67camper's Blog

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朴訥なデックス/ドリューのコンビが最高ですね!

2008-10-07 00:41:48 | jazz & vocal
Daddy Plays The Horn/Dexter Gordon
(Bethlehem BCP-36 jp. reissue)


 デックスと言うとその長い芸歴から、各年代に有名盤を作成していることで知られる名テナー奏者ですよね。1923年の生まれと言いますから、40年代から50年代はじめにかけてのライオネル・ハンプトン楽団、ワーデル・グレイトの共演時代、50年代には不遇といわれながら本日アップのベツレヘム盤やドゥートーン盤の好アルバムを作成、そして油の乗り切ったブルーノートの諸作が光る60年代、欧州にわたってSteeple Chaseに吹き込んだ70年代、そして映画出演と各時代にきらりと光る活躍をしていることがわかりますね。本日は、前記のベツレヘムのワンホーンアルバムをアップします。

 55年録音で、ゴードン、Kenny Drew(p), Leroy Vinneger(b), Larry(Lawrence) Marable(ds)のカルテットです。ワンホーンカルテットの多いゴードンですが、このDrewとの共演は後のSteeple Chase時代にも見られますが、断然こっちに軍配があがりますよね。古くさい録音のためかも知れませんが、何とも言えないノスタルジックなフィーリングは遥かに70年代のバスバス録音を凌駕しています。ゴードンもドリューも70年代に見られる豪華絢爛なプレイではなく質実剛健な朴訥なプレイでリスナーを魅了してくれます。その特性はA-1のタイトル曲"Daddy Plays The Horn"にいきなり現れており、ゴードンもさることながらややこしいことをしないDrewのピアノには引き込まれます。そして、A-3の"Darn That Dream"や”B-2の"Autumn In New York"にはゴードンのバラードプレイの真髄が聴けると思います。特にニューヨークの秋の演奏はこのスタンダードの名バージョンの一つと言っても過言ではないですよね!これ一曲で買いの一枚といえますね!

 もちろん所有盤はコロンビアが出した国内再発盤です。Howord Stabinが描いたイラストのガイとテナーのコンビネーションも絶妙の好カバーと思います。