時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

コインコンベンション

2007年05月02日 | コイン収集など
貴重な9連休の中日の今日、東京都内のホテルで第18回東京国際コインコンヴェンションが開会した。会場が水天宮近くのロイヤルパークホテルということで、日比谷線の人形町で下車して人形町界隈を歩きながらホテルに向かった。以前にはよく訪れたこの界隈は、10年前とあまり変わっていない。駄菓子屋や懐かしい人形焼の店など昔ながらの街並みが残っている所が良い。
コンベンションの会期は4日までだが、今日は平日なので少しは空いているのではないかと思って出かけたところ、意外に混雑していて驚いた。
コインや切手というのは、いわゆるオタクの元祖のようなものだが、何しろコレクターグッズとしての歴史が長いので、コレクターの多くが60歳以上で若い人や女性は極めて少ない。
ほとんどが、いい年をした親父で、しかも、品がないこと甚だしい。
カウンターに立って商品を見ていると突然割り込んできて突き飛ばされたり、よそ見をしながら歩いている連中が多いので、少し歩く間に誰かがぶつかってくる。とんでもない連中ばかりだ。
ショルダーバッグから突然にボロボロになった「古寛永泉志」を取り出して、チェックを始める親父やルーペで熱心にコインを覘いて係員をつかまえて解説を始める親父など、変な連中ばかりである。
係員との会話を小耳に挟んでも、どうも普通ではない。
こう言ってはなんだが、おつむのネジが2、3本外れている奴が多い。
店の係員も、こんな連中を相手にしなければならないのだから商売とは言え、相当気の毒である。
コインコレクターでない人たちから見ると、私も同様に見られていると思うと、心底情けなくなってきた。
居たたまれなくなり、お目当ての外国銀貨を10枚ほどと紙幣を1枚購入して1時間足らずで早々に退散してきた。
こういう大規模なコンベンションはそれほど開催されないので、全国各地からコレクターが集まってくるのだろう。コインコレクターの人口は確実に減っている。都心部だけでは到底これほどのコレクターは存在しないのではなかろうか。地方に住んでいると、貨幣商もほとんどなく、趣味も満足に楽しめない世の中なのかもしれない。これも大都市と地方の格差の現われであろうか。
また、資産家らしき服装をした連中が熱心に大判や小判など資産価値のありそうな貨幣を買い求めている姿も目についた。
もっとも、処分する際には、購入した価格の半額で売れればいいほうだろう。投資目的で購入するなら、人気があり、誰も文句の付けようがない最高の状態のものを購入すべきである。
PCGSやNGCなどの鑑定済みのコインを売る店も徐々にではあるが増えている。日本では相変わらず、店の親父が適当な評価を付けて売りさばいているが、今後は鑑定機関によって鑑定されたコインが日本に広がることを願っている。
ところで、この会場で「南鐐スタンプコイン」の親父を見かけた。
この店は、山形市内にあり、もうかれこれ20年くらい前に、仕事でしばしば山形に出張していた頃によく立ち寄った店である。
懐かしくて声をかけようと思ったが、向こうは覚えちゃいないだろう。ブースも繁盛していて何よりであった。わざわざ東京まで出かけてきたのだから、しっかり儲けて帰って欲しいと思っている。