時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

コレクション

2009年10月09日 | その他
昔は、庶民にとってのコレクションの定番と言えば、切手とかコイン、鉄道などが主流だった。また、庶民には縁遠い一流の美術品、絵画などの○○コレクションなどと使われることが多かった。
いま、Googleで「コレクション」を検索すると、コレクションに関連する検索頻度の高いさまざまな他のキーワードが出てくる。
鉄道コレクションとか、国産名車コレクション、松方コレクションあたりは普通だが、萌え壁紙コレクションくらいになると、もはや編集長の世界とは遠い感じがする。さらに、CCコレクション、C#コレクション、VBAコレクションとなると、まるで別世界の話である。さっぱりわからない。
最近は、ゲームで「トモダチコレクション」まである。もうわけがわからない。
切手やコインの収集がブームになったのは、東京オリンピックの頃で、経済成長に沸いた頃である。衣食住に困らなくなり、生活にもゆとりができる中で、こういうコレクションがブームになったわけである。
ところが、最近のコレクションはどうもそうではない。
景気の後退局面で、非正規雇用者が1,000万人を超え、失業率も高率でとどまっている。
こういう、ある意味では暗い社会状況の中で、若い世代を中心に、衣食住の基本的生活を取り崩してでも、自分が好きなものを収集して、お気に入りのグッズに囲まれて暮らしたいといった気持ちが、たとえば、萌え系グッズの収集などに走らせているのではなかろうか。
コレクションという言葉の持つ語感は、時代によって変遷しているが、自らの生活に精神的なゆとりをもたらし、楽しく過ごすために、自分のコレクションやこだわりを持つことは有意義なことである。
ちなみに、編集長は、子供の頃に欲しいと思っていたが、とうとう手が届かなかった金貨や銀貨を収集しているが、望みの物を入手できた時のワクワクするような気持ちは、コレクターに共通の感覚であろう。
読者諸兄も、大げさなものでなくともよい。自分だけのコレクションを楽しんでみてはいかがだろうか。

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