時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

次々と発覚する食品偽装、企業犯罪

2008年06月28日 | 社会問題
中国産ウナギを国産と偽ったとして、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)とマルハ子会社の水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に改善指導が行われた。しかも、「魚秀」から「神港魚類」に1000万円もの口止め料が支払われていたという。消費者には不良品を売りつけて、儲けた金を賄賂として使っていたわけだから、これほど消費者をバカにした話はない。
また、食肉販売会社「丸明」(岐阜県養老町)が、ブランド和牛「飛騨牛」を偽装表示していたとされる問題で、同社が牛肉だけでなく、豚肉でも産地偽装をしていた疑いのあることが、元従業員らの証言で明らかになったという。
この間、賞味期限、消費期限の偽装、産地偽装、不当表示、使い回しなど、食の安全を無視した偽装が相次いだが、また、新たな偽装が発覚したわけである。
この種の偽装というのは、多かれ少なかれ、さまざまな業種で行われているのだろうが、食中毒などの問題でも起きない限り、闇から闇に葬り去られる性格のものかもしれない。
そのうち、「内部告発奨励」法でも作って、企業犯罪を内部告発したものには、情報の重要度に応じて一定額の報奨金を支払うような方法でも考えなければならなくなるだろう。
企業犯罪といえば、グッドウィルやNOVAはとうとう廃業の憂き目に遭ってしまった。こうなると、そこで働いていた労働者自体の生活も成り立たなくなる。
したがって、従業員も自らが働く企業が不正を行っていることを知った場合は、速やかにそれを是正する行動を取らなければ、最終的には自らの身に火の粉が降りかかってくるということだ。
NOVAの場合も、ワンマン社長の横暴を誰も止められなかった結果であるが、こういう例は、どこの企業にも存在するのではなかろうか。そのうち、読者諸兄の身にも降りかかる災難かもしれない。
先日も書いたことだが、「まじめに」生きることが難しい世の中で、正論を主張すること自体が難しいことも多いが、突破口はどこかに存在するものである。
日常生活にはびこるちょっとした「悪慣れ」を断ち切る日常不断の努力が必要なのだろう。


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