67camper's Blog

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NJFにおけるクインシーのビッグバンド

2009-08-27 02:11:53 | jazz & vocal
Quincy Jones And His Orchestra At Newport '61
(Mercury SR60653)


 ビッグバンドジャズではエリントンとベイシーのバンドが東西の横綱で、最も聴かれている楽団に違いないですよね。この2つのバンドは有名なソロイストをたくさん揃えており彼らのソロを楽しむのも重要ですが、ビッグバンドジャズにおいては優れたミュージカルディレクターの存在は不可欠で、アレンジの妙を楽しむ聞き方もあろうかと思います。本日アップのQuincy Jonesはクラシックなビッグバンドのアレンジも手がけたし、映画音楽でも活躍した才能あふれるアレンジャーとして知られていますよね。勿論、彼自身がラッパを吹く場合もあるのですが、やはり彼の才能が最も評価されるのはアレンジ部門であろうと思います。ヨーロッパから凱旋し自己のバンドを率いてニューポートジャズフェスティバルに出演した61年のライブ録音をアップいたします。

 ライブではあまり小難しいことはやっておらず、NJFでの演奏にふさわしい魅力あるソロイストの応酬が聴けるこのアルバムなども比較的人気の一枚ではないでしょうか?メンバーはJoe Newman, John Bello, Jimmy Maxwell, Jimmy Nottingham(tp), Curtis Fuller, Britt Woodman, Melba Liston, Paul Faulise(tb), Joe Lopes, Phil Woods(as), Jerome Richardson, Eric Dixon(ts), Pat Patrick(bs), Julius Watkins(frh), Patricia Bown(p), Les Spann(g, fl), Art Davis(b), Stu Martin(ds)というメンバーです。特にニューマン、フラー、ウッズなどのソロは彼らの実力を再認識できますし、新人と目されるPat BownやWatkinsのプレイなども貴重ですね。選曲はメンバーのオリジナルが多いですが、"Air Mail Special"や"Lester Leaps In"のようないかにもライブにはもってこいと言う題目でのプレイは聴衆は興奮したでしょうね。

 所有盤はマーキュリーのブラックラベルのステレオ盤です。クインシーのアルバムでも大好きなジャケデザインの一枚でもありますよね。