67camper's Blog

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コロンビア時代のJ&Rの快唱

2011-05-17 07:03:15 | jazz & vocal

Sweet And Low Down/Jackie & Roy(Columbia, CBS Sony SOPU 93)

 ボーカルデュオのお手本と言うと,やっぱりジャッキー&ロイをおいて右に出るものはないと思っているのは自分だけでしょうか?勿論,ビッグネームのワンタイムパフォーマンスでのデュオも素敵です。例えば,エラとルイ、シナトラとジョビンなんて組み合わせは掛合いでぶつかる両者の個性がたまらなく楽しいですが,ジャッキー&ロイに見られるグループとしての一体感を感じさせずにはいられない機知縦横な掛け合いや器楽的なスキャット,ユニゾンの美しさは即席デュオでは絶対に表現出来ない素晴らしさがあると思います。

 ストーリービル盤やABC盤に比べると評価がやや落ちると思われるコロンビア時代の録音も負けていません。特に十八番となるっているスタンダードが多い本アルバムは円熟味を増した彼らのパファーマンスを存分に楽しめる好アルバムです。1960年LA録音で、メンバーはJackie Cain(vo), Roy Kral(vo, p), Anthony Ortega(as, fl), Larry Bunker(vib), Barney Kesselg), Al McKibbon(b), Frank Butler(ds)というウエストコーストの名手揃いでインストファンも興味が沸くのではと思います。お馴染みではありますが,A面の"S Wonderful", "They Can't Take That Away From Me", B面の"Chicago", "Mountain Greenery"等の快唱は納得のパフォーマンスだと思います。

 所有盤はCBSソニーが廉価盤(1500円)で発売した国内再発盤です。J&Rの実力を示した一枚ですね。