ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

いつまでたってもアガリ性

2014-02-28 21:01:15 | Weblog
さっき仕事を終えた。



さてさて、
2月も終わり。

年度末の雰囲気が
だいぶ濃くなってきた。

3月の中旬のはじめ、
中学校の卒業式がある。

そう、
俺は中学校の
PTA会長。

っであるからして、
“祝辞”
というものが
待っている。

文面を
考えている。

去年の暮れから
考えている。

ネットで
雛形を検索して
参考にしようと、
アチコチ閲覧したが
ドレモコレモ
つまらん。

とはいえ、
“式典”である。

ふざけちゃいけない。

オリンピックとか
その他の時事ネタは
校長とか他のご来賓が
言いそうだし。

ステージ上での
祝辞の順番は
いつもPTA会長が
最後。

だから悩む。



とりあえず、
それなりのコトや
言いたいコトを
ズラズラと書き出して、
読んでみる。

時計の秒針が0で
スタート!

「あ~だこ~だ…以上をもちまして…」

読み終わり
時計を見る。

「っげ、15分!?」

長すぎる。

短すぎず長すぎず、
5分くらいが
妥当だろうか。

書き直し。

もう、
内容なんか
“それっぽく”
でいい。

ハショってハショって
再度チャレンジ。

「あ~でんこ~でん…以上をもちまして…」

4分35秒。

っま、
いいだろう。



なによりも、
大勢の保護者様と
ご来賓がこられる。

「誰もマトモん聞いちゃいねぇよ」

ンんなことはない。

絶対聞いてる。

見られてる。

やっぱダメなんよ、
こーゆーの。



たぶん本番は、
唇は乾き、
目はウツロ、
“国旗に礼”も忘れ、
卒業生も立ったまま、
声はドモリ、
裏返り、
冒頭30秒で
ションベンむっちゃう。



あ~ヤダヤダ!

それが北国

2014-02-15 18:08:17 | Weblog
ご無沙汰です。



さて、
ここんとこの
千葉県らしからぬ
荒れたお天気。

雪に不慣れな
千葉県内の
学生、
職人、
遊び人、
様々な方面で
お困りの方も
大勢いらっしゃる
ことでしょう。

学校とかは
送迎必至、
仕事も
現場とか作業不能、
アソビに行こうにも
交通網混乱。

困っちゃいますね。

だからといって
自分は休んでも
いられません。

こんなときは
デザインや見積もりを
まとめて
バチバチバチバチ。

デスクワークに没頭。

早く
スカッとした
青空を見たいモンだ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

都内の会社に勤務し
毎週のように
スキーに行っていた
バブルの名残りある
'90年代前半。

ある冬のはじまりに、
出張で
山形に行ったときのコト。

ちょうど、
山形新幹線『つばさ』が
開業して間もない頃だ。

っでいながら、
荷台に製品と道具を
ワンサカ積んだ
2台の1.5tトラックで
山形へ出発。

同行したのは
北海道旭川市出身の
スキーの上手な先輩。

雪など
まだ降る気配もない
東北道を北上し、
村田JCTから分岐、
開通してから数年の
山形道へ。

『笹谷トンネル』
という3000m以上の
長いトンネルの途中が
宮城県と山形県の県境。

そのトンネルを抜け、
サイドミラーを見ると
うっすら雪化粧の
蔵王連山を確認。

「スキーにゃまだ早ぇな」

などと考えながら、
山形蔵王ICを降り、
午前のお茶の時間に
現場へ到着。



夕方、
作業を終え外へ出ると、
北国らしい
やわらかな雪が
ふわふわと降り始めた。

「ぁりゃ・・・」



先輩と
現場近くの居酒屋で
地酒をやりながら、

(俺)「明日帰れますかね」
(先)「なんで?」
(俺)「え?“なんで?”って、タイヤ、ノーマルっすよ」
(先)「大丈夫だべ、このくれぇの雪」
(俺)「いやいやいや、(ジャストローだから)タイヤちっちゃいし、ほとんど空荷だし…」
(先)「っじゃ明日の運転、俺の後ろに付いて来い、見本見せてやるから」

ちょいと心配だったが
それに従うことにして
現場近くの宿で一泊。



翌朝。

ピーカンである。

現場付近の市街地は
車の往来も多いので
積雪も凍結もない。

「よかった、帰れる」

帰路出発。

っが、
山形蔵王ICに近づくと
雪と氷の轍がチラホラ。

「え゛!?」

山の付近は
相当冷え込んだのか。

前を進む先輩のトラックが
料金所に停止。

ブースの中の
係りのオッチャンと
なにやら喋ってる。

先輩は
チケットを受け
そそくさと本線へ。

「アドバイスとかねぇのかよ!」

っで、俺。

ブースのオッチャンが、

(ブ)「途中で凍結してるから、チェーン巻いてないと危ないよ」
(俺)「って、先輩は行っちゃったもん」
(ブ)「じゃぁ気を付けてね」
(俺)「え・・・、はい」

ふと浮かんだ一句。

普通なら
止めるであろう
     係員

そもそも、
路面凍結ならば
通行止めだろよ。

仕方ないので
行ったよ。

「宮城側は多分大丈夫、あのトンネルまでの辛抱だ」

っと、
根拠のない思いを糧に
発車。

路面、
本線へ入るなり
いきなり
雪と氷の轍。

「うわァ~、やだよォ~、おっかんねぇよォ~」

前を見ると
遥か先に
先輩のトラックが
ソコソコの速さで
走行。

少しは近づこうと
恐々と
少しずつ速度を上げる。

空荷のトラックは
なんだか
宙に浮いた感じで
フワフワと走る。

「やだよォ~、なんだこれェ~」

俺のトラックは
先輩のトラックから
200mくらいの間隔まで
近づいた。

「ん、最低このくらいの距離は保っておこう」

先輩のトラックが
カーブにさしかかる。

減速。

テールランプが
点灯していない。

ブレーキ踏んでない。

「なるほどナ」

っで、
カーブを抜けると
グゥンと加速。

「っは?マジで!?こっちはおっかなびっくり運転してんのに、正気じゃねぇ」

現実を見てしまったので
同じようにやってみた。

「っひゃ!」

ちょっとラインがずれて
スリップ。

あわや
対向車線へという
一瞬。

その後も
何度もスリップ。

「やだよぉ~、やだよォ~」

マジで泣きそうだった。



「…ん、ん?」

何かに気付いた。

「そこそこ行けてっだん」

次第に慣れてきたようだ。

適度な速度と
アクセルワーク、
轍のラインを見切れば
そうは難しくない。

というか、
楽しくなってきた。

「いぃいぃ、いやいや、いかんいかん、慎重に慎重に」

って頃には
先輩のトラックは
もう見えない。



笹谷トンネルを抜けると
宮城の空は青く
路面もドライ。

「っほ…」

安堵感と同時に
マルボロに火をつける。

タバコ吸うのも
忘れるくらい
スリリングだった。



帰社。

先輩はとっくに
会社に着いて
後片付けも
終わっていた。

(先)「な、帰ってこれたべ」
(俺)「ん、まぁなんとか、っつうか、通行止めにしない山形道ってどうなんすか?」
(先)「それが北国っつうモンよ」
(俺)「それで片付いちゃうんっすか?」
(先)「いいから早く片付けろ、(呑みに)行くぞ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

雪道の運転って、
かなりのストレスです。

チェーン履いてても
タイミング悪いと
信号待ちとかで
滑ることがあります。
(会津で経験アリ)



生粋の
千葉県民の方々、
雪の日に
ムリな外出は
控えましょう。