駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

盛上練習 ~その6~

2011年02月28日 | 盛上練習
作業をしていると、いろんな「不便」を覚えます。

その不便を解決しながらいろんな改善が

重ねられて行くのですねぇー

写真は盛上台です。

今回の改善は左上に付いている電球です。

先ほどホームセンターで購入し装着しました。

細かい作業ですので、手元を明るくする必要があります。

それだけなら、普通の電気スタンドで十分なのですが、

こうするには理由があります。

この電球で漆を温めるのです。

横に置いてある白いお猪口をひっくり返し、

本来土台になる部分に漆を入れます。

その状態で電球に乗せると漆が温まり、

サラサラ状になります。

これでスムーズに作業ができます。

漆を扱う方にはお分かり頂けるかと。。。。

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清定書 ~追伸~

2011年02月27日 | 清定書
なんとー!!!!

駒を桐箱へ納めている最中に、誤って落としてしまい、

キズがついてしまいました。 ガーン!!

。。。。

写真では見え難いかも知れませんが、

行人偏の真下あたりです。

影をつけて撮影したので、なんとなく

見えると思うのですが。。。どうでしょう??

オークション代行へ依頼するつもりでいましたが、

キズがついてしまいましたので、

通常には売り出せなくなってしまいました。。。

参ったなあ。。。

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清定書 ~最終回~

2011年02月26日 | 清定書
ようやく完成まで辿りつきました清定書です。

作り直しが数枚ありましたので、完成が1ヶ月以上

延びてしまいました。

出来あがりとしては、、、そうですねぇ、、、

まあまあです。

この木地は中国産の本黄楊柾目なのですが、

意外と扱い難くく、ちょっと手を焼きました。

ただ、完成してみると赤みが強く、

既に良い色合いになってきています。

使用後の乾拭きを重ね、1年ぐらいすると

虎斑が浮き上がってくる駒もあるでしょう。

駒には「育てる楽しみ」もありますね。


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引導

2011年02月25日 | 日向のひとりごと
あー、自分の将棋では通用しないな。。。。

と悟った局面です。

手前が小生、向こう側は金堂さんという方です。

(便宜上、盤面は先後逆になっています)

この将棋は支部名人戦福岡県大会の1回戦です。

△4四歩と指されて、将棋は終わっています。

あとは、一方的に負かされましたが、

少しスッキリした気分です。

駒づくりに専念せよ!!

という将棋の神様のお言葉ですかね。。。

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盛上練習 ~その5~

2011年02月24日 | 盛上練習
久しぶりに盛上の練習をしています。

前回は漆を乗せる量が少なすぎて

最終的に全く盛り上がりませんでした。

そこで今回は限界まで乗せてみました!

