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廃棄物処分場問題全国ネットのメンバーとフェロシルト現場へ

◆6月18日(日)、瀬戸市北丘~幡中の現場をみる!

 岐阜市の椿洞不法投棄問題の打ち合わせのため岐阜へ行くからと連絡を頂き、藤原さんと待ち合わせ。瀬戸市の産廃現場を見て回った。最初に向かったのは、北丘のフェロシルト撤去現場。3年前にも案内した現場である。
 その他の施設も見て回ったが、
↓これは、緊急用の排気弁だろうか?えっ!開けたまま?操業しているのだろうか?

 しばらく行くと、↓「硫化水素発生中」の看板有り!(自治会の名前で設置)


 筑紫野市の産業廃棄物最終処分場で、硫化水素ガスで死者が出たのは、当時大きな問題となった。それと同じ問題があるのに、瀬戸市でのこの現場の問題は、大きく取り上げられることもなく、ガス対策もとられていない。瀬戸市の注意を促す看板さえ立っていない。「フェロシルトを埋め立てる予定!」と報道された処分場の向かい側の処分場の現状である。たった8軒となった集落の実態である。

 7年経った筑紫野市の同処分場で、新たな硫化水素ガス発生に関する記事が西日本新聞で一昨日報道されたので、紹介する。

汚濁 基準値の5.7―9倍
 筑紫野市の産廃処分場 県が水質調査 硫化水素ガス発生の恐れ

 1999年に硫化水素ガスが発生し3人が死亡する事故が起きた筑紫野市の産廃処分場で今年4月、水質汚濁の指標となる生物学的酸素要求量(BOD)が国の基準の9倍、化学的酸素要求量(COD)が同5.7倍の数値で検出されたことが県の調査で分かった。高濃度の硫化水素が発生する恐れもあり、県は処分場の管理業者に対策を講じるよう指導した。

 19日開かれた県議会厚生環境委員会で、県が明らかにした。

 同処分場は、福岡市博多区の「産興」が運営。県は死亡事故後、毎月同処分場で硫化水素の発生や水質の変化を調査している。4月の調査で、第2期処分場拡張部の測定地点1カ所の浸透水が、基準を大幅に上回った。処分場の金属くずなどに付着した有機物が長雨で大量に流出したためとみている。

 雨量が増えた場合は有機物との生物反応が進んで、高濃度の硫化水素が発生しやすくなる傾向があり、昨夏には、浸透水の水質悪化が判明した直後に、致死濃度(700ppm以上)を超える1、100ppmの硫化水素が発生した。

 県は、梅雨や台風時期が近いことから、雨水が処分場に浸透しないよう、拡張部約2万2000平方メートルを覆土してビニールシートをかぶせる措置を取るよう産興を指導した。同社は7月中旬までに措置を終える予定。
=2006/06/20付 西日本新聞朝刊=

最後に見たのは、↓幡中のフェロシルト袋詰め現場

 

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瀬戸市での学習会

◆40名の市民が集まる

 午前中、木曽川河川敷で行われた海部津島地域の防災訓練を終え、瀬戸市の会場に走る。

 数日前から、講演のための資料まとめをし、この4年間の市民活動や石原産業、県や国の対応を年表にまとめた。これをみると、新たな疑問がわいてくる。人と人、企業と行政とのつながりも見えてくる。

□最初に、化学に詳しい河田先生から「フェロシルト」についての説明があり、

 ・アイアンクレー(鉄を含んだ粘土の意味)
 ・フェロシルト (  〃           )
          化学組成も同じようなもの
          
1,石原産業、日本最大のチタン製造会社であること。   
2.チタン製造と廃棄物の問題
          鉱物の約の半分がチタンになる
          鉱物と同じだけの廃棄物が出る    
3.なぜフェロシルトができるようになったか
          チタンを硫酸で溶かす。
        溶ける部分(チタン) と 
   溶けない部分と廃硫酸(過去にはすべてアイアンクレー)
                    |
                フェロシルト
               石膏 セメント材料等 とするようになった
4.硫酸法酸化チタン生産量と廃棄物生成量
       フェロシルトが増えて、アイアンクレーが減っている
5.植物育成効果
   平成13年8月
          フェロシルトの植物生育効果 
    平成15年
          三重県と植物育成効果を共同開発  結果は育成しない

6.汚泥沈殿効果 特許を取ろうとしていた
   平成16年
   ストップがかかった。
   更に、フェロシルトが広くひろまるところだった
7.土地として利用するのは、不適当だった
      石膏  が多い
         酸化第2鉄  が多い        
          珪酸・アルミナが普通の土に比べ、大変少ない。
      →土とは言えない。        
8.六価クロム
      河田:製造工程で出来ているのではないかと言った。
         一般化学 下 に載っており、化学の知識が少しある人は誰でも気が付く     
9.トリウムは、α線 β線を出す
       行政が使う機械では、トリウムは計れない
         私たちは、ガイガーカウンターを使う β線とγ線
         石原は、固体シンチレーションカウンダー γ線しか計れない       
         トリウムは、α線を出すのが問題
         紙一枚で防御ができる。
         体内に入ったとき、肺の中に止まり、細胞を壊し続ける。

