Jazz Guitar/Jim Hall
(Pacific Jazz1227)
以前ブログ仲間の
mono-monoさんがアップしていたこのアルバム、羨ましいなあなんて思っていましたが,へへへ、遂に手に入れちゃいました。というのもmono-monoさんがアップしたころには、随分前に(多分大学生の頃,場所は新潟だったと思います。)中古で手に入れたいた東芝の再発モノしか手許にありませんでした。カバーがぼやけててジムの顔のcontourなどかなりフォーカスが甘い感じのカバーでした。ジムのレコードでは最も古いリーダー盤ですが,当時はジミー・ジュフリー3の一員であった頃の演奏だと思います。若いジムがニコッと微笑んだカバーが印象的です。
やっぱり,このオリジナルいいですね。太い低音と繊細な高音でシングルトーン中心にアドリブを展開する好盤です。メンバーは名手カール・パーキンスのピアノとレッド・ミッチェルのベースと言うピアノレストリオです。冒頭の"Stompin' at the Savoy"歯切れの良いソロにミディアムスウィングのスタンダード好きだと言うジムの個性がモロに現れていて好感がもてますよね。続く"Things Ain't What They Used To Be"も同趣向の好トラックですね。東芝盤ではマスターテープが見当たらずディスクからのダビングになっていた"This Is Always"(以前に出たステレオ盤には未収録と言う。)もオリジナルでは何ら違和感はないですね。そして本作の白眉とも言うべき"Thanks For The Memory"が現れます。ホールもさることながら美しいタッチのパーキンス,重厚なミッチェルにも十分なスペースが当てられています。そしてB面の"ステラ”,"920 Special"もサイドA同様にスウィングしており良く唄うジムのシングルトーンが楽しめます。後のコーダルな演奏を多く取り入れたスタイルより全然いいですね。モノラルオリジナルならではの厚い音には涙モノです。
パシフィックのモノオリジ盤です。カバーがテープ補修されている以外は素晴らしいピカピカのアルバムです。