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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

初代書 Round7 ~その16~

2024年12月15日 | 一字書
初代光匠書です。

この書体の、7番目の作品が私用です。

駒の角が欠けたり、

漆が剥がれたりしたものを

修理しています。

画像は研ぎ直しをしているところです。

#1000ぐらいで軽く空研ぎすると、

木地に入り込んでしまった汚れや、

くすみ、極小キズなどを落とすことができます。

ただし、削り過ぎには要注意です。



模様、目節、色合い、黒点、シラタ、木地形成など、

何かしらの問題があり、

お客様には出せない端材だけを使用しています。

これでまた駒の寿命が延びました。

初代書 Round 7 ~その13~

2022年07月06日 | 一字書
端材を利用し、自分用に作った初代書です。

前回記事が2020年3月ですので、

あれから2年以上が経過しました。

棋譜ならべだけでなく、実際の対局にも使用しています。

少し汚れが着いていましたので、

油を使って手入れしました。

ちゃんと手入れすれば200年以上使えますよ。



初代光匠書 ~その1~

2022年03月04日 | 一字書
久しぶりに佐藤敬商店さんのHPを覗いたら、

雅号が三代目になっていました。

二代目は健康が優れないと、

奥様がおっしゃっていましたので、

どうやら代替わりされたご様子です。

冒頭の画像は三代目光匠師の作品、

雅号は同じでも人は違いますから、

作風も当然異なります。

柔らかい印象の初代書ですね。





こちらは二代目の初代書です。



駒銘がかなり個性的、

初代書と刻む様になったのは二代目からです。

二代目の作品をベースにした字母を使っていますが、

これを機に私の字母も直してみようかと思います。

ただし、その方向は「より昔へ」です。

高田尚平七段プロデュース プラスチック駒「創」 

2022年02月01日 | 一字書
日本将棋連盟棋士の高田尚平七段がプロデュースされた、

プラスチックの将棋駒です。一字書です。

プラ駒の一字書はおそらく世界初(?)だと思います。

書体は王羲之ベースのオリジナルです。

初心者や外国人の方が誤認しやすい「成銀・成桂・成香」は、

二字になってますね。



見た目より重厚感があります。

角が丸いので盤を傷つける心配が少ないですね。

駒の重さと面取りのバランスがよく、とても指しやすいです。

駒箱の代わりに、お洒落な駒袋が付いてます。



日本将棋連盟東京将棋会館の販売部と、

日本将棋連盟のデジタルショップで購入できるようになりました。

@1,540円(税込)

⇒日本将棋連盟デジタルショップ(楽天)

将棋大会に行くと、複数の種類が雑に交じっていたり、

読み難い駒が用意されていることがあります。

そういう時、私は相手の許しを得て、

持参したプラ駒で対局するようにしています。

相手の方も安心して対局に集中できるので、

断られた事は今まで一度もありません。

おすすめです。

初代書 Round7 ~その9~

2020年02月29日 | 一字書
初代書の成銀です。

冷静に見ると、、、、

ヒトヤネが半分ありませんので、

将棋を知らない人が、

これを「金」と読むことはないでしょう。

まして並彫の成銀なんてカタカナの「ケ」ですからねぇ。



木地の真ん中に妙な縦線が入っていますね。

これも個性です。

折角駒形にまでなったのですから、

駒にならなきゃね。













初代書 Round7 ~その7~

2020年02月23日 | 一字書
裏面の字母紙を貼りました。

珍しくカラー印刷ですね。

単なる印刷設定誤りです。

しかし、意外と見やすい。

この駒をパートナーに、

詰将棋選手権一般戦の連続完全回答と

再度アマ名人戦の県大会優勝を狙います。

前にも書いたかも知れませんが、

駒をお買い上げ頂いた方が、

アマプロの区別なく棋戦優勝されるので、

その方々の幸せではなく、

「今度は俺の番!」をマジで狙っております。

初代書 Round7 ~その6~

2020年02月21日 | 一字書
表面の彫が終った自分用の初代書です。

加齢と共に勝率が落ちる将棋、

仕方ないと思いつつも抵抗したくなるのが人情、

それを支えてくれるのが新しい駒です。

私と駒の付き合いは、ずっとこの繰り返しでした。

女房が飽きたから「お取替え」って訳にはいきませんんし、

一夫一婦制の日本において多妻は許されませんが、

駒はそのルールには縛られません。



対局開始時の「王将の譲り合い」が嫌いなので、

3玉ではなく、双玉仕上げにしました。


初代書 Round7 ~その5~

2020年02月07日 | 一字書
初代光匠書の銀将です。

銀と言う字を分解すると、

「金」と「良」という字になるので、

ある方が「金より良い」と言ってました。

まあ、冷静に考えて日常では当てはまりませんが、

こと将棋に限ればそれはよくあることですね。

今日も持ち駒が金じゃなくて銀だったら勝てていた将棋がありました。

従って正しくは

「金より良いこともある」でしょうか。。。