 河田先生の話の中で、岐阜のてらまちさんと兼松さんが、三重県を相手取って提訴をした共同研究に関する情報公開の話しもあった。この研究は、私がフェロシルト問題に関わり、情報公開請求をして、「公文書存在せず」で片づけられた研究だと思う。
 このとき、三重県の該当するとみられる5~6部署と直接話した。そして、正式名称は覚えていないが、最後に電話が回されたのは、??研究所。その担当者と話した。「今、フェロシルトと土を混ぜて苗をつくるポットに入れて、研究中。状況も良く、苗も育っておりうまくいきそうだ。あとしばらくで実験は終わる。まだ実験途中で、公開できる文書がないので・・」と言われた。そのとき、更なる追求をしなかったことが悔やまれる。

□私からの今日の話しは、今までの経過や、石原産業の「幡中地区撤去命令に対する提訴」(封じ込め案)について。

 石原産業の提訴が認められるようなことがあれば、約60もの産廃施設を抱え、なおかつ、不法投棄現場をいくつも抱える瀬戸市の産廃問題は、解決されることはないだろう。さらに、瀬戸市の陶土・珪砂採掘の埋め戻しと、産廃問題は密接な関係。環境万博を行った瀬戸市には、そんな問題が山積なのである。
 そして、フェロシルト問題が、どんな結末で終わるかは、瀬戸市だけでなく全国の廃棄物問題に大きな影響を与える。

 岐阜県の善商事件がきっかけで、平成16、17年度の廃棄物処理法の改正が行われ、国は「指導ではなく、行政命令を迅速に出すように。裁判結果を待たず、迅速に措置するように・・・」など、廃棄物の処理基準違反に厳しい態度で臨むように通達を出している。石原産業の提訴には、環境省こそが怒りの声を挙げるべきではないか。

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“石原産業の提訴、理解” 三重県知事の無責任発言

 昨日の22日、資料整理に疲れて居眠り中、電話のベル。マスコミ数社から三重県知事の「石原産業擁護発言」の内容を聞く。リサイクル認定をしたことにより、更にフェロシルト投棄を拡大した責任を、知事としてどう考えているのか。

以下、毎日新聞より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000071-mailo-l24

フェロシルト問題:野呂知事の“石原産業の提訴、理解”発言に反発広がる /三重

 ◇「知事にはフェロシルト認定責任がある」
 石原産業(大阪市)が、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去命令の取り消しを求めて愛知県を訴えたことを受け、野呂昭彦知事が22日の定例会見で、一定の理解を示したことについて、愛知、岐阜両県の住民らからは「三重県がフェロシルトをリサイクル製品として認定したため、大量に埋設され、住民不安が広がった。それを払しょくするために愛知、岐阜県知事は撤去命令を出しているのに、野呂知事は認定責任を棚上げしている」などと一斉に反発の声が上がった。
 会見で野呂知事は、愛知県瀬戸市幡中町に埋められたフェロシルトの撤去命令の取り消しを求めて、同社が提訴したことについて「措置命令の期限内に撤去することが現実的に難しい状況の中で、提訴したと思う。撤去のためトラックで運び出すと大変な台数になり、環境への逆影響も出るという話も聞いている」などと述べた。
 この発言について、「放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜」の兼松秀代代表(58)は、「現実的に不可能といっても、住民にとってはフェロシルトが埋設されていること自体が不安。それを払しょくするために、愛知や岐阜県の知事は撤去命令を出している。三重県知事にはフェロシルトをリサイクル製品として認定した責任があるのに、その責任を棚上げしているとしか思えない」と不信感を募らせた。
 また、「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」の吉川三津子代表(51)も、石原産業の対応について「自主撤去すると言ったのに、命令を撤回せよという訴えは矛盾し、非常識」と批判し、知事発言に対しても「三重県は他県の埋設分にも責任がある。石原産業と共に、処分場を探すべきで、『現実的に期限内撤去は不可能』という言い分は通用しない」と話した。
 これに対し、県環境森林部は「知事発言は期限内撤去が現実的に難しくなっている状況を説明しただけで、石原産業の対応について肯定したものではないと思う」と釈明するなど火消しに躍起だった。【田中功一】
〔三重版〕

5月23日朝刊

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石原産業、瀬戸市幡中地区フェロシルト撤去命令で愛知県を提訴!

