あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

実験写真

2012年05月17日 11時33分56秒 | 写真

まだフィルムを使っていた頃、実験的に撮影した写真があります。

発表する場所も、発表する気もなかったのですが、死蔵させて

おくのももったいないので、この機会に発表します。

実験的な写真ですので説明が長くなります。

この点、ご了承願います。

 

撮影データー

Canon EOS-1HS EF35-70mm 3.5-4.5 f11 B(約10分) PKR ポジをスキャン

Jikken2141

篠山紀信の写真集「Tokyo Nude」というのを見て、

自分も撮ってみたいなと思って撮ったものです。

もちろん、モデルを雇うお金なんかないので風景だけですが・・・

 

公園の遊具が証明に照らされています。

花火が何本か写っていますが、実は1本です。

私が約10秒ごとに移動させています。

カメラは三脚に乗せて、シャッターは開けたままにしています。

 

カメラに写るということは、自らが発光しているか、光源からの光に

照らされてその反射光がカメラに届いた場合です。

この写真の場合、遊具はコンクリートで固定されていて動きません。

そして照明に長時間照らされているので露光します。

花火も自ら発光しているので露光します。

では、花火を持っている私は?

私はほとんど照明に照らされていない上に、約10秒で移動してしまい、

その場にいないので露光しません。

絞りを開ければ、少ない時間でも露光するようになるのですが、F11では

光をあてて30秒くらいじっとしていないと露光しません。

ちょっとしたトリック写真のような感じではないでしょうか。

当時はこんなことして遊んでました。

よいこはマネしないでね。職務質問確定です。

 

デジカメの技術がどんどん向上してますが、このような写真はまだ

撮れないはずです。

なぜなら、あまりにもシャッタースピードが遅いと、ノイズが多くて

黒い部分が黒ではなくなってしまうからです。

専門用語では”偽色”と呼んでます。