まだフィルムを使っていた頃、実験的に撮影した写真があります。
発表する場所も、発表する気もなかったのですが、死蔵させて
おくのももったいないので、この機会に発表します。
実験的な写真ですので説明が長くなります。
この点、ご了承願います。
撮影データー
Canon EOS-1HS EF35-70mm 3.5-4.5 f11 B(約10分) PKR ポジをスキャン
自分も撮ってみたいなと思って撮ったものです。
もちろん、モデルを雇うお金なんかないので風景だけですが・・・
公園の遊具が証明に照らされています。
花火が何本か写っていますが、実は1本です。
私が約10秒ごとに移動させています。
カメラは三脚に乗せて、シャッターは開けたままにしています。
カメラに写るということは、自らが発光しているか、光源からの光に
照らされてその反射光がカメラに届いた場合です。
この写真の場合、遊具はコンクリートで固定されていて動きません。
そして照明に長時間照らされているので露光します。
花火も自ら発光しているので露光します。
では、花火を持っている私は?
私はほとんど照明に照らされていない上に、約10秒で移動してしまい、
その場にいないので露光しません。
絞りを開ければ、少ない時間でも露光するようになるのですが、F11では
光をあてて30秒くらいじっとしていないと露光しません。
ちょっとしたトリック写真のような感じではないでしょうか。
当時はこんなことして遊んでました。
よいこはマネしないでね。職務質問確定です。
デジカメの技術がどんどん向上してますが、このような写真はまだ
撮れないはずです。
なぜなら、あまりにもシャッタースピードが遅いと、ノイズが多くて
黒い部分が黒ではなくなってしまうからです。
専門用語では”偽色”と呼んでます。