 昨日は、瀬戸市で検討会を傍聴し、家に帰ったらこの報道である。

 今回のできごとは、「やっぱりここまでやる企業だったんだ」という感想で、えっ!の気持ちとやっぱり!の気持ちが同居。

 申請通りに作ってもまともな商品でなかったフェロシルトをつくり、なおかつ他の廃液を混ぜ、なおかつ偽のサンプルを行政に提出し、なおかつ逆有償で環境中にばらまき、そして、なおかつ副工場長がひとりでやったことと言ってのけてきた石原産業。会社としての責任は免れられない。
 フェロシルト問題が大きな社会的問題となってからは、「全力をあげて撤去をする」と、社会に対して言い続けてきた石原産業。県にも何度となく足を運び撤去の相談をしていた石原産業。昨日の発表直前まで、瀬戸市での検討委員会で、全量撤去のための話し合いのテーブルについて、意見を述べていた石原産業・・・・・。

◆理解できない!一部上場企業「石原産業」

 そんな石原産業が、愛知県の幡中地区のフェロシルトの措置命令(撤去命令)の取り消しを求めて提訴した。
http://www.iskweb.co.jp/1-6-2_2006-08.PDF(石原産業web)

 午後2時から、私は、第2回幡中地区フェロシルト撤去等検討会の傍聴をしていた。石原産業からも愛知県からも、一言も提訴に触れるような発言はなかった。廃棄物処理法違反の撤去命令に対して、一部上場の大企業が提訴するなんて、前代未聞の話しである。フェロシルト事件の今までの経緯からすれば、とても考えられない話しである。

 石原産業は、検討会が終えるのを待ってHPをアップしたのだろう。記者会見もなく、HPへのアップのみだったらしいが、今日の検討会の内容は、石原産業のHPでの提訴理由とあまりにも合致している。石原産業にとっては、シナリオ通りの1日だったのだろう。

◆第2回幡中地区フェロシルト撤去等検討会、傍聴記

○最初に、瀬戸市環境課から「この検討会は、あくまで撤去方法を検討する会です。・・・」との説明があった。そして、県からも「全量撤去を原則に・・・」との、先日提出した市民団体からの要望書の趣旨を取り入れた説明があった。しかし、内容は以下の通り。

○以下、会議での発言を抜粋
石原産業 「水を通しにくい層が下の方にある」 (地層や地下水の流れ、六価クロムやフッ素汚染について説明)
K委員 「フッ素は、日本が一番厳しい。なぜ厳しいのか、基準値0.8に何故こだわるのかわからない。フッ素は毒物ではない。急性毒性はない」
K委員 「六価クロムは、急性毒ではない。70年摂取して死ぬ人が何人いるかで考えるもの」
K委員 「幡中の現場は、大きなリスクでない」
D委員 「現況のリスクは、地産由来の水か、フェロシルト由来の水か、影響があってもTS1ポイント?・・・」
D委員 「周辺の地産は、フッ素が出てくる山があるのか?」「・・・」「この地域は、地産由来のフッ素があるのかもしれませんね」
K委員 「クロムの変化について、石原さん前回言ってましたが、まだ資料を頂いていない・・・。日本材料学会で滋賀大の河内先生も、考え方は問題ないとみられると言っている。六価クロムは、現場で生成されたかについて、去る高名な先生にも伺った。環境がよかったんだろう。六価クロムが生成されにくい環境だったということだろう」
市民委員 「普通の土と違う。粉塵による健康リスクはどうなのか」
 K委員 「六価クロムは、吸っても・・・・」「石原さん、フェロシルト吸引によるリスクのデータはありますか」「・・・」「・・・」(質問と説明がかみ合わず・・・・)

 ここでひとつの疑問。この検討会の設置を言い出したのは誰なんだろう?「封じ込めでも安全」というムードづくりに、しっかりと使われたと言わざるを得ない。

 また、六価クロム等有害物質が検出されたとき、石原産業は、「運搬途中で混ぜられたのだ」とか、「埋め立てられてから生成された」のだとかと言っていたが、この六価クロムの生成は、中学生程度の化学の知識があればわかるような初歩な知識があればわかったことらしく、検討会は最終的に、有害物質は製造段階で生成されたものとした。
 しかし、瀬戸の検討会で、搬出時における六価クロムの生成問題が、三重県の検討委員会の結果を参考にすることなく、また、搬出期間も想定されずに議論されているのは、理解しがたい。

 (資料)平成17年12月15日、三重県フェロシルト問題検討委員会での最終報告書が出されている
http://www.eco.pref.mie.jp/jyourei/jyourei-yoko/jyorei/j20/feroshiruto/saishuhokoku.htm
15頁 「3 使用後に変化する可能性の検討」には、
(1) 施工現場の状況 
(2) 分析データを用いた検討 
 a. 土壌混入率の影響 b. 酸化還元作用のある微量物質の影響
(3) 六価クロムの溶出可能性の検討
 a. pH条件による六価クロムの変化 b. 乾燥・湿潤による六価クロムの変化 c. 曝露実験 が記されている。

