時々新聞社

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自民党が「ウソ」ポスターを作製

2008年06月26日 | 環境・食料問題
自民党が、福田首相が登場した新ポスター2種類を発表した。
7月の北海道洞爺湖サミットで主要議題となる環境がテーマ。流氷の上でホッキョクグマと並び、「世界の環境 みんなで守ろう」と呼びかけるポスターと「環境は日本がリードする」と大書されたポスターである。
しかし、日本が議長を務めた1997年の京都議定書の公約、すなわち2008年から2012年の期間に、1990年時点の温暖化ガス排泄量からさらに6%削減するという目標すら達成する見込みがない。現時点では、逆に1990年時点よりも6%以上も増やしているのが日本である。京都議定書から10年間、漫然と温室効果ガスを垂れ流してきたのが、この日本なのである。
ヨーロッパの先進国が、地球環境に危機感を持ち、太陽光発電や風力発電などを積極的に導入していることと比較すると、日本政府の取ってきた行動は余りに低レベルである。
電力会社は、二酸化炭素などを大量に排出する石炭の消費量を増やしているが、これに対する規制さえも行えないのが日本政府の実態である。
世界の環境を壊しているのは日本であり、その政治を主導しているのが自民党である。環境をリードするどころか、大量の温暖化ガスを排出しながら、ろくに対策も取らない鉄鋼や電力などの大企業の言い分をかしこまって聞いているのが自民党ではないか。
「世界の環境 みんなで守ろう」、「環境は日本がリードする」といったウソに塗り固められたポスターを臆面もなく張り出すこと自体が、国民を愚弄し、世界を欺くものである。
この2枚のポスターは、この政党の末路を象徴し、予感させるものに他ならない。


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