67camper's Blog

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白人女性ボーカルの頂点はやっぱりアニタだ!

2009-04-24 00:00:02 | jazz & vocal
Pick Yourself Up/Anita O'Day
(Verve 20MJ-0096 jp.reissue)


 VERVEのボーカルアルバムでは、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドと並びアニタ・オデイのアルバム群にはボーカル史上に燦然と輝く好アルバムが存在しますよね。一般的にはコンボのアニタ・シングズ・ザ・モストとアニタが話題に上る事が多いですが、56年12月録音のピック・ユアセルフ・アップも忘れ難い好アルバムだと思います。本日は、これですね。

 演奏はLarry Bunker(vib), Paul Smith(p), Barney Kessel(g), Joe Mondragon(b), Al Stroller(ds)のコンボのサポートのものと名コンビ、バディ・ブレグマン楽団のバッキングのものが混在して収録されています。前者ではA-1"Don't Be That Way"の冒頭に聴けるようなバラードの語り口の旨さに唸ってしまうし、ブレグマンとのコラボではA-4の“サボイでストンプ”やB-1の“スウィート・ジョージア・ブラウン”のスウィンギーでホーンライクな歌唱が絶品です。特に”スウィート~”は、ニューポートでのライブの歌唱スタイルが既に56年自体に確立されていた事にビックリしますよね。アルビン・ストローラーのドラムだけをバックにでてくる唄いだしにはゾクゾクしてしまいますね。コンボ演奏ではバンカーのバイブが好調なソロを聴かせてくれ、ファンには嬉しい限りです。

 所有盤は、ポリドールが出した国内盤再発です。アニタのコレクションでは必須の一枚といても過言ではありませんよね。