33頁のc. 曝露実験は、石原産業が行っており、実験結果として
「屋外暴露、室内暴露の条件において、曝露日数経過により六価クロムやふっ素が徐々に溶出する傾向が見られた。六価クロムについては、屋外曝露の方が室内曝露よりも溶出濃度が高かった。」としている。

しかし、検討会のまとめは、以下のとおりであった。

4 汚染原因の特定
チタン鉱石に含まれる鉄分の量、土と混合した後の条件変化、他の工程からの廃液混入等様々な影響の可能性も考えられるが、認定申請の内容と同じ工程(条件)で試作したフェロシルトから六価クロム等が検出されたことが極めて重要である。さらに、試作時の製造工程で、フェロシルトのもととなる固体成分や工程液からも六価クロムやふっ素が検出されていることから、各地の施工現場における六価クロム等による汚染の原因は、製造段階でフェロシルト中に六価クロム等の汚染物質が既に含まれていたものと考えられる。
 

◆感想

 マスコミの取材で、「感想は?」と聞かれた。「呆れて何の言葉もでない」というのが、最初のことば。そして、「愛知県は、石原産業に馬鹿にされている」が二言目。・・・・・・。

 訴状もみていないので、私の推測にしか過ぎないが、三重県の検討会の資料を基に、★もともと有害物質の含有が少ない ★掘り起こすことにより六価クロムが生成される というのが石原産業の言い分なのかもしれない。
 でも、この言い分は、「掘り起こすと危険な土地」ということを、石原産業は認めることになる。そうすると、地主はその土地の使い道がなくなるし、財産価値もなくなる。地主である名古屋鉄道との話しはついているのだろうか。フェロシルト搬入の経緯についても、情報が少ない。逆有償は成立しているのだろうか。様々な疑問がわいてくる。

 でも、そんなことより、自ら撤去すると宣言した石原産業が、撤去命令の取り消しを求めて提訴するなんてこと、常識的に考えてどうなんだろう。

 ここでふたつめの疑問。あの幡中地区の体裁に過ぎないフェロシルト袋詰めは、誰がやろうと言い出したのだろう。裁判となっても、全量撤去の義務は残る。裁判の決着がつくまで、アリバイ的な撤去を続ける姿勢の始まりなのだろうか。

 ★新聞記事は、てらまちさんのブログに載っているので、リンクさせて頂いて・・・ちょっと手抜きします。
http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/30879c681abbf1ca7a6f64a4ffc35854

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フェロシルト問題・最近の動き、まとめて発信!

とにかく、日々忙し~い!
最近のフェロシルト情報、ブログにあげることもままならず。今日は、まとめて発信!

◆5/17・18日 公開質問状、愛知県からの回答

質問状は、http://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/f438948432ac6e8206b4d288bab8d86e をご覧下さい。

◇5月17日に届いた「愛知県からの回答書」

質問事項
1.新聞報道の「掘り起こした時点で撤去済み」は、愛知県が廃棄物処理法に則って解釈されたものか。そうであれば、法的根拠を示す判例や資料、事例等の文献を示して頂きたい。
 
  2.「掘り起こした時点で撤去済み」という法解釈がまかり通れば、産業廃棄物の過剰保管や不法投棄問題の解決を困難にするのは、誰もが想定できることであり、産業廃棄物「フェロシルト」のみ、特別の解釈で廃棄物処理法を運用することはできない。今後、フェロシルト以外で撤去命令を出した場合も、掘り起こした時点で撤去済みとの解釈をされるのか。

回答
 石原産業株式会社に対する措置命令は、フェロシルト及びこれと混合した土砂等を全量撤去し、適正に処分することを求めてものであることから、フレコンバックが現場に保管されている状態は措置命令が履行されたものとは考えておりません。

◇届いた回答書には、要望事項に対する回答はなく、直ちに県に指摘をし、明日回答することを約束した。
 内容も回答になっていない。他の都道府県の行政処分の文書には、「措置命令(撤去命令)」と記されており、措置命令とは、現場から持ち出し、適正に処分されるまで見届ける命令であるのは明らか。(06,05.16朝日新聞

・この日、石原産業の社長は、愛知県庁を訪れていた。瀬戸市北丘・長久手のフェロシルト未撤去に対し、愛知県は撤去勧告。(06,05.17朝日新聞

◇5月18日に届いた「愛知県からの追加回答書」

要望事項
  1.愛知県は、自ら出した措置命令に従い、全量撤去の方針を貫くこと。

回答
 県としましては、撤去が基本と考えております。

要望事項
  2、「撤去」の解釈を見直し、告発も含めた厳しい態度で臨むこと。

回答
 石原産業株式会社に対する措置命令に於ける「撤去」とは、フェロシルト及びこれと混合した土砂等を埋設現場から掘り起こし、場外に搬出することまでを含むものです。
 フレコンバック詰めのフェロシルトが現場に保管されている状態は、撤去及び廃棄物処理法に基づく適正な処分が完了していないことから、措置命令が履行されたものとは考えておりません。生活環境保全上の支障の早期除去という措置命令の目的に照らし、1日も早く現場からフェロシルトを撤去することが地元の安心を確保することになりますので、現場に一時保管されているフレコンバック詰めのフェロシルトを早期に撤去するよう、石原産業株式会社を強く指導しているところです。

