桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

東福寺残桜と新坂川残桜

2021年03月29日 22時15分24秒 | 風物詩

 昨日、たまたま九年前、三月の自分のブログを視ていました。この年の慶林寺の河津桜が満開を迎えたのは三月二十七日。それなのに今年の満開は三月朔日。およそ一か月も早かったのだから、改めて愕いてしまいました。
 連れて枝垂れ桜もソメイヨシノも早い。周辺にある枝垂れ桜はすでに散り、ソメイヨシノも散り始めです。
 流山・鰭ヶ崎にある東福寺へ残桜を観に行ったのは2010年が四月十日、11年が同十五日。今年は開花が半月ほど早いので、すでに散り始めているのに違いない。すわ……というわけで、残桜見物に出かけることにしました。
 最近は長い距離を歩くことができなくなっていました。しかし、このところは身体が軽く感じるようになっていたので、東福寺まで歩くのは少しホネがあるのですが、歩いて行ってみることにしたのです。ついでに新松戸と馬橋の間で観られる新坂川の残桜もハシゴします。
 身体が軽いと感じるようになったことに何か思い当たるところがあるのかというとおおありで、大酒飲みだった私が今月三日・雛祭りの夜を最後に断酒生活に入っていたのです。今日でまだ二十五日目なので、どこまでつづけられるものかわかりませんが、アルコールを絶って一週間ぐらいしたころから、会う人ごとに「顔色がよくなった、背中がシャンとして姿勢がよくなった」といわれるようになりました。体重も3キロほど落ちて、身が軽くなったような気がします。
 日々の散歩でも、長いことやる気にならなかった五百歩の速歩き兼大股歩きを、一回の散歩につき一度だけですが、試みようという気になりました。再開直後は大腿直筋が痛んだものですが、最近はそれほど痛まなくなりました。そんなことから、久々に長距離歩きに挑戦してみようと考えたのです。



 毎日のお勤めである慶林寺参拝を終えて、東福寺に向かいます。グーグルマップで計測すると三十分かかる距離です。



 慶林寺をあとにして十五分で新坂川に到達しました。このころから急に暑くなってきました。
 横須賀橋という橋を渡ります。東福寺の桜を観たあと、この川の下流にある桜を観に行くことになります。



 新坂川から八分で坂川の本流。ここで渡るのは新横須賀橋。ここから流山市です。



 慶林寺から三十三分歩いて東福寺に着きましたが、久しぶりだったので、曲がるべき道を間違えて、山門前に出てしまいました。本当はもっと手前で曲がって、庫裏に通じる裏の石段(山門前とは違って、緩い上に短いのです)を上ろうと思っていたのです。
 ただ、間違えた代わりにもう一つの実験を思いつきました。高所恐怖症の私なのに、この石段を上ってみようと思ったのです。
 とはいえ、颯爽と上る、などという芸当は夢のまた夢 ― へっぴり腰で、上れば上るほど足を滑らせるのではないかという恐怖感と戦いつつ、手すりを唯一の頼りにしながら、ただひたすら足許の石段だけを見て、なんとか上り終えることができました。
 ずっと避けてきた石段上りに挑戦するなど、少し前なら考えられないことです。これもアルコールを絶った功徳でしょうか。ただ、下りは前(というか下)が目に入ってしまうので、まだ無理だろうと思います。



 東福寺本堂です。真言宗豊山派の寺院。
 弘法大師が巡錫のおり、当地で薬師如来像を彫り、それを祀るために堂庵を建立したと伝えられています。また天慶の乱のときには藤原秀郷がこの寺で平將門征伐を祈願したとされています。
 薬師詣でを自分の勤めの一つとしている私にとってはしばしばお参りしたいお寺ですが、將門贔屓の私にとっては敬遠したい寺でもあります。

 
  

 カメラでは捕らえられませんが、境内の到るところで桜がハラハラと空を舞っています。
 長袖のラグビージャージを着ていましたが、暑さもあって腕まくり。腕に花びらが舞い落ちてくればカメラに……と待ち構えていましたが、そうは問屋が卸さない。



 帰りは当初上ろうと考えていた、庫裏の裏にある石段を下ります。



 東福寺をあとに三分で流鉄の鰭ヶ崎駅へ。ここから終点の馬橋まで電車に乗って、新坂川の残桜を観に行きます。



 鰭ヶ崎~馬橋間は営業キロ3・6キロ、運賃は¥170。JRだと新松戸~南柏間(3・8キロ=¥160、スイカなら¥157)に等しいので、もうちょっと高くてもいい(ローカルの私鉄なので)と思うのですが、意外と儲かっているのかもしれません。ただし、流鉄はスイカは使えません。



 喉が乾いていたこともあり、ちょっとでも流鉄に利益があるようにと思って、自販機で伊右衛門を購入しました。ここもスイカは使えないみたいです。



 やってきたのはこんな電車。西武鉄道のお下がりです。画像では小さくて見えませんが、「さくら」というヘッドマークをつけています。



 吊り革にはハート型と最近私が手に入れたばかりのオレンジリング型(赤く写っていますが、これはカメラのせい)。オレンジリングとは認知症高齢者をサポートするボランティアの印。



 馬橋駅西口に出ました。左に見える跨線橋は新坂川をまたいでいます。



馬橋駅西口清水広場。そこそこに見応えのある桜でした。

 

 馬橋駅をあとにして歩き始めてから三分ほどで視界に桜並木が入ってくるようになります。ここも盛んに舞い散る花びらです。



 かつて ― と、いっても十年以上前 ― 平気で上り下りしていた流鉄&常磐線をまたぐ跨線橋です。今日の体調と東福寺での勢いなら上ることもできるかもしれませんが、向こうへ行く用があるのならともかく、上るためだけに上るという無駄なことはやめておきます。

 

 桜通りと呼ばれる新坂川沿いの径。花びらの舞い散る傍らを流鉄が走り抜けて行きます。こちらは「流星」号。



 鳩も花見と洒落たか。
 川岸の径はこのまま新松戸駅近くまでつづいていますが、桜並木はこのあたりでおしまいです。


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