面白い。

日刊ケンダイは、面白い。
貴重なタニマチかもしれない。
人材を育てるのは、このような人かもしれない。




「スポンサー全８社がＣＭ放送を見送っている日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」のスポンサーに名乗りを上げた。弱いものいじめは許せない、と義憤に駆られて立ち上がった。美容整形で手にした潤沢な資金を充てるという。１０億円用意するのも朝飯前と豪語するカリスマドクター。その金回りの良さは、一体どこから来たのか。

■あだ名は「白豚」

　小学校時代のあだ名。色白丸ポチャ、お坊ちゃまの見てくれから命名された。金持ち特有の優越感ひけらかしがウザがられ、いじめの標的に。ノートに落書きされるわ、服を破かれ、石をぶつけられるわの毎日。達者な口で応戦するも、腕っ節の強さと人数の多さで負けてばかりだった。

■人助けに快感

　いじめ体験のトラウマで、困っている人を見捨てておけない。大学時代、白馬岳の診療所で遭難者や急病人治療のボランティアクラブに所属。後年、掃除や児童擁護施設訪問などさまざまに活動。人助けに快感を感じるとさえ豪語。阪神大震災、東日本大震災でも率先して現地入りし、救援物資を送り、被災者の１年間医療費無料を実践した。

■昭和大学

　入学早々、麻雀にハマり、ろくすっぽ講義に出なかったが、試験は同郷出身の同級生にノートを借りて切り抜けた。大学卒業と同時に２人は結婚、以来オシドリ夫婦と呼ばれた。

■医療法人社団福祉会高須病院

　祖母がおこした高須医院を拡大、１９７４年に設立した。高齢者医療を充実させるなど地域に密着。給料返上、無給の理事長として活動。今では年に約３０億円を売り上げる優良施設に成長させた。

■釈克念

　４年前、妻と実母、愛犬を相次いで亡くし、放心状態。翌年、浄土真宗の得度式に臨み、正式に仏門に入った。僧侶の釈克念として、患者の心のケアに当たっている。





■ギネス世界記録

　２０１１年に樹立。愛知県豊田市の京和カントリー倶楽部で、アマチュアゴルファーの石田弘二とカートを使用して１２時間で２６１ホールをプレーし、記録を更新した。

■西原理恵子を「教祖」

　２年前、「女性セブン」で２人揃って熱愛宣言した。漫画家の西原がエッセーで「高須クリニックのＣＭの何と下品なことか。でも好きだ。あなたのお友達になってもいい」と呼びかけたことで、１２年前に交際がスタート。高須は、西原を教祖と呼んでベタ惚れしている。西原は「人生の最優先事項は子供、仕事、自分」と順位をつけ、高須の出る幕なし。再婚の予定はない。

■悩み

　酒が飲めない。銀座のクラブで遊んでも、バカ高い金を払わされたうえにホステスからしわ取りなどの相談を聞かされ、診察気分にさせられる。

■性格

　超せっかち。自分大好き人間で、我が道を突っ走る。早飯食いで食への興味は皆無。寿司屋で握りを茶漬けでかき込んだり、飽きると食事相手を残してさっさと帰宅。携帯電話で打ち合わせに熱中、相手をほったらかすのはいつものこと。今回のスポンサー問題のように、即実行に移す行動力だけはズバぬけている。

■金

　バブル絶頂期、美容外科界の千昌夫と呼ばれた。不動産には数百億円の資産価値があり、国税庁とは何度もモメた。昨夏、金塊換金の際、全額その年の収入とみなされて課税されると聞いてブチ切れ、全額寄付した。国内４店舗を開業している「高須クリニック」の売り上げだけで年６０億円は下らない。３年前、私財を元に「高須記念財団」を設立、寄付しまくっている。

■アイスホッケー

　大学時代、自ら主将になって部を創設。４大学中ベスト３に。「高須クリニック」は、日本アイスホッケー連盟のオフィシャルスポンサーに。アイスホッケー女子日本代表がソチ五輪出場権獲得時、ごほうびに整形手術のプレゼントを発案する大盤振る舞いをみせた。

◇たかす・かつや　１９４５年、愛知県出身。江戸時代から続く医者の家系に生まれる。昭和大学医学部卒。同大学院でドイツに研修留学した際に、美容整形の最先端に触れ、帰国後に美容整形外科「高須クリニック」を開設。脂肪吸引手術を日本に初導入、メスを入れないプチ整形を開発、美容整形を世間に認知させた。紺綬褒章を３回受章。著書多数。近著は「その健康法では『早死に』する！」。」




医療も、経済も、人材の育てる。
技術者ではなく、いろいろな分野が、支援するタニマチのような人が、必要かもしれない。


儲かっても、損しても、使うも、人望ではなく、人のために、使うのが、理想かもしれない。

儲けるのと、使うのは、違うが、
使い方で、世の中のためになる。
私服を肥すだけでは、砂漠のように、枯れていく、地域、人材がない。