分がマネージしている感覚です。










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勘亭流 ~その7~

2023年05月06日 | 勘亭流
勘亭流です。

先ほど完成致しました。

直しを入れた関係で、

予定より時間を要してしまいましたが、

それにより新たな気づきが得られましたので、

気分は上向きです。

試作ですが、

木地はまあまあ柾目で揃ってますし、

思ったより出来が良かったので、

予備歩を足して売りに出すか、

予定通り使用見本にするかは、

ちょっと考えているところです。



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三田玉枝 ~その14~

2023年05月04日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
三田玉枝です。

超・久しぶりですので、先に、

前回記事のリンクを貼りますね。

⇒三田玉枝 ~その13~

前回記事の日付が2014年11月1日ですので、

9年ぶりの登場ということになります。

2014年に三田玉枝を初めて作ったのですが、

この時、字母に自信がなかったので、

違う字母紙で2組作ってました。

出来の良い方をお客様へ納め、

失敗作ではないものの、そうじゃない方は、

お蔵入りとなってました。

そういう作品は他にも沢山あり、

時々見返すことで、反省し、

失敗の再発防止としています。



この三田玉枝に関しては、

その役目は終ったかなと思えましたので、

出来が悪かった駒を全て作り直し、

作品として完成させました。

ただし、経年変化で元々の駒はやや茶色く、

また新しく作った駒は白っぽく、

これではお客様からお金はいただけませんので、

作品見本として、

ハチワンダイningバーさんで

使って頂ける様にお願いする予定です。
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勘亭流 ~その6~

2023年05月02日 | 勘亭流
勘亭流です。

漆を入れました。

斑(むら)の無い様に塗る必要があります。

そのために必要な、

筆に取る漆の量と筆を重ねる回数は、

感覚の世界なので説明できません。

そもそも漆は、

温度と湿度で状態が毎回違うので、

塗った直後、

それで正解だったのかどうかは、

出来上がってみないと分からないものです。

漆の塗りも大切な技術の一つです。
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