秋田の親戚から
冬の味覚
“ハタハタ”が届いた。
「こりゃぁ~も~、しょっつる鍋だっぺや!」
“しょっつる鍋”とは、
魚醤(魚から作った醤油)
を用いた鍋のこと。
秋田の料理屋では主に
このハタハタが使われる。
きりたんぽ鍋の場合は
基本的に比内鶏と醤油。
っつうことで、
鍋の食材を
近所の大手スーパーへ
買出し。
「えぇ~っとぉ、白菜ぃ、ねぎぃ、ほうれん草ぉ、きのこぉ、しらたきぃ、・・・、しょっつるぅ~、う、しょっつるが無い!」
この辺じゃぁ
魚醤なんて
当たり前のように
使わない。
ちょいと考えて、
「お、ナンプラーだ!」
醤油コーナーから
調味料コーナーへ。
「あった!」
ナンプラーは
タイ料理などで
頻繁に使われる、
これも“魚醤”。
“トムヤムクン”
なんかが有名。
「おし、大丈夫」
家に戻り、
鍋の仕度。
「今日の晩メシは、おっがこせる!」
ちょいと
ハリキッテみる。
《しょっつる鍋》
【材料】
・ハタハタ
………数匹
・好みの非動物系食材
………それなりの量
・魚醤(ナンプラー代用可)
・昆布
・鰹だし(粉末可)
・日本酒
・塩
・愛情
【作り方】
①ハタハタをサッと水洗い。洗いすぎに注意!
②土鍋に水を適量入れ、出汁用の昆布を敷き火にかける。
③野菜を適度な大きさに切る。
④鍋のお湯から少し泡が出始めたら、昆布を取り出す。
※これ以上煮てしまうとエグくなるので注意。
⑤鰹だし(粉末でよい)と日本酒(もったいないと思わない)を適量投入し、沸騰寸前に火の通りにくい野菜から鍋に入れる。
⑥別の鍋に熱湯を用意し、洗ったハタハタをサッとくぐらせ、身を締める。このとき、余計に熱湯に通すとハタハタのお腹からブリコ(卵)がでてくるが、いちいちビックリしなくてよい。
⑦土鍋の火を弱火~中火にし、ぐつぐついかないようにしてから他の野菜を入れる。
⑧ハタハタを土鍋に投入。身が軟い魚なので、そぉ~っと入れる。
⑨ナンプラーを入れる。クセの強い調味料なので味見をしながら少しずつ入れる。概ねカレースプーン4杯。
⑩仕上げに塩をひとつまみ、味を調え、ぐつぐつ煮立たせず、しばし待つ。
⑪出汁をおっかに味見してもう。
⑫(お)「へぇ~、うまいじゃん」
完成。
※食材全部投入直後撮影
この魚独特の
“ちゅるっ”
とした食感と
ブリコのチュルプチ感が
たまらんっ!
魚醤、
ハタハタでなくても
魚介系の鍋には
バッチグー。
お試しあれ。