駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

蜀紅 Round 5 ~その3~

2020年10月25日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の歩兵です。

歩兵側を先ほど彫終えました。

1枚1まい、仕上げ彫りまで済ませています。

手が馴染んできて、スピードが徐々に上がってきましたが、

油断すると失敗しますので、気を付けています。









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ピンホール修理 ~その3~ 

2020年10月20日 | 駒修理
無銘の芙蓉書です。

前回記事から一年以上の間を置き、

サビ漆の乾燥を確認してから、

少し使用し、それから仕上げました。

作者が誰かは知りませんが、

無数のピンホールが発生した時の落胆した気持ちは、

駒師ならば想像に難くありません。

しかし、現代技術を持ってすれば、

ピンホールは十分挽回が可能です。

私は良い時代に生まれました。

今の駒作りは、先人たちの血と汗と涙で出来ている、

そんな気が致します。

オークションに出しました。

⇒YAHOOオークション

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駒袋の洗濯

2020年10月18日 | 駒箱、駒袋
あまり見た事ない画像ですね。

駒袋を洗って干しているところです。

大事な駒を守ってくれているのは、

駒箱だけではありません。

事実、駒袋を洗うと予想以上に、

汚れていることが分かりますよ。



駒袋が汚れていると、駒も汚れる理屈です。

あなたの駒袋、大丈夫ですか?


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錦旗書 Round 3 ~その9~

2020年10月14日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
薩摩黄楊で作る錦旗書です。

表面の彫が終りましたので、

裏面の字母紙を貼りました、

と言いたいところですが、

歩兵が19枚しかないことに今気づきました。

もともと19枚だったか、

1枚紛失したのか?

スタートしたのは2年前なので、

正直、分からなくなってしまいました。

気楽に作るつもりだったので、

多分19枚だった気がするのですが、

気持ちは変化するもので、

20枚仕様が良い気がしています。

裏面を彫りながら考えます。


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天童楷書物語 ~その56(鷹山作 本黄楊木口杢 彫駒)~

2020年10月12日 | 天童楷書
作品数でいえば、圧倒的にメジャーなのがこの天童楷書、

本当の書体名は「羽前(うぜん)」、

羽前地方(現在の山形県)ですね。

でも、あえて書体名を刻まないのが、

天童楷書における定跡です。

雅号は「鷹山(ようざん)」、

米沢藩(現在の山形県米沢市)9代目藩主、

名君として知られた上杉鷹山、

そこから頂戴した雅号でしょう。

最後は「木口杢」。

私の知る限りですが、

古い作品はほとんど天童の駒師によるもので、

その事実からからすると、

オリジナルは天童だと思います。

本作は天童駒師の想いが凝縮、

そういえば彫駒なのに余り歩も2枚ですね。

何か意地のようなものを感じます。

オークションに出しました。

⇒YAHOOオークション

















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将棋盤修理 ~その13~

2020年10月07日 | 将棋盤
この榧盤も使いやすかった。。。

研究では正座しませんので、

あぐらで指すと高さが丁度いいんですよねぇ。

長い事お世話になりました。

天面を直してヤフオクへ出しました。

⇒YAHOOオークション









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左右玉 対局日誌 ~その1~

2020年10月03日 | 対局日誌
コロナの影響は私の棋力にまで及んでいます。

ん?責任転嫁?

そうとも言えますね。

でも、やはりアナログ世代としては、

リアル対局が無いと感が鈍るんですよ。

ようやくそれが戻ったかな、

と思える対局があったので、

一応記録しました。

⇒駒師日向の対局場

コロナ禍に何をしてたかって?

ずっと中原対米長の将棋を並べていました。

今見ても新鮮な両者の棋譜、お勧めです。

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無銘について

2020年10月01日 | 日向のひとりごと
今も未熟な自分を自覚しておりますが、

試作も含め、作者の責任として銘を刻まなかったことはありません。

しかし、最近ちょっと多いな、と思うのが無銘の駒です。

銘を刻まず作品を世に放つ、その心理とは?

買われる側、使われる側にそういうニーズがあるのでしょうか。

マーケティングにお詳しい方、

浅学な私に、こっそりご教示頂きたく。。







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