時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

コインコレクターのつぶやき(2)

2006年09月06日 | コイン収集など

編集長の趣味の一つであるコインの収集について、思いつくままに書いていこう。
1)他山の石
コインに限らず、すべてのコレクターに共通することであるが、他人のコレクションというのは大変参考になる。コインコレクションに関連するhomepageを見ると、コレクターの誠実さが伝わってくるようなもの、見事な未使用品の年代別コレクション、数は少なくてもこれこそがコレクションだというものなど見ていて飽きない。その一方で、ガラクタを羅列してホームページや元の所有者を自慢したものまであって思わず失笑してしまうものもある。一般に、コレクターというのは自分のコレクションに思い入れがあるが、絶えず謙虚に自分のコレクションを眺めることが大切である。
2)コインコレクターのタイプ
コレクターは、どういう種類(国、年代、材質など)のコインを集めるかという違いはあるが、これ以外にも大きな違いが存在する。質を重視するタイプと量を重視するタイプである。
回りにギザギザのある10円、いわゆる「ギザ10」や明朝体の5円玉、通称「筆五」などを年号別に何十枚、何百枚も集めている人がいる一方、世界の現行貨幣を片っ端から集めている人など、とにかく大量に集めている人がいる。一方で、枚数は少なくても本当に状態の良いものに絞ったコレクションをしている人もいる。他人から見るとわけがわからないだろうが、コレクターから見るとどちらの心理も痛いほどわかるのである。編集長は、世界の大型銀貨の国別収集なので、どちらかというと数多く集めているが、できる限り未使用で、変色などのない銀貨にこだわりを持って収集している。50年後、100年後に、子孫の一人でも興味を持って見てくれると幸いである。
3)1980年以降の記念コインの氾濫
戦後発行された銀貨の多くが記念銀貨である。特に、1980年以降は、記念銀貨が一段と氾濫したように感じられる。
1980年以前は、たとえばオリンピックの記念銀貨なども1枚、2枚と発行される程度であったが、最近は、開催国でもない国が開催年の1年くらい前から何10枚も発行し、これが終わってしばらくすると、2年後の冬季オリンピックの記念銀貨が発行されるという具合だ。
最近は、阪神の優勝記念、ポケットモンスター、キティちゃん、ウルトラマンの銀貨など、話題性はあるが、収集対象としては疑問を感じるような記念コインも多い。
切手も、1980年頃から大量に発行されるようになり、切手コレクターから非難の声が上がったが、コインについても、世界各国から「売らんかな」の大量発行が続き、その傾向はますますエスカレートしているように思われる。コレクターというのは、この程度までなら収集できそうだという限度があればコレクションにも身が入るが、際限がなくなると逆に収集意欲を失うものである。したがって、こういう大量発行を続ければ続けるほど、コレクターが減少することになぜ気づかないのだろうか。猛省を促したい。