RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

カラス天狗舞う海に鬼火飲み込む鰐鮫あり

2008-09-01 14:28:27 | すっきゃねん
日曜日に出会った君たち図鑑


(降水率 浮き浮き%)


(イチジクの葉はアダムのブリーフ)


(銀杏って実じゃなく種をたべるの?どうなの?)




(池の浄土化計画はぼちぼちシッタルダ)


浮き世絵が好きである
浮き世絵との出会いは
多分小学生時代
切手収集を始めた頃
同い年の従兄弟も集めていて
見せっこしたり交換したり
しかし
従兄弟の家はお金持ち
るるのしょぼいコレクションにはない
豪華浮き世絵のデザイン
(なんか他のデザインの切手より輝いて見えたのよ)
の写楽や見返り美人などなどもあって
何時か何時の日か
自分も揃えると誓うのであった

中学生のころか定かで無いが
母方の祖母は郵便局長さんと懇意で
切手をシートで沢山買っては
母やるるにも
いくらかシートの切手をくれたりした
それまでの切手収集は
お年玉やおこずかいで
可愛く一枚づつ買って集めて
切手帳に並べる
もしくは
使用済みのを封筒から切り取り
水に浮かべて剥し乾