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桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

醫王寺後日譚とその他もろもろ

2010年11月03日 20時18分32秒 | 日録

 やっと辨榮(べんねい)聖者のお墓を訪ねることができました、とホッとして帰ってきた日曜夜、さてブログを更新しますか、と「醫王寺」やら「辨榮」をキーワードにインターネットで検索を始めると、アリャリャ? と思うことがありました。

 辨榮さんのお墓がある醫王寺を開いたのは、東漸寺の開基でもある經譽愚底(きょうよ・ぐてい)という浄土宗の僧侶なのですが、その人の墓所も醫王寺にあったことを発見したのです。
 醫王寺を訪ねたのは辨榮さんのお墓参りが目的ではあったのですが、愚底上人のお墓があると知っていれば、ついでながらもお参りしていたはずです。また忘れ物をしたような心地です。



 昨日、サティで買い物をしたあと、こんなものがぶら下がっているのを見つけました。イオンということはジャスコも、ということでしょう。
 ジャスコの母体の一つは三重県四日市が発祥の地の岡田屋です。中京圏の血が入っているのに、ドラゴンズの応援はしないというのですね。
 そういうことなら、これから先ずっと……ということだと、私が買い物のできるスーパーは北小金にはほかに一店だけということになり、よく使うものなのに、サティにはあってそのスーパーにはないというものがあるので、生活に支障もきたしますから、少なくとも日本シリーズの間はサティでは買い物をしない! と決めました。

 北小金駅のプラットホームから改札口へ上がる階段は抱き合わせになった二つだけです。松戸寄りは上下ともエスカレーターですから、なんの問題もありませんが、柏寄りは階段で、当然上り下りの標識があります。見ていると八割方の人は下り階段を上って行きます。
 同じように目測ですが、乗降客の数が比較にならぬほど多い松戸駅では一割程度のルール無視派がいます。柏駅になると三割ぐらい。私が利用する時間帯によるかもしれません。
 もう少し若かったころは、こういう光景を見ると無性に肚が立ち(肚を立てたところで、なんにもならぬのですが)、こういうヤツラが大部分という日本の国を憂えたりしましたが、いまは肚を立てることもなく、相変わらずだワイと呆れるわけでもなく、じゃあなんなのだ? とつらつら考えてみると、悲しい-という気持ちに近いのです。

 北小金駅-日中はそれほど人の乗り降りのない駅ですが、利用するのは地元のヤツラが大半なので、階段近くの車両に集中して乗っています。ドアが開くと、何をそんなに急ぐのかと思うほど先を争って階段を上って行きます。八割方が自動車でいうなら、反対車線を逆走です。
 こういうヤツラは車を運転するときも反対車線を走るのかというと、決してそういうことはない。そんなことをしたら死ぬか、死なぬまでも交通違反だと知っているからです。人対人なら反対車線を歩いても死ぬこともなければ、罰金をとられることもない。
 血相変えたヤツラがドドッと上がってくるので、降りようとしていた人は我が意に反して反対車線を選ばざるを得ません。

 ある人にこういう話をしたら、そんな細かい、どうでもいいようなことにこだわりを持つ私がおかしい、ということをいわれましたが、おかしかろうが、妙竹林だろうが、悲しいものは悲しいのです。

 北小金駅南口から徒歩十分のところに松戸市立図書館の小金分館があります。蔵書はさほどないので、引っ越してきた直後に覗いてから、行っていなかったのですが、散策の途中にまたブラリと寄ってみたら、小さい図書館なのにCDの貸し出しがあり、桂枝雀の「落語大全」があるのを見つけました。
 ふと聴いてみようかという気になって借りてきました。上方落語なので、「枝雀」という名前と「すびばせんねぇ」というギャグを識っているだけで、寄席はもちろんテレビやラジオでも親しく接した記憶はありません。

 二代目桂枝雀。昭和十四年、神戸・灘の生まれ。家計が苦しく、定時制高校に通って二十歳で神戸大学に入学。翌年三代目桂米朝に入門。平成十一年四月、心不全で死去。五十九歳。

 得意とした「ちしゃ医者」や「饅頭こわい」を聴きながら、何度も笑わされました。しかし、笑いながら悲しくなりました。天寿をまっとうしたのならいいけれども、鬱病に悩み、自殺を図ったのが原因で、意識不明のまま心不全を起こして亡くなった人だからです。
 五十九歳という年齢は噺家としてはいかにも早い死です。

 死とCD、という関係からルチア・ポップ、ジャクリーヌ・デュ・プレとジャニス・ジョプリンを連想しました。ルチア・ポップは以前のブログで取り上げました。

 ジャクリーヌ・デュ・プレ。
 イギリスのチェリスト。1987年、四十二歳という若さで死去。死因は多発性硬化症。私は「Les Introuvables de Jacqueline du Pré」というCD6枚組のボックスセットを持っています。収録曲はバッハ、シューマン、サン=サーンスなど。
 私はクラシック音楽を聴くのも趣味のうちですが、バッハはほとんど聴かないのに、彼女が演奏する無伴奏チェロ組曲だけは聴くのです。

