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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

神秘 ~その15~

2024年09月03日 | 創作書体
水研ぎが終わりました。

いつまでも湿っているのは良くないので、

素早く乾かしたいのですが、

いつまでも直射日光に当て続けるのも良くないので、

表面が乾いたら、影干しに切り替えます。

出来上がりがほぼ見えてきましたね。

あと少しです。

神秘 ~その12~

2024年08月16日 | 創作書体
神秘の成香です。

成銀、成桂とは少し趣を異にしますが、

縦長にする、

という字母の基本原則に従って書かれています。

そもそも、香車の駒形が縦長なので、

例えば横幅の太い字にしますと、

物凄く違和感が出ます。

字母はデザイン性も大事ですが、

空間(余白)の取り方も重要です。


神秘 ~その11~

2024年08月14日 | 創作書体
神秘の成桂です。

比較しやすい様に、

金将と成銀も一緒に並べてみました。

どれも金将の動きをする駒ですが、

成銀→成桂と変わるにつれて、

省略の割合(画数)が減っている、

のが分かると思います。

例外はありますが、

これは字母を作る時の基本原則に近いものものです。


神秘 ~その10~

2024年08月12日 | 創作書体
神秘の成銀です。

一瞬、金将かな?

って思うかも知れませんので、

金将を再確認しておきましょう。



一字書における金将と成銀の誤認問題は、

必ずと言っていいぐらい発生するので、

字母を作る段階でよく検討しておく必要があります。

でも、成銀はそもそも「金」なので、

あんまり金から離れ過ぎちゃうのも要注意です。

プレーしてみないと分かりませんが、

このぐらいの違いなら良いかな、と私は思います。




神秘 ~その9~

2024年08月09日 | 創作書体
神秘、後半戦スタートです。

字母を貼り、十分乾燥させた後、

竜王・竜馬を彫りました。

これは、字母紙の輪郭を彫る方法で筋彫りと言います。

筋彫りと言えば、

「坂田(阪田)好」がまず最初に頭に浮かびます。

ちょっと話題が神秘から外れてしまいますが、

盛上げ駒の土台を筋彫りの彫埋めにする方法を考えていまして、

いま入っている仕事が落ち着いたら、

試作してみようと思ってます。






神秘 ~その3~

2024年07月17日 | 創作書体
神秘の香車です。

前2作とまた異なる雰囲気の香車ですね。

香車の字母は細長く作るのが基本で、

この書体もそうなってます。

一度、他の書体で、

細長くない香車の字母を作り、

実際プレーしてみましたが、

違和感が凄くて、将棋に全く集中できませんでした。

基本、大事だと思います。