昨日の夕方、
黙々と集中して
原稿を書いているとき、
「ごんばんわ゛~ぅ!」
という
しゃがれた大声。
「何ぃ?」
事務所の扉を
『さっ!』と開けると
ハンパヤ○ザ風の
酒臭い男3人組が、
“いかにも”な
いでたちで
事務所の前に来てた。
その内の1人、
横山やっさん風の
メガネをかけた
リーダー格の
ちっさい男が、
(や)「あ~、いたいた、あのさぁ、こーこー、こーゆーの、黒と金で、大急ぎで作ってくれ!」
(俺)「(うっ、酒臭っ!俺も普段こーなのか?)はい?」
とりあえず、
紙とボールペンを渡して
書かせた。
(俺)「なるほど、はいはい」
(や)「昨日電話したら、オヤジさんがでて『3000円でできる』って言ってた」
(俺)「(うそっぽが、そんな法外な低価格ねぇよ!そんな話し聞いてねぇし)ん~、これで3000円ですか、・・・無理」
(や)「大急ぎなんだ、頼ん゛ますよォ~」
(俺)「でも、今やれって言われても、ちょっと無理ですよ、この材料無いし」
(や)「材料なんかあんでもいんだ、出来んのけ?」
(俺)「こーゆー材料なら・・・」
(や)「そっでい、そっでいぃよ、またほかの仕事持ってくっから、ははは!」
(子)「あ~っははは!」
(俺)「(アテんならん!)ははは、でしたら明日の夕方でいいですか?」
(や)「明日出来んの!?じゃ、頼ん゛ますよ!」
(子)「おーおー、頼ん゛ますよ~」
(俺)「じゃぁ、すんませんけど連絡先を・・・」
(や)「おーおー、えっとぉ、ぜろきゅーぜろの・・・、っで、名前は『○○○』っと」
(俺)「(ん?『○○○』!?)はい、わかりました、仕上がったらお電話します」
(や)「お、じゃ、頼ん゛ますよ」
(子)「夜露死苦ぅ~」
と言いながら、
トヨタの
ちょっと前の
最高級車に乗り込み
去って行った。
『○○○』さん、
よぉ~く思い出したら
『○○○』先輩。
とはいえ、
親しくはない。
中学んときは
誰もが認める
すっげーイイ男で、
俺の同級生女子の多くも
「○○○先輩って最高にカッコイイ~!」
って
モテまくりだった先輩。
だが、
やってることは
ヒドかった。
あちこちの
自動販売機の取出口に
小便したり、
(これ以上は書けません)
そんなことも
知らん女子達は
○○○先輩を見ると
目をキラキラと
させてたもんだ。
だが、
今となっては
「あ~あ・・・」
ってな感じの
ちっさいおっさん。
今日夕方、
製品が仕上がったんで
○○○先輩に
電話した。
(○)「・・・はぁ゛い」
ドスの利いた声。
(俺)「まめっぱです」
(○)「あ、ど~もど~も、できましたぁ?」
明るい商人の声に変身。
(俺)「はい」
(○)「んっっじゃ、すぐ行きますぅ~」
しばらくすると
昨日と同じ
「ごんばんわ゛~ぅ!」
しゃがれた声。
(お、来た来た)
扉を開けると
(○)「あ~、いたいた、あ、ど~もど~も、すんませんねぇ、急がしちゃって」
(俺)「いえいえ、っで、これです」
と
製品を手渡す。
(○)「お~!すごいっ、充分充分!」
(俺)「ありがとうございます」
(○)「じゃ、これ、領収書いらねぇからさ」
(俺)「あ、いや、そーゆーわけにも・・・」
(○)「いーからいーから、じゃ、すんませんでしたね、また頼ん゛ますよ!」
と、
今日は
軽トラで去って行った。
人生って
わからんもんだ。
黙々と集中して
原稿を書いているとき、
「ごんばんわ゛~ぅ!」
という
しゃがれた大声。
「何ぃ?」
事務所の扉を
『さっ!』と開けると
ハンパヤ○ザ風の
酒臭い男3人組が、
“いかにも”な
いでたちで
事務所の前に来てた。
その内の1人、
横山やっさん風の
メガネをかけた
リーダー格の
ちっさい男が、
(や)「あ~、いたいた、あのさぁ、こーこー、こーゆーの、黒と金で、大急ぎで作ってくれ!」
(俺)「(うっ、酒臭っ!俺も普段こーなのか?)はい?」
とりあえず、
紙とボールペンを渡して
書かせた。
(俺)「なるほど、はいはい」
(や)「昨日電話したら、オヤジさんがでて『3000円でできる』って言ってた」
(俺)「(うそっぽが、そんな法外な低価格ねぇよ!そんな話し聞いてねぇし)ん~、これで3000円ですか、・・・無理」
(や)「大急ぎなんだ、頼ん゛ますよォ~」
(俺)「でも、今やれって言われても、ちょっと無理ですよ、この材料無いし」
(や)「材料なんかあんでもいんだ、出来んのけ?」
(俺)「こーゆー材料なら・・・」
(や)「そっでい、そっでいぃよ、またほかの仕事持ってくっから、ははは!」
(子)「あ~っははは!」
(俺)「(アテんならん!)ははは、でしたら明日の夕方でいいですか?」
(や)「明日出来んの!?じゃ、頼ん゛ますよ!」
(子)「おーおー、頼ん゛ますよ~」
(俺)「じゃぁ、すんませんけど連絡先を・・・」
(や)「おーおー、えっとぉ、ぜろきゅーぜろの・・・、っで、名前は『○○○』っと」
(俺)「(ん?『○○○』!?)はい、わかりました、仕上がったらお電話します」
(や)「お、じゃ、頼ん゛ますよ」
(子)「夜露死苦ぅ~」
と言いながら、
トヨタの
ちょっと前の
最高級車に乗り込み
去って行った。
『○○○』さん、
よぉ~く思い出したら
『○○○』先輩。
とはいえ、
親しくはない。
中学んときは
誰もが認める
すっげーイイ男で、
俺の同級生女子の多くも
「○○○先輩って最高にカッコイイ~!」
って
モテまくりだった先輩。
だが、
やってることは
ヒドかった。
あちこちの
自動販売機の取出口に
小便したり、
(これ以上は書けません)
そんなことも
知らん女子達は
○○○先輩を見ると
目をキラキラと
させてたもんだ。
だが、
今となっては
「あ~あ・・・」
ってな感じの
ちっさいおっさん。
今日夕方、
製品が仕上がったんで
○○○先輩に
電話した。
(○)「・・・はぁ゛い」
ドスの利いた声。
(俺)「まめっぱです」
(○)「あ、ど~もど~も、できましたぁ?」
明るい商人の声に変身。
(俺)「はい」
(○)「んっっじゃ、すぐ行きますぅ~」
しばらくすると
昨日と同じ
「ごんばんわ゛~ぅ!」
しゃがれた声。
(お、来た来た)
扉を開けると
(○)「あ~、いたいた、あ、ど~もど~も、すんませんねぇ、急がしちゃって」
(俺)「いえいえ、っで、これです」
と
製品を手渡す。
(○)「お~!すごいっ、充分充分!」
(俺)「ありがとうございます」
(○)「じゃ、これ、領収書いらねぇからさ」
(俺)「あ、いや、そーゆーわけにも・・・」
(○)「いーからいーから、じゃ、すんませんでしたね、また頼ん゛ますよ!」
と、
今日は
軽トラで去って行った。
人生って
わからんもんだ。