 そしてジャニス・ジョプリン。
 初めてジャニスの歌を聴いたのは私が大学三年生(留年して学部には進めずにいたので、正しくいえば、大学三年目です)のときでした。とんでもない歌手が出てきたものだと舌を巻いたことを憶えています。
 そして、名前を識ってから、わずか一年後に迎える死。
 音楽がかなりの比重を占めていた私の青春時代を、まっしぐらに駆け抜けて行った人になりました。

 それから四十年。
 私の所蔵はLPからCDに変わりましたが、ほんのときたまモソモソと引っ張り出しては聴くことがありました。ときたま、といっても、五年か十年に一度ぐらい……。
 ところが、去年の終わりごろか、今年になってからか、何かの拍子にジャニスが歌う曲のメロディがポッと頭に浮かぶようになり、最初は誰が歌う歌だったのか見当もつかず、やがて、「そうじゃ、ジャニスじゃ」と思い当たって、CDを入れた段ボール箱を引っかき回し、五枚持っているのを次々とプレーヤーに押し込んで、早送りで見つけたのが「コズミック・ブルーズ」という曲でした。

 曲調がマイナーからメジャーに変わるところ、私はなぜに感極まるのか、涙ぐんでしまいます。
 ジャニスには「フェアウェル・ソング」という白鳥の歌を思わせるナンバーがありますが、私はいつごろからか「コズミック・ブルーズ」こそがこの世への別れの歌だったのではないかと思うようになりました。

 You Tubeに、亡くなる年に歌ったヴァージョンがありました。

 この歌声を聴きながら、曲調がマイナーからメジャーに変わるところで、私は再び涙ぐんでしまいます。

 昨日は午後から雲が出ましたが、今日は朝から快晴。
 雨で濡れた落ち葉も乾いているかもしれぬ。いよいよ廣徳寺の作務に出向くべきか、と玄関前にこしらえてある「探査装置」をひっくり返してみますと、中はまだ湿っていました。
 探査装置などというと大袈裟ですが、玄関前に生えている茗荷(ミョウガ)が枯れ始めたので、茎を抜いて積み、小規模ながら廣徳寺の落ち葉置き場と同じようなものをこしらえたのです。これを見れば、廣徳寺に出向かなくても、落ち葉がごみ袋に詰められる状態まで乾いているかどうかがわかるというわけです。

 洗濯は昨日のうちに済ませたので、今日は布団を干し、その間に散策に出ました。タオルと石鹸とシャンプーをトートバッグに入れて……。
 去年のブログを読み返していたら、去年の十一月二日に初めて石蕗(ツワブキ)の花を見ていました。そこで、タオルと石鹸とシャンプーを使う前に、廣壽寺へ石蕗(ツワブキ)を見に行ってみようと思い立ったのです。



 富士川沿いの背高泡立草(セイタカアワダチソウ)の群落。
 初めて所帯を持った二十六歳の秋、この黄色い花がなんの花であるとも知らず、近くの公園から刈り取ってきました。花瓶(といっても、インスタントコーヒーの空き瓶でありました)に飾ってドライフラワーになりそうかな、と素人考えで眺めていたところ、花が枯れて乾くころには部屋の中が大変なことになりました。

 この富士川でも雨の降ったあと、なぎ倒された葦の上に缶コーヒーの空き缶などが乗っているのを目にするのも悲しい。



 廣壽寺の石蕗(ツワブキ)です。
 今年は曼珠沙華も金木犀も、開花が一週間ほど遅れていました。石蕗も同様のようです。真ん中にちょっとだけ黄色い顔を見せた花が写っているのですが、まだ項垂れた状態です。



 北小金駅と図書館分館の間にこんなものがあります。小金バスランドという銭湯です。トートバッグにタオルと石鹸とシャンプーを入れたのはここに寄るため。
 狭いながらも露天風呂もあります。家の風呂では絶対に味わえぬ伸び伸び感。極楽です。

 新松戸から引っ越したあと、スーパー銭湯へ行く気を喪失しました。前は新八柱での乗り換え一回でしたが、今度は二回乗り換えることになったので、面倒臭くなってしまったのです。代わりにこの銭湯が近くなりました。



 銭湯の帰り、花屋さんでハーブの苗を買って、早速庭に移し替えました。
 左からブッシュバジル、オーデコロンミント、ペパーミント、クールミント、レモンバーム、コリアンダー。各鉢とも¥98均一でした。
 チャイブも買いましたが、太陽の光が好きではない種類のハーブなので、別の場所に……。後ろの細いものは前からある韮(ニラ)です。

 


 こちらも前から植えてあるローズマリーとバジル。下はクリーピングタイム。



 苗床に種を播いた、上からレモンバーム(二列)、桔梗(二列)、カモミール、ローズマリー。下の二つは生育が思わしくありません。