時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

大相撲初場所の番付から

2006年12月29日 | その他
大相撲初場所の番付が先日の新聞に掲載されていた。
力士の出身地をみると、モンゴル、ブルガリア、エストニア、カザフスタン、トンガ、アルゼンチン、アメリカ、韓国、…と実に多彩である。
外国人力士が増えることを快く思わない人もいるかもしれないが、日本の国技と言われる相撲がこのように国際的に認知され、外国人力士が増えていることは、大変望ましいことではないだろうか。外国での相撲興行も大人気だという。彼らに負けずに日本人力士にも頑張ってもらいたいという気持ちも湧いてきて、応援にもついつい熱が入る。
先日まで、アジア大会が開催されていたが、そこで行われていた種目は実に多彩だった。スカッシュ、太極拳、ボディビルやチェスなどまであり、セパタクロー、カバディなどになると、名前はともかくルールまで正確に知っている人はそれほどいないのではなかろうか。
アジア大会には、日本古来の武術である柔道も当然含まれていたが、近いうちに、相撲や剣道も含まれるようになるかもしれない。そして、そこに多くの外国人選手が参加する日が来るようになると思われる。
さて、相撲の例でもわかるが、日本は、諸外国に比べてスポーツ予算が貧困なのではあるまいか。人気のある一部のスポーツ選手を除き、遠征資金や道具などの確保さえできずに苦労する場合が多いのではなかろうか。多くのスポーツ選手は企業チームに所属し、勤務をしながら、厳しい練習を続けている場合が多い。お金も時間も制約を受けながら、厳しいトレーニングを続けているが、最近は企業も経営上の理由からチームを解散するケースも増えている。
以前は、日本といえば、アジアでもっともスポーツが盛んで、優秀な選手を多数輩出してきた。しかし、前述のアジア大会でのメダル獲得数は、中国や韓国に抜かれての3位であった。
フィギュアスケートの荒川静香も自分が練習を続けてきた仙台のスケート場の廃止を嘆き、更なるスポーツ施設の充実を求めていたが、誰もが気軽に、廉価で利用できるようなスポーツ施設の拡充や指導者の育成、配置などに、国、地方自治体が積極的に取り組まない限り、国内のスポーツの空洞化には歯止めがかからないと思われる。
07年度の予算案にどの程度のスポーツ振興予算が含まれているのか、今度調べてみようと思っている。
さて、相撲の番付に話を戻そう。
現在は、日本人力士の出身欄には、出身都道府県が記載されている。しかし、これから外国人力士がどんどん増えてきて、世界各国の国名が出身欄を占めるようになり、日本人力士がどんどん少なくなると、この出身欄には単に「日本」としか書かれなくなる日が来るのではないか、と心配するのは私だけだろうか。


最新の画像もっと見る