その結果がこの写真です。

漆が溢れてしまいました。。。。

やってる最中は上手く乗せたつもりでしたが、

カラジメが終わったらこんな風になっていました。

何でも多ければいいってもんじゃありませんよね~

過ぎたるは。。。。ですね。

まあ、これも練習です。

この駒は漆が乾燥したら、

再度研いでまたやり直します。

修業はまだまだ続きます。

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MOTTAINAI ~その6~

2011年02月23日 | MOTTAINAI
ただ今YAHOOオークションに出品中の根付です。

王将(玉将)根付を5つ作りましたので、

順次出品して行く予定です。

この駒木地は清峰師匠が作られたものです。

御蔵島の黄楊で、原木の買い取りから、

木地の形成までやっていらっしゃいます。

ですので、余った木地ではありません。

昨年の新年会に頂いたのですが、

ずっとそのままにしていました。

木地は駒となって初めてその使命を全うできる訳で

(この場合は根付ですが)、ようやく命を吹き込む

ことが出来ました。

1作目は王羲之書の玉将です。

故人ですが、地球上最も字(漢字)が上手い

と言われる方の書です。


今まで何作か出品しておりますが、

将棋を指さない方のご入札が多いのに驚いています。

純粋なアクセサリーとしても

そこそこオシャレなのかも知れませんね。

アドバイス等頂ければ幸いです。

YAHOOオークション 将棋駒根付

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禽将棋駒 宗英好 ~その6~

2011年02月22日 | その他の将棋
表面の彫が終わりました。

丁度この中間点で駒尻に銘を刻みます。

書体名は真に勝手ながら、禽将棋駒の発展を祈り、

考案者の大橋宗英名人のお名前を頂戴しました。

駒自体は彫駒ですが、銘は彫埋または盛上げにする予定です。

まだ「鳥」の字が16羽も残っています。。。。

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駒修理 ~最終回~

2011年02月21日 | 駒修理
おかげさまで修理が完了しました(右側の玉将です)。

磨いてませんので、ちょっとボヤっとしていますが、

軽く油をつけて乾拭きを繰り返せば、

ツヤツヤしてくるでしょう。

その楽しみは所有者のものですね。

左側はツイデに作った根付です。

小生流の面取りと鏡面磨きがしてあります。

「仕上げ」が一番楽しいかも知れません。。。

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淇洲書 ~その3~

2011年02月20日 | 金龍・淇洲
全ての字母紙を貼り終えました淇洲書です。

木に紙を貼るだけの一見簡単な作業ですが、

実は結構面倒です。

油断すると、ズレたまま貼り付いてしまいます。

ライトで透かしながら、位置を確認しています。

しかし、淇洲書はいい書体ですね~

水無瀬や錦旗よりも断然カッコイイと

思うのですが。。。。。

まっ、それは好みの問題ですね。

ところで、淇洲書は別名「錦旗」と呼ばれるそうです。

いつものというか普通の錦旗とは別物としてです。

13世名人の関根金次郎氏が七段の時、

淇洲書の駒を譲り受け、その直後から快進撃が始まり、

名人になったそうです。

無敗の様子が錦の御旗を掲げて戦う官軍の様であり、

そこから錦旗と呼ばれる様になったとのことです。

縁起の良い駒としても有名です。

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禽将棋駒 宗英好 ~その5~

2011年02月19日 | その他の将棋
禽将棋駒です。

間もなく表面が彫り終わるところまで来ました。

細かい彫りが連続します。

神経を張り詰めていますので、

今のところ失敗はありません。

木地についてはあまり頓着していませんでしたが、

粘りがあってとても彫りやすい木地です。

比較的新しい木地なのでしょう。

木地との出会いも大切ですね。

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駒修理 ~その5~

2011年02月18日 | 駒修理
完了したと思いきや、残念ながら玉将のみ

やり直しになりました。

玉の最終画が小さいため、もう少し大きくします。


写真は、彫った後に目止めをしたところです。

すごく液体を吸い込む木地のため、

目止めをしても何か足りないような気がします。

失敗しなければいいのですが。。。。

ちなみに隣にいるのは根付の「と金」です。

こちらも彫って目止めをしたところです。

木口杢のくるくる模様が可愛いですね。

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駒修理 ~その4~

2011年02月17日 | 駒修理
水研ぎした直後の状態を写真に収めました。

実際には水ではなく、40℃ぐらいの

お湯を使用していますので、

表面の油が落ちて、すこし白っぽくなっています。

ただ、これも2、3日すると木地の奥にある油分が

表面に出てきて艶が戻ると思います。

もし白っぽいままでしたら、油を補います。


さて、彫りはいかがですかねぇ?

個人的にはまあまあかな、と思っているのですが。。。

漆も「カシュー漆」に揃えましたので、

おそらく違和感は無いと思います。

ご依頼者のご了解が頂ければ

これで終了となります。

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駒修理 ~その3~

2011年02月16日 | 駒修理
表面の小キズを落としましたので、

「彫り」に入ります。

基本的には字の細い部分だけを彫りますが、

この金将の様に、殆ど彫り直しのものもあります。

木地が古くなっているので、

粘りがなくボソボソしています。

ちょっと彫り損なうとゴソっと剥がれ落ちる

危険がありますので、神経を使います。

とりあえず、彫り終えましたので、

ここで一息入れます。。。

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駒修理 ~その2~

2011年02月15日 | 駒修理
前回の続きです。

小さなキズをそのままに作業しますと、

後でその部分に漆が入り残ってしまいますので、

#1000ぐらいのペーパーで

駒の表面をかるーくペーパーで均します。

写真では見えませんが、

この駒は実際にお使いだったものですので、

先端の方が薄くなっています。

ですので、全面的に漆を塗ってしまうと、

先の方だけ漆が残ります。

残った漆を取り除こうとすると、

再び全面を削ることになりますので、

厚みがどんどん失われてしまいます。

ちょっとやっかいな症状です。

さて、どうしましょう。。。。

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女王様はゆっくり歩む ~追伸~

2011年02月14日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
前回と同じ写真で恐縮です。

過日納めました小生作の彫駒が、

アマチュア女王戦の賞品に

おかげさまで採用となりました。

応援頂きました皆様のお陰です。

ありがとうございました。


派手さの無い大人しい木地でしたので、

一般受けしないかと思ったのですが、

気に入って頂けた様でホッとしました。

将来の女流名人に獲得して頂けたら

更に嬉しいですね。

取り急ぎご報告まで

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