桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

少し遅い花見

2011年04月13日 21時46分56秒 | 風物詩

 一昨年入院して、しばらく通院していた新松戸の病院で書類をもらわねばならぬ用ができたので、行ったついでに新坂川の桜を観てきました。
 新松戸と馬橋の間、新坂川の左岸およそ500メートルにわたって桜の並木があるのです。
 いまの住居からは遠くなりましたが、前の住居からなら歩いて十分もかからなかったのに、私はいつも機会を失していて、桜の季節に訪れるのは今回が初めてです。
 見ごろは先週末ごろだったはずです。
 それからずっと暖かい日がつづいたので、もしかしたら葉桜を観ることになるのかも、と思っていましたが、遅い春のおかげ。それなりの花見を堪能できました。



 桜の花の向こうを流鉄が走り抜けて行きます。



 すでにかなり散っている樹もありましたが、散った花びらが水面にたゆとう、というのもほんのちょっと時節が外れたよさです。
 昼どきを少し過ぎた時間だったので、ベンチに坐って弁当を開いている家族連れがいました。その家族が、ということではないのですが、なぜか「長屋の花見」という落語を思い出しました。

 最初に聴いたのは誰の噺だったのか憶えていませんが、江戸落語だと思っておりましたら、上方落語なのだそうです。江戸では「長屋の花見」、上方では「貧乏花見」。
 この噺を江戸で得意としたのは彦六、小三治。上方では米朝、枝雀。

 
 


 桜の花と文化、桜の花と日本人、その他もろもろ……考えれば考えるほど不思議な花です。



 堤の桜が終わるところから萬満寺まではさほど遠くないので、足を延ばしました。



 本堂は二層になっていて、どちらの庇にも風鐸(ふうたく)がありましたが、これは下の庇です。飛鳥型の変形です。



 萬満寺本堂の花頭窓。



 本土寺の参道では山吹が咲き始めていました。



 我が庭に一本だけムスカリの花がありました。丈の高い野草に囲まれているので、気がつきませんでした。

 毎日のように地震があります。ミシミシ、ガタガタッとくると、うんざりするような問題ではないのですが、もういい加減にしないかと、うんざりしています。
 うんざりを増幅させるのは、NHKが(印象としては)一日じゅう地震関連(とりわけ放射能)のニュースを流していることです。
 ことあるごとに、なんとかマイクロシーベルトといい、マイクロシーベルトといってはいるが、大部分において人体に影響はないといっているのだから、風評被害があるとしたら誰のせいか、とうそぶいているように聞こえますが、風評被害の元をつくっているのは貴様たちではないのか。

 テレビから消えると宣言したのだから、もう出ていないだろうと思った池上某が消えずに出ているのも鬱陶しい。
 なんとかのCMで、背中を丸め、まるで死に神を見ているようだったオシムが消えたらしいのは喜ばしいことですが、消えずに毎日毎日流されている詩があります。その詩人にはどちらかといえば好意を持っていたのですが、同じことを繰り返されると鬱陶しくなります。
 中原中也でも立原道造でも、朝から晩まで耳元で囁かれたら、うるさいだけです。

 早晩入院しなければならないことになりました。
 といっても、検査入院です。
「いろいろご都合もあるでしょうから……」と医師先生。いつから入院するか、下駄を預けられているのは患者である私です。
 ご都合などあるはずもないので、明日からでもよいのですが、いつからにしようか、下駄を預けられてしまうと、ご都合が悪いような気になって、決めかねてしまいます。
 検査入院ですから、入院することになっても、このまま往って還ってこない、ということはないと思います。が、入院することになれば、しばらくブログの更新を休みます。


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2 コメント

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Unknown (はるじ)
2011-04-15 08:57:26
ボリュームのある桜ですこと。
さすが大きく表示する事が
出来る様になっただけの事はありますね。
検査入院がんばってというのもおかしいけれど
がんばって下さいまし。
返信する
はるじ殿 (桔梗)
2011-04-15 18:49:15
激励ありがとうございます。
頑張る、というのは確かにおかしい。
頑張って、数値が変わるものであれば、よいのですが……。
返信する

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