今日は暦の上では立夏。ところが、昨日今日と朝の散歩では手袋がほしいと思うような寒さです。寒いだけではなく、風も強く、陽射しもありません。
家を出るときはとくに寒いとは感じなかったので、Tシャツの上に薄手の春用のセーターを着ただけで出ました。しかし、富士川べりに降りたとたん、五月のそよぐ風、という風流な気分をせせら笑うような、強く冷たい風が吹いていました。
富士川べりの田んぼではすでに田植えが終わっていました。
去年、この地域に田んぼがあるのを初めて知って、稲刈りの様子を見てみたいと思いながら叶わず、田植えを見てみたいと思いながら、それも見逃してしまいました。
田んぼを取り囲む林ではまだ鶯が鳴いています。燕の姿も見かけるようになりました。雲雀(ひばり)の囀りも聴きますが、とにかく寒い。
田んぼの片隅に、植え切れなかったのであろう一塊りの苗が残されていました。この苗はどうなるのでしょう。このまま放置されるのでしょうか。変化があるようなら、おりおり定点観測して行こうと思います。
富士川を越えて右岸の高台に上ると、猫のうさ伎(うさぎ)の棲息する梨畑があります。
梨は花期が終わったと思っていたら、もう直径1センチほどの青い実をつけていました。別の梨畑ではすでにネットが被せられていました。
梨畑の向こうにはキウイ畑があります。
これまでキウイの花は見たことがありませんでした。五月に咲くと聞いていたので、五月に入ってそろそろかと期待しながら見ていましたが、一向に咲きそうな気配がない。五月といっても先は長いのだから……と思っていたら、いっぺんに咲き出しました。
キウイには雄株と雌株があるそうです。
畑の持ち主に聞いたのではなく ― 梨畑では持ち主が手入れしているのは毎日のように見ますが、キウイ畑では人を見たことがありません ― 図鑑で調べたので間違っているかもしれませんが、雄花は蘂(しべ)がグッと固まったようになっている上に花弁が黄色をしています。写真に撮ったのはどうやら雌花のようです。
このキウイ畑の横の坂を下ると流山のあじさい通りです。
花が咲く季節になったら、しばしばその坂を下ることになりますが、まだしばらくはここで引き返して、ムクロジ(無患子)の樹を眺めに行きます。
すっかり葉の出た無患子です。
散歩の途中、ちょくちょく前を通って見かける柴犬と正体不明の猫(飼い猫ですが、首輪はありません)。両方とも爆睡中。家の中ならいざ知らず、戸外で爆睡する猫は初めて見ました。
犬は眠るときはそれこそ正体をなくすほど熟睡するので、人間ほどの睡眠時間を必要としない、と聞いたことがあります。この柴犬は私が通りかかるときは十中八九眠っています。
我が庭ではローマンカモミール(上)とチャイブスの花が咲きました。チャイブスのバックグランドの白い花々はコデマリ(小手毬)。
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あじさい通りと東部あじさい苑のことは去年まで知りませんでした。
すでに小さな蕾が出ています。
定点観測する樹を何本か決めて、時々ブログで紹介しようと考えています。