RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

美しさと悲しみとのアデリーランド

2006-12-02 15:19:18 | すっきゃねん

(誰?)

ペンギニストるるは映画「皇帝ペンギン」を見れなかった
だけどパソコンのおかげでGyaoギャオの無料動画で
皇帝ペンギン、メイキングドキュメンタリー「撮影日誌」
を見ることが出来た、53分にまとめられた13ヶ月の叙情詩

南極アデリーランド近くの基地へスタッフが着く
アデリーランドは皇帝ペンギンの
南極にある40ヶ所の繁殖地の一つ
2月に船が9ヶ月分の食糧を運んでくる
そしてペンギン達を待つ日々
3月末まだペンギンは来ない
4月気温マイナス20度C
一列縦隊になって皇帝ペンギン達が
少ない歩幅で行進してくる
ときどき「ドボガン」腹で進む事もある

ペンギン達にとって種の保存は
命を賭けた戦いの日々
その戦いを記録する
「冒険とは感動が慣習となることだ」
と彼らは言う
求愛の儀式
ペンギンは声で性別を知らせる
オスはスタッカート
メスは少し不規則な音
そして愛のダンス
まだタマゴはメスの体内にある
斜面下降風カタバッチが吹く
マイナス30度すさまじい風

南極は降水量の少ない雪の砂漠
凍え死ぬペンギン達も多い
卵が産み落とされても氷の上で瞬時に凍る
卵の4分の1は孵化にも至らず
15日後メスは氷に着かぬよう抱いていた卵を
オスに渡す、注意深く氷に接地する時間が
卵の生死を分ける
受け取るオスの機転も重要だ
そしてオスが卵をあたため守っている間
メス達は100キロの海への旅に出る
エサを取るために

5月6月7月オスのペンギン達は絶食したまま
卵を抱いて寒さに耐える
生き残る為新しい命を守る為
群れはひとかたまりになり
ハドルと呼ばれる「おしくらまんじゅう」で
温度を保つ、中心は15度にもなる
端のペンギン達は大丈夫なのか

命のキーワードは
「ただ耐えること」
極寒の中卵を抱いて4ヶ月
6月末地平線を走る太陽があった
7月中旬卵が孵化する
待ちわびたメスたちが
胃に数キロの魚を土産に戻ってくる

そして生まれでたヒナたちを
メスに帰しこれからはメスが育てる
痩せた身体をムチうってオスたちは
海へと旅立つ
ヒナたちはクレーシュという保育所で
すくすくと・・・はいかない
またも嵐がくる
風速150mマイナス30度

撮影者達は数キロの基地までの道のりを
ホワイトアウトによって6時間さまよい
重度の凍傷を負い撮影を中断
基地に足止めとなる
この世には夢以上の脅威が存在する
と詩人は言う

3週間の嵐の後
ペンギン達に再会
死んだペンギン達を弔う
オオマルカモメが死んだペンギンによってくるが
凍っている為生きたヒナを狙ってくる
9ヶ月ぶりに氷を割って船が来る
戻る日が近い

家族に会えるがここを去るのもつらい
ヒナたちも巣立ちの時
海につぎつぎ入って上手に泳ぐ
氷の下水深500メートル
20分も潜水できるペンギン達
ヒナ達はこれから海で4年過ごし
一ペンギン前?になって繁殖地に戻ってくる

はかなくも微妙で奇跡的な命の真実を
教えてくれた皇帝の臣下として過ごした
13ヶ月に別れを告げて
人間達は喧騒と猥雑と混沌の世界に
帰っていく

美しさと悲しみは同一線上にあると思うるるでした。

ペンギンの群れをヘリウム風船につけたカメラで
上から見たのは、はじめてですい






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