RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

電気毛布は夜間飛行への扉

2006-12-01 17:57:35 | あんたそうと?

(雲はデザイナーね

朝4時半ごろ修学旅行に行ったはずの娘から電話
「トランクが開かないよ、ダイヤルの番号は何?」
そばでたぶん先生のせかす声が
「あんまり長くならんように!」
「うーん確か鍵を閉めた時の番号はS**やったと思うけど」
とふらつく脳みそのるるは答えた
「S?全部数字やって!ば、Sなんかない!」
「いやS**やった!」
「ないって!」
「いや・・・ん?」
「あ~。Sに似た数字は・・2か!」
「2**ね!わかった」と切れた
開いたかどうか知らぬが、その後平和と静けさが穴蔵に戻った。
ほんま居ない日までおさわがせな娘っこじゃ~

その娘っこの6畳の部屋の納戸にしまってある電気ストーブを
出したいと思って、恐ろしく汚い娘っこの部屋に入り
悩んだ末にかたずけることにした、年に2回はるるが納戸に
用事がある為しかたがない、だって納戸の前に洋服のかかった
パイプハンガー、その前にはベッド、引き出し式衣装ケース数段
勉強に使われたことのない勉強机と本を置かない本棚と
父ちゃん手づくりの飾り棚、そしてこの時期はコタツまである
6畳といっても柱の出っ張りがあるので実質5.5畳くらい
よくこれだけ詰め込んだねえ・・・。
しかも良くこれだけ汚く出来たねえ。
しかもこんな部屋でよく眠れるもんだねえ。
感心している場合かい!

納戸をあけるためにはコタツをあげーの、衣装ケースを移動し
パイプハンガーをベッドと納戸のドアの前の隙間からひきずり出し
とにかくおおごとである、ついでなので毛布、シーツ、コタツ敷き
コタツ掛け、その他部屋に散らかったバスタオルやら靴下君やら
まとめて洗濯場へ一気洗い、掃除機かけてやっと納戸は開けられた。
電気ストーブを出して扇風機をしまう・・・。
我が家はエアコンがリビングにだけしかないので
夏は扇風機が欠かせない
冬は猛者の旦那は仕事部屋にも暖房器具は要らないとおっしゃる
あるのは寝袋のみ、娘はコタツ族です。
そのエアコンのあるリビングもエアコンは冬はあんまり入れず
石油ストーブを使っている。
この穴蔵は冬めった寒く、夏は比較的涼しいのです。

そして、るるは冷え性なので、電気毛布が無いと眠れません
冷えた身体を温まった毛布とシーツの間に滑り込ませる
その一瞬が至福の時であり、夢の夜間飛行に飛び立てるのです
悪夢であってもさ

「夜間飛行」といえば「星の王子様」のサン=テグジュペリですが
小さいころのるるの愛読書「オッター32号機SOS」と共に大好きな1冊
郵便飛行事業がまだ危険視されていた時代、事業の死活を賭けて、
夜間飛行に従事する人々の、人間の尊厳と勇気に満ちた物語。

サン=テグジュペリ(1900-1944)のプロフィールは
名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生れ、海軍兵学校の受験に失敗
兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの
冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1929年に処女作『南方郵便機』
以後『夜間飛行』(フェミナ賞)『人間の土地』(アカデミー・フランセー賞)
『戦う操縦士』『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。
第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、
1944年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず。

とにかく飛行気乗りの話にのめりこんでいた、子供の頃のるるです
一番の原因はたぶん、ちばてつやの「紫電界のタカ」という漫画です
この主人公の天才的飛行技術を持つ、少年飛行兵、滝 城太郎に
かなりのめりこんでいた為であろうと思います。
滝 城太郎はヒューマニストでもありました、戦争を背景に描かれて
いるので、今読むと素直には読めないかもしれないけど、子供の頃の
るるには空へのあこがれを満足させる、最高の読み物だったのです。

いまだに高いところは好きなので、飛行機や気球やタワーには目が無い
ようするに、けむりとなんとかな、わけです。

今日の詩

   雲雀   (伊藤静雄)

二三日美しい晴天がつづいた
ひとしきり笑い聲やさざめきが
麦畑の方からつたわった
誇らしい収穫の時はおわった
いま耕地はすっかり空しくなって
ただ切り株の列にかがんで
いかにも飢えた體つきの少年が一人
落ち穂を拾ってうごいている

と急に鋭く鳴きしきって
あわただしい一つの鳥影が
切り株と少年を掠(かす)める 二度 三度
あつ雲雀   少年はしばらく
その行方を見つめると
首にかけた袋をそっとあけて
中をのぞいている

私も近づいていって
袋の底にきっとわずかな麦とともにある
雲雀の卵を    あゝあの天上の鳥が
あわれにも最も地上の危険に近く
巣に守っていたものを
手のひらにのせてみたいと思う
そして夏から後その鳥は
どこにいるのだろうねと
少年と一緒にいろいろ雲雀のことを
話してみたく思う


 








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2 コメント

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Unknown (パカ子)
2006-12-02 19:37:41
お宅の娘もそうですか
家の娘の部屋実況中継をしているようで、トホホです。親のしつけが悪いのか?
いや今の子どもは忙しいのと物が多すぎるからなのだ!
いつも本題と関係ないコメントですんません。
でもいつも我が家と同じようで苦笑いなもんで・・・
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ほんまになあ (るる)
2006-12-05 17:36:38
掃除に関しては
結婚したら変わることを祈ろう
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