『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

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報告とお礼

2011年04月24日 15時39分23秒 | 核の無い世界へ

子ども達へ本を贈ってくれた皆様へ

「ちっちゃな段ボール図書館」のご報告とお礼

この度は、小生ならびに所属会社の活動の一環として、東日本大震災の被災地・避難所(福島・宮城の二ヶ所)へ届ける本にご協力頂き、誠にありがとうございました。おかげさまで約600冊の本が集まりました。

この4月8日(金)の夜半に福島県福島市へ向かい、翌朝、飯坂町の観光会館「パルセいいざか」を訪問して、手作りカレーとともに、子ども達へ、皆様から寄せられた絵本・童話・名作小説・自然関係本など合わせて約300冊を贈ることができました。

この避難所は福島第一原発周辺の市町村から避難した方々が身を寄せる施設でした。乳幼児から園児、小学生の顔も多くみられ、届けた本は段ボール箱ごとホールの柱横に並べて頂け、すぐに小さな子ども達が手に取ってくれました。(添付の写真はその一コマです)

福島の避難所には半分ほどの本を置かせてもらい、あとの半分の本は、翌日に向かった宮城県仙台市郊外の多賀城市民会館へ届けました。私は福島担当でしたので、別班が宮城へ向かいましたが、そちらでも段ボール図書館はとても喜んでもらえたと聞いております。皆様の本は確かに、子ども達の手へ心へ届いたと思います。

これから被災地の皆さんは避難所から仮設住宅などへ移られますが、そこでも本は子ども達に必要とされるでしょう。今後も、時期をみて同様の活動を続けたいと考えております。それが本好きにできることのひとつだと思い。

最後に、私の考えを少し述べさせて頂きます。
地震は天災ですが、その後の根拠のない風評や、何より原発事故問題は人災です。であれば人災は人の知恵で防ぐこともでき、そうした被害を終息させなければなりません。では、どうすればいいのか。答えは日本人全員の思考の中にあると思います。ですから答えは、たとえばテレビから発せられるものではなく、自分の心の中から湧き出るものだろうと思います。どうすればいいのか、良心に照らせば返事があると思います。

子ども達に本を贈ったのも、良心からの答えに従ったからですね。良心に照らせば、いまいる立ち位置で何ができ、何をするかがみえてくるのではないでしょうか。無理矢理に「がんばらなくていい」。できることしかできないのです。できることを「するかしないか」だけです。

生かして(行かして)頂いて 
ありがとうございます。

追伸

本を送ってくれた方から頂いたメールで知ったのですが、新聞テレビではまったく報道されなかったが、4月 10日に高円寺で反原発のデモがあったそうです。多くは普通の若者でツイッターで集まった人々だとか。1万人 規模のデモになり、路上で目撃して感動したと伝えてくれました。

これからはこうしたデモが増えるでしょう。選挙で誰かを当選させても、効力弱し。「人民は弱し官吏は強し」。ならば路上で意志を示す。ただし、火炎瓶を投げては負け。無言の意志を示す。ガンジー以上の方策はありません。