晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

45年の歳月

2012-03-30 07:34:35 | 人生
「この店主に髪を切ってもらって何年になるのだろう」
散髪をしてもらいながら鏡のなかの理容師とふと目があう

犬山駅横のパチンコ屋の奥にその店はありました
若い夫婦の理容師そして中学を出たてと思われる可愛らしい女の娘数人が
助手として忙しく働いていました

私も高校を卒業して就職したばかりの身、
若い娘に髪をさわられて気分が高ぶった思い出が・・



時が流れ店を現在地に移して30年余
店主の離婚、再婚、離婚を見ながら通いつづけています

スキーとマウンティングバイクが好きだった彼も70代半ば
それでも数年前までやっていたけど現在は全くできない

それに今は常連しか散髪しないという
長時間の立ち仕事で腰痛と肩の痛みに悩まされ
以前なら一人でも1時間で仕上げられたのに2時間かかってしまい
そのことを知らない新しいお客さんに迷惑をかけてしまうからだ

美容師をしている息子との協働はなく、やれるだけやって廃業されると思うが
何の血縁もない人の人生を見てきた者としてはわびしさがただよう

散髪椅子に座れば何も言わなくても思いどおりの髪形に仕上げてくれる
そんな職人さんだからこそ40年以上のつきあいができます
コメント
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