7730

2016-01-24 22:12:03 | 司法試験関連

第11回大会の出願予定者数が。実際には卒業させてもらえない人と受け控える人が出るので、下手すれば実受験者数は6000人台の可能性もありますね。

出願者数等7,730人
(1)性別構成
男性5,696人(73.69%)
女性2,034人(26.31%)
(2)受験資格
ア法科大学院課程修了の資格に基づいて受験する者7,215人
(ア)うち修了見込者1,968人
(イ)うち修了者5,247人
イ司法試験予備試験合格の資格に基づいて受験する者394人
ウ法科大学院課程修了見込者で,同課程修了の資格に基づいて受験するが,同課程を修了できなかったときは司法試験予備試験合格の資格に基づいて受験する者121人

まぁ、過去2年間で法科大学院に入学した学生の数が合わせて4600人程度であることを考えれば、母集団が年々減ることはわかりきったことです。おそらく今春の入学者数は2000人を割り込むのではないでしょうか。単純計算で今後5年間で法科大学院卒資格を得ることのできる学生数は1万人程度(年2000人計算)。合格者として抜けるのは5年間で9000人程度(年1800人計算)です。

これに加えて予備組枠も毎年400人弱なので、毎年新規で受験資格を得る人の数は、2400名程度で、合格者が1800名ですから、かなり受かりやすい状況となってきましたね。

というより、いい加減まずいですね。日本の国力の衰退問題です。20年ほど前からの「官僚批判」で行政官僚を目指す優秀層が減り(財務省がまさかの定員割れとか)行政権が弱体化、司法権もここ数年の法曹人気の低下で弱体化しつつあります。立法権は元々ポンコツぞろいなので、こりゃ日本の三権の弱体化は危機的だと思います。法科大学院入試は既に競争試験として成り立っていないし、法科大学院での教育水準が高ければ人数が少なくてもまだいいんですけどね。むー。

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2 Comments

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Unknown (大谷翔平ファン)
2016-01-25 01:55:30
質問させて下さい。

基本を確実にするためには反復・繰り返しが不可欠なのはわかっていますが、あまりにつまらない(退屈)のですぐに嫌になってしまいます。

どうすれば、少しでも前向きに取り組めるでしょうか?つまらないものだと割り切って、やりきるしかないのでしょうか?

助言をいただけますか?
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Unknown ()
2016-01-25 01:06:00
裁判員裁判制度のために、裁判官だけで判決を下すことができなくなったこと、検察審査会制度の変更のために、検察官の不起訴決定が、覆されることになったことが、東大法卒が法曹を目指さなくなった原因の一つだろうと考える。
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