心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし

柱の面、やわらかな建築をめざして。

2013年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム
アトリエ一級建築士として、柱の面の大きさも設計・デザインします。

世間一般での稜を取っただけの『糸面(いとめん)』ではなく、『大面取り』で設計。
一般の方は気付かないかも知れませんが、部屋の印象を柔らかくする為の細部、ディテール。

私が目指す『やわらかな建築』の為の、1つのエッセンス。
Casio_047

柱は埼玉県産飯能の天然乾燥西川材の杉。
Casio_049

設計と大工の方で興味のある方は、『匠明』慶長13年(1608)/平内政信著をお薦めします。江戸時代、柱の面の大きさが建物全体設計の基本単位であった事もある程、『面』とは重要だった事が理解されます。

『あの人は几帳面な人ネ』と例える几帳面とは、正に建築の几帳面から来た例え。

面を恣意性に任せるのも良いが、私が目指すのはやわらかな建築なので、計算して、面の大きさも設計しました。

言われてみれば、糸面より大面取りの方がやわらかで優しい印象である事に気付きますでしょ?


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