Moon Child/Johnny Lytle
(Jazzland 81)
(Jazzland 81)
ジョニー・ライトルはリバーサイド、ジャズランドから紹介されたバイブラフォーニストで、初リーダー盤については以前にこのブログでもアップしています。ここでも触れたように旧知のオルガン奏者ミルト・ハリスとのコラボでフワーッとした雰囲気にライトルの鋭いバイブサウンドが絡まりいつもの魅惑のサウンド造りがなされています。Jazzlandの4作目にあたります。

このアルバムは勿論、両者のプレイは楽しめるのですが、"Plus Ray Barretto"と副題に示された彼のコンガプレイが聞き物とも言えます。各面4曲、計8曲の構成ですが6曲でレイの乾いた空を貫くようなコンガの響きを聴く事が出来ます。レイのコンガに導かれてはじまるA-1のタイトル曲でグッと演奏に引き込まれていく感じがします。ライトルとの相性も抜群です。続く"Work Song"の連打を駆使したレイのプレイも印象的です。続く"The Nearness Of You" のライトルのバラードプレイもいいですね。B面では”蜜の味”や"Moonlight In Vermont"が演奏されており選曲の魅力もありますね。
ジャズランドのモノラル盤でプロモ/ホワイトレーベルです。オルガンの分厚いサウンドと鋭いバイブのメタリックサウンド、コンガの音の余韻もうまく収録された録音も素晴らしいですね。