ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

きらり

2010-12-15 16:32:26 | Weblog
午前中、
一宮にて打合せ。

この界隈じゃ
だいぶ名の知れた
設備会社の社長さん。

と言っても
お爺ちゃん。

社長のご自宅へ
お伺いした。

リビングの
ガラスケースには
小さな仏像がズラリ。

社長の手彫りだと。

趣味で
仏像を彫っていたが、
最近は
手が不自由になり
できないとのこと。

それにしても、
非常に
バランスがいい。

材料も
目の詰まった
桧の正目。

趣味の範疇を
超えている。

道具の手入れも
欠かさない。

鑿(のみ)
を見せてもらった。

小学生が使う
彫刻刀より柄の長い
細い鑿。

鑿の首には
ちゃんと銘の入った
立派な物。

刃を見ると
“キラッ☆”っと
ピッカピカ。

俺の目が
刃に映った。

マジで。

社長は俺を見て、

(社)「さすが、好きそうだね」
(俺)「はい、あ、スミマセン、お仕事のお話しを・・・」



俺も仕事柄、
木彫もやる。

ウチの鑿は
生前、
大工だった
叔父の形見。

3種の砥石を用いて
それなりに
手入れしてはいるが、
あんなには光ってない。

その辺の大工さんも
おそらくそうだろう。

(社)「仕事するにはまず、道具を知ることと、大事にすることだよ」

俺も職人の端くれ、
わかってはいるが、
改めて痛感させられた。



『恐れ入谷の鬼子母神』
である。