看板屋の

やっと、
ようやっと本腰入れて
やっことんした。

「何が？」

当方、
いわゆる、
“看板屋”を
稼業としている。

んっでその、
ウチにもそれなりに
看板があるのだが、

「えらぁしらっちゃくれちって、こっじゃまっでふぅがわりぃでん」

“看板屋の看板”が
これではみっともない。

以前から
看板のリニューアルを
考えてはいたのだが、
なかなか手がつけられず
流れ流れて
今日まできてしまった。

しかし、
このままでは
いつまでたっても
今のまま。

ということで決断。

「やってしまえっ！」
っと、
おっぱずした。

17年前に建替えた
その看板。


脇には
Ｃ.ラッセンもどきで
“イタズラ描き”。

日在浦の波


イルカの親子


アカウミガメ


大原沖の蛸


真鯛


珍味ウツボ


ショウサイフグ


エアブラシでの
“生描き”。

ホントは、
伊勢海老も
セグロの大群も
ヒラメもサザエも
ながらみも、
近海の海産物を
たくさん描こうとしたが
次第に
時間的余裕がなくなり
そのままホッタラカシ。

どれもこれも
だいぶ色褪せた。

そりゃぁ、
15年以上の野ざらしで
マトモなワケがない。

安価で劣化が早くても、
ＣＧで描いて
インクジェット出力っていう
時代なのかね。

職人なんざ
いらねぇな。



っと言ってる間に
また仕事が混んできた。

リニューアル看板、
いつできるか
わかりません。

ハクメイ

♪
南風でも
　吹いたら寒い
おとぎ話を
　　　囁いてよ



祭唄ではありません。

アン・ルイス先生の
『美人薄命』
という歌の一節。



某国営放送の
今朝の天気予報で
気象予報士が、

『今日は気温がグンと上がって３月頃の陽気になるでしょう』

なんてそいてて
期待してたのたが、
午後から風が強ぇ～で
そうでもねったな。

そんな日の
外での仕事で
その歌を
ふと思い出した。



それからずっと、
頭の中でリフレイン。

何も聞こえない

造船所からの依頼で
釣船の改修と
船体の全塗装に併せて
船名の文字入れ。

この地域ならではの
お仕事だ。

今日の午前中。

風もなく
穏やかな日和の
御宿町岩和田漁港。

陸に揚げられた船は
ガリバーの如く
ロープで固定。

キャビンでは
無線機屋さんと
船主であろう人物が
大声で「あ～だこ～だ」
とレーダーの取付作業。

デッキでは
船大工さんが
FRPを削る。

宙を舞うは
ウミネコと
FRPの白い粉。

漁港らしい
情景のひとつ。

船の傍へ行くなり、
船主であろう人物から
声をかけられた。

(主)「船名屋さん？」

そんな専門職なかろう。

(俺)「え？あ、はい」

文字入れの位置を
おおまかに確認。

いざ施工。

船体は、
曲線の集大成。

そこに
曲がって見えないよう
文字を入れる。

船尾は
一見まっすぐなようで
そうではない。

中央部が微妙に上がる
非常にゆるやかな
弧を描く。

船体の横は
逆に下方へ
ゆるやかな弧を描く。

船首は
先端に向かうほど
鋭角にえぐれる。

船首の船名、
仮に『御宿丸』として
左舷はそのまま
『御宿丸』、
右舷は右から読む
『丸宿御』。

このように
船首側から読めるよう
文字を入れる。

一見、
左右対称なようで
そうでない。

本来、
左右対称とは
鏡に映るように
反転したものだ。

正面から見ると
右舷左舷ともに
船名が見える。

どれもこれも
バランスよく
仕上ねばならない。

どこを基点に
スミ出しするか。

それは、
“メケントウ”である。

船尾から仕上げ、
左舷を仕上げ、
左舷を基準に
右舷を仕上る。

作業中、
波の音どころか、
ウミネコの鳴声も、
キャビンの大声も
FRPを削る
サンダーの音さえも
全く聞こえぬほど
ヤシヤシ集中。

とはいえ、
昔々は手書きだったが、
今はほとんどが
粘着フィルムの切文字。

作業効率は良い。

すぐそばの
広報無線から
“月の砂漠”の
メロディーが流れた頃、
作業完了。

(俺)「おし！いっぺや！」



船主に
仕上りの確認。

っと思いきや、
誰もいない。

早昼らしい。

ウミネコも
いなかった。

何も聞こえないワケだ。



正午すぎ、
静寂の漁港。

軽トラのセルだけが
高らかに啼く。

最近“不”なカンジ

最近、
寝覚めが悪い。

ロクな夢を見ない。

起きた瞬間には、
どんな夢を見たか
覚えちゃいないが、
印象のいい夢ではない。

朝から不機嫌。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最近、
肥えた。

腹筋が見えない。

週２の禁酒日での
大盛りご飯の
おかわりが原因か。

酒と比較しても
カロリーは
さほど変わらないとは
思うのだが。

酔ってすぐ寝るのと
おなかイッパイで
すぐ寝るのも
変わらない。

年明けからの不摂生。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最近、
シャンプーの
泡立ちが悪い。

一度洗い流し
再度洗髪すると、
今度は邪魔なくらい
泡立つ。

不経済。

何か
得体の知れないモノが
付着しているのか、
それともカラダから
染み出ているのか。

年齢的に不気味。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最近、
家族の
俺の扱いが悪い。

「もう年なんだから」
だの、
「ふぅがわりぃから白髪染めろョ」
だの、
「パパだっこ！」
「作業服汚いからダメ！」
だの、
「風呂入っど」
「ママと入る」
だの。

当然、不愉快。

あとでじんわり

空を見上げる。

出勤時と帰宅時、
冬の空の色は
あまり変わらない。

ただし、
星はキレイだ。

外のバケツに
張ってた氷。

日が当たってんのに
正午過ぎまで
溶けきらない。

温暖な気候の
千葉県南部。

北に山を背負ってる
安房あたりなら
そう言えるだろか。

いすみの北は
九十九里平野。

特に東部は
吹きっさらし。

この時期、
現場はキツイ。

こんな日は
鍋つつきながら
冷や酒を“カポッ”
ってやりたい。

お、
ひとつできた。

♪
寒空で
体冷えたと
　晩酌やれど
やたら冷たい
　　女房の目



「酒は食費にあらず！」



はいはい。

っさ、
明日も仕事だ。

馬に蹴られた・・・

初日の出、
リアルタイムで
フェイスブックに
アップしようとしたが
スマホがフリーズ。



初夢は
『スマホ壊れた』



寝違えて目覚めた
３日の朝。
チビ助からの
優しくないスキンシップに
悶絶。
一向に治らぬまま
今日で４日目。



正月らしい
体重増。



中山金杯
京都金杯
共にハズレ。



このブログ、
本日早朝に
アップしたのだが、
ｇｏｏのサーバーが
なんやらおかしくて
変なんなってた。



不吉な
新年の幕開け。



たいしてめでたくない。



「職人は七草まで休み」
なんて言ってられない
このご時世。

世間様に合わせ、
今日からお仕事です。

本年も
よろしくお願い致します。