 


 

 

 

 

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瀬戸市下半田川で、フェロシルト問題住民説明会

◆午後、北丘の現場へ

 今日は、北丘地区のフェロシルト撤去の措置命令期限。12日に続いての見学。地主と地元自治会の方と一緒に意見交換しながら、現場を見て回った。県庁からも、職員が巡回に来ており、言葉を交わすが、北丘の総撤去量も把握していない・・・.。言葉も出ず。

◆夜8時から、地元説明会にオブザーバー出席

 瀬戸の里山に住む方々は、大変穏やかで、人柄の良い人ばかりです。この日の説明会にも、50名の参加があり関心は高いのですが、石原産業の撤去が遅れた説明に言葉を荒げる人は少ない。こんな人柄が、産廃業者の的になったのしょうか、全国まれに見る産廃集中地域を背にしている。

 説明会が終わってから、安藤常務に一言!「瀬戸市内での処分なんてもってのほかですよ」と。これだけの騒ぎを瀬戸市で起こしておきながら、市内での処分を石原産業が考えているなら、法的に問題はないとしても、道義的に許されることではない。四日市公害、そして、このフェロシルト問題を起こした石原産業。こんどこそ、人の道を踏み外さない解決をしてほしい。 

 

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瀬戸のフェロシルト現場、行ってきました

選挙中に、大きく動いたフェロシルト問題。今日は、大学での講義のついでに瀬戸市に立ち寄りました。

◆瀬戸市幡中へ

 フェロシルト問題で、最初に関わったのがこの場所。その頃と風景は殆ど変わっていない。つまり、何の対策も取られていない。土地の真ん中辺りの草の育成が悪いこと、そして、相変わらず、松の苗が枯れていって居ることが気になった。

写真:枯れた松 突然変異の起きやすいシロツメグサ

◆瀬戸市北丘へ

 現場は、不法投棄現場というより工事現場。ほとんど撤去が進んでいないというのが私の感想。やっぱりこの現場は、混じりっけ無しの純粋フェロシルトばかり。

 現場責任者に聞いてみた。撤去総量は、15万5千トン。撤去済みは、2万トン。袋詰めは、毎日100袋増えている。1日にトラック66台搬出。計画通り順調に撤去は進んでいる。

 撤去期限は、5月15日。「計画通り順調に撤去が進んでいる」というのは、腑に落ちない。

 現場北方向

 現場南方向

◆フェロシルト問題について学生らと考える

 今年から週に一度、循環型社会論で講義をしている。

 今日は、フェロシルト問題を取り上げ、どこに問題があり、なぜこんなことが起きたのか。これからどうしていったらよいのか、学生達と話し合った。学生から「廃棄物をまぜこぜに埋めるのではなく、将来技術が発達して利用できるようになるかもしれないので、分別してうめておいた方が良い」「ゴミ処理するのに、環境負荷が大きいものは、製品が高くなるように税金を掛けた方がよい」とかの意見も出た。また、中国からの留学生からは「まだ使えるものを、日本人は使わない。理解できない」との意見も出た。

 あなたが石原産業の従業員だったらどうしたと思う?副工場長だったら?社長だったら?の問いかけには、学生も大変困っていた。

 第1回目の講義では、各地の廃棄物処理の現場やリサイクル現場の映像を紹介した。してよいリサイクル、してはいけないリサイクル。真の循環型社会とは何かを、学生等と共に考えていきたいと思う。

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「フェロシルト問題」、愛知県へ公開質問状を提出

◆フェロシルトを現場で袋詰めした状態を、撤去命令における撤去と解釈?

 「どうなる未撤去のフェロシルト」でも書いたが、「撤去の定義」について、愛知県に公開質問状提出2日前に電話で尋ねた。そのときのやりとりは、しっかりと控えてあるが、質問状への回答を待つ段階での紹介は差し控えよう。

 以下、愛知県に対して提出した文書

                                                          2006年5月10日
愛知県知事 神田 真秋 様

                      ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク 代表 吉川 三津子
                    「瀬戸市にこれ以上産廃はいらない」会    代表 川村 正子

      産業廃棄物「フェロシルト」の袋詰め放置に関する公開質問と要望


三重県のリサイクル認定でお墨付きを与え、大きく広まったフェロシルト問題。今度は愛知県が、「撤去」の定義を緩和したとの新聞報道に、私たちは、行政不信をますます募らせると同時に、三重県に続き、愛知県行政の責任が問われる重大な事態だと考えています。

愛知県は、平成17年11月21日、「産業廃棄物の撤去に係る措置命令(法第19条の5)」により行政処分を行いました。内容は、フェロシルトと混合した土砂の期限までの全量撤去ならびに適正処分です。しかし、マスコミ報道では「現地で袋詰めにされている状態で、撤去命令に従った」との法解釈を愛知県がしたとのこと、これがまかり通れば、他県のフェロシルト撤去を困難にするだけでなく、産業廃棄物の違法処理を取り締まる上でも、多大な問題を残すものであります。

私たちは、愛知県の「撤去命令における撤去」の法解釈について質問するとともに、知事が当初から主張されている「愛知県からの撤去」の方針を貫徹されることを強く要望致します。

【質問事項】
  1.新聞報道の「掘り起こした時点で撤去済み」は、愛知県が廃棄物処理法に則って解釈されたものか。そうであれば、法的根拠を示す判例や資料、事例等の文献を示して頂きたい。
 
  2.「掘り起こした時点で撤去済み」という法解釈がまかり通れば、産業廃棄物の過剰保管や不法投棄問題の解決を困難にするのは、誰もが想定できることであり、産業廃棄物「フェロシルト」のみ、特別の解釈で廃棄物処理法を運用することはできない。今後、フェロシルト以外で撤去命令を出した場合も、掘り起こした時点で撤去済みとの解釈をされるのか。
 
【要望事項】
  1.愛知県は、自ら出した措置命令に従い、全量撤去の方針を貫くこと。
  2、「撤去」の解釈を見直し、告発も含めた厳しい態度で臨むこと。

質問事項・要望事項について、5月17日までに文書にてご回答頂きたい。

 

◆フェロシルト、愛知県内に処分?場所は瀬戸市内?

 愛知県庁へ出向き、愛知県は「県内に処分をしようとしている」と確信した。まさかと思っていたが、やっぱり本当だったようだ。県側に「知事は、県内での処分は考えていないと言っていたのに、どうしてこんなことになっているのか」と質問した。県側は「エッ、そんなこと言っていましたか?調べてみます」との返答。この問題が起き始めたとき、愛知県知事はそう言っていた。
 この問題に責任ある三重県も、自分の県のフェロシルトしか受け入れないと言っているのに、どうしてこうも易々と・・・。フェロシルト撤去は金になると、いろいろな企業や組織が群がっている。愛知県も瀬戸市も行政としてしっかりとしたスタンスで望んで欲しい。

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どうなる未撤去のフェロシルト

フェロシルト問題にしばらくご無沙汰をしてしまいました。復帰です。
やや浦島太郎状態で、最近の動向を調べています。コメント頂ければ幸いです。

◆瀬戸市の幡中のフェロシルト
   封じ込め案と現地浄化案?

 予想していた展開となってきました。石原産業のずるさでしょうか。

 「幡中地区フェロシルトルト撤去方法等検討会」が立ち上がりましたが、瀬戸市のスタンスはどこにあるのでしょうか?それが見えません。ずっとこの問題に関わり、他の市町の思いは「全量撤去」にあることは、ひしひしと感じてきましたが、瀬戸市だけはちっとも掴めない。

 以前、四日市市の昔の酸化チタン廃棄物「アイアンクレー」の現状について、少しこのブログで書きました。管理なんて不可能です。半減期140億年の放射能を含んだものを、瀬戸市民は、みんなで負の財産として持ち続けるのでしょうか?それで市民の方々は納得されるのでしょうか?

 今回の検討会の結果は、瀬戸市だけの問題ではありません。フェロシルト未撤去現場すべての問題です。いや、産廃不法投棄現場すべての問題と言った方が良いかもしれない。近隣でも「善商問題」・三重県の「大矢知問題」などがあります。瀬戸市の判断によっては、「全国の不法投棄現場は、封じ込めをすれば良い」という判断が横行することになってしまいます。その点を肝に銘じて対応して頂きたい。

◆「幡中地区フェロシルトルト撤去方法等検討会」

 まず驚いたのは、委員の構成。笠倉委員(豊橋技科大元教授)・・・?どこかで聞いたことがあるお名前。そうだ!三重県RDF発電所爆発問題だ!彼は、「ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会」の委員長をつとめ、あの悲惨な事故直後の住民説明会で「RDFはすぐれた技術だ」と説明し、「RDF推進の学者に原因究明ができるわけがない」と、会場から大声が上がったのを覚えています。また「原因究明には、2~3年かかる。2~3年でも無理かもしれない」と言いながらも、3か月後に最終報告書が出されました。

 そして、今回は、データが不十分と言いながら、封じ込め案を口にする。封じ込め案ありきに感じてなりません。

 三重県の2大「偽りのリサイクル事件」(RDF&フェロシルト)。両方の行政会議の委員なんて・・・、偶然でしょうか?大矢知の不法投棄問題を三重県は抱えており、「封じ込め策」に市民権を得たい気持ちは大きい。そして、石原産業も願ったり叶ったり。う~ん、これは、ちょっと考えすぎですかね。 

◆袋詰めにすれば、撤去済みですか?

 テレビで「長久手のフェロシルトの撤去が完了しました。しかし、袋詰めのフェロシルトが現場に残されています」というおかしな報道がありました。「袋詰めにすれば、撤去完了」という判断を県がしたら大変な問題になります。廃棄物処理場の過剰保管、不法投棄現場も、袋詰めにすればOKというとんでもない事態になってしまいます。

 さて、この袋詰め、県はどのようにカウントされているのでしょうか?

 

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アイアンクレー埋め立て現場に行ってきました

 四日市市が、石原産業の酸化チタン廃棄物「アイアンクレー」の埋立について発表するというので、市民活動の仲間たちと一緒に6カ所の現場を訪れました。

 最初に行ったのは、もう何度も訪れている吉崎海岸の「衛生センター」。この敷地の下には、アイアンクレーが埋め立てられており、あちこちで表面にその姿が確認できました。放射線量は、前回同様、1μSv/hを越え、この数値は、放射能問題で活動している人たちが「測定したら避難する」と決めている数値だそうです。

 その次に行ったのは、すぐ近くのグランド。その上で、少年達が野球を楽しんでいました。アイアンクレー埋立現場には、既に住宅も建っており、その近くの空き地では、アイアンクレーがむき出しになっていました。ちょうど、地域の方が通りかかり、話しを聞くことができましたが、市からの説明会は、区長さんと副区長さんだけが対象。放射能の話しは全くなかったとのこと。安全だとの説明のみ。フッ素はでているそうで、アイアンクレーの成分については、これから調査すると説明があったとのこと。

 正規(?)のにフェロシルトであっても六価クロムが生成されるのですから、私は、化学についての知識はありませんが、フェロシルトと同じ原料が含まれているアイアンクレーなら、六価クロムの問題があるでしょ?と思うのですが、どうなんでしょう?フェロシルトも、調査する場所で検出値に大きな差がありました。きちんとした調査が必要です。

 でも、三重県にどれくらいの現場があるのでしょう・・・。

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瀬戸市北丘町、フェロシルト撤去はじまる

 私たち、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワークの一番の取り組み場所「瀬戸市北丘町」のフェロシルトの撤去が、17日からはじまるという連絡を昨日、地元の方から受けました。しかし、全量ではなく、5ブロックに分けての撤去で、ゆくゆくは搬出先の確保がネックとなりそうです。

 下流域の農家の方々は、5月になると田んぼに水をひかれますので、何とかそれまでにとの強い思いがあります。私たち市民団体も地元の方々を蔭から支えねばと思っています。

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愛知万博会場近く、長久手町でフェロシルト撤去始まる

万博会場周辺のフェロシルト投棄現場の搬出が始まりました。朝日新聞で報道がありましたので、お知らせします。

◆フェロシルトの撤去開始(朝日新聞・尾張近郊H18.02.01)より

 有害な六価クロムが検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」が推定約1万3千トン埋まっている長久手町前熊の山林で31日、搬出作業が始まった。
 午前8時ころから、県と町の職員等が立ち会い、フェロシルトを積んだ10tトラック5台が搬入先に向かった。
 町によると、製造元の石原産業は当初、1月中旬からの撤去開始を目指していたが、地権者の了承を得る手続きに時間がかかったため、搬出の開始が遅れた。撤去の完了時期は、当初計画通り2月松になる予定。
 また、推定100tが埋められた尾張旭市城山町の造成地ではすでに搬出準備が始まっており、今月初旬には搬出を終える予定という。

◆長久手・尾張旭市のフェロシルト現場も砂防法違反等・・・

 長久手の現場の砂防指定地域の開発行為許可が下りたのは、平成12年1月。石原産業がフェロシルトの販売を始めたのは、三重県の発表によると平成13年8月。販売を始める前の砂防許可となっている。いつ頃から、どんな契約でこの現場に持ち込まれたのだろう・・・?
 隣地の愛知県芸大からの苦情もあったようで、他の現場同様砂防法違反を改めさせるのではなく、防災工事の追加工事を認める形を愛知県はとっていた。

 尾張旭市の現場は、平成15年2月からの砂防指定市域の開発行為許可。各地に、フェロシルトがばらまかれた時期である。それぞれの現場には、様々な共通点があるようです。

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フェロシルト、岐阜県警が現場検証

昨年末、3県合同捜査本部ができ、今回は岐阜県警が単独で土岐市の現場検証をしたという報道がありました。

  
クリックすると拡大します。’05年3月現在
(土岐市のもう一つの現場)

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フェロシルトはどこへ・・・

昨晩NHKテレビで、「フェロシルト撤去がはじまった」との報道がされていた。コメント登場は、おなじみの愛知県廃棄物対策課の片岩氏。
取りあえずは、石原産業敷地内と三重県環境事業団の最終処分場にフェロシルトを運び出すわけだが、最終処分場の確保はどれくらい進んでいるのだろう。

今までの産廃の過剰保管や不法投棄などに対する県の指導は、言い訳程度に業者が撤去すれば、「業者は撤去する姿勢でいる。あまり強く指導して会社が潰れては大変だ。ねばり強く指導していく」と言い、更にゴミの山を大きくされたり、置き去りにされたりしてきた。これだけの事件を起こした石原産業が、もし期限を守らなかったら、県はどうするのか。しっかりと県の態度も見ていきたい。

以下、中日新聞webより
http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20060117/lcl_____mie_____009.shtml

四日市でフェロシルト撤去開始
津市は石原産業計画案に難色、延期

 有害物質を含んだ土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐり、製造元の石原産業(本社大阪市)は十六日、施工現場の四日市市垂坂地区で撤去作業を始めた。一方、津市榊原町では、地元住民から飛散防止などの安全対策について要望が出されたため、この日から予定していた撤去作業を延期した。県内の施工現場七カ所のうち桑名市長島地区では撤去が終了した。

 約七万五千トンのフェロシルトが使われた四日市市垂坂地区では、五台の十トントラックを使って午前九時半から撤去作業が始まった。ショベルカーでかき出されたフェロシルトを含む土砂は次々とトラックに積み込まれ、石原産業四日市工場内の仮置き場に搬入された。

 撤去作業には地元自治会関係者らが立ち会い、県と石原産業の関係者が搬出前に放射線を測定して安全性を確認した。垂坂町第一自治会の後藤英俊会長は「やっと始まった。あとは確実に早く作業を進めてほしい」と話していた。

 一方、約一万一千トンのフェロシルトが埋められた津市榊原地区(旧久居市)でも十六日から作業が始まる予定だったが、地元住民でつくる「榊原環境推進委員会」が石原産業が示した撤去計画案に難色を示し、作業開始は延期となった。同委員会は「搬送する際にトラックに付着した泥を洗い流す施設が必要」などと指摘。川合孝一委員長は「撤去作業でフェロシルトを周囲に飛散させる二次汚染が起きないよう安全に配慮してほしい」と要望している。

 石原産業は十六、十七両日、あらためて榊原地区の住民に説明し、了解が得られれば撤去開始日を決める予定。

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フェロシルト関連で公文書公開を受けた後、愛知ネットの定例会に参加

◆公文書公開

フェロシルトを搬入された現場(砂防指定地域)の公文書公開で、県の機関に出かけた。東海三県の多くの現場が砂防指定地域で起きており、その多くが法違反をしている。

今回公文書公開をされた現場も然りで、許可申請以上にモノ(公文書にはフェロシルトの記述はない)を持ち込み、県はそれを撤去させるのではなく、「防災上問題がないように防災工事をしなさい」と指導し、新たに防災工事の砂防指定地域内工事の許可申請を出させている。

この県の甘い対応につけ込み、砂防指定地域では想像がつかないほどのことが多発しているとの心配もある。

◆愛知ネットワーク定例会へ

この構造は、農地関連の部署でも起きており、たい肥や残土と称し全国的に問題が起きている。(以前にも書いたが・・・)
◆今年から食品リサイクル法が本稼働 ◆家畜糞尿も堆肥化 
しかし、それを受け入れる農地は、◆後継者もなく、たい肥を使いこなせるほどの労力はない
また、法改正により ◆農業法人など、農地の取得が容易になった。◆借地もしやすい
そして、財産分与で ◆農地は分割相続され、遠方在住の所有者がふえ・・・
といったように、たい肥の過剰生産、農業の衰退、法の運用の甘さなどの背景から、農地は廃棄物処理の的にさらされている。

午後、処分場問題愛知ネットワークの定例会があり、このようなテーマで話し合いをした。
たい肥の使用方法についても、「たい肥が利用できる作物とできない作物があり、良質なたい肥を作るにはかなりの熟成が必要」「たい肥を使って良い作物を作っている農家もある」「今生産されているたい肥と称するものの効果はどうなんだろう」「肥料取締法改正が問題だ」・・・との意見もだされた。

フェロシルト事件や偽堆肥事件など、悪質なリサイクル事件により、良いリサイクルまでもが壊されてしまうのではないかと心配である。

◆NHK名古屋の見学に

定例会後、フェロシルト取材でお世話になった記者に、NHKのスタジオを案内して貰った。ちょうど夕方のニュース番組「ほっとイブ」の生放送中。思ったより和んだ雰囲気の中で収録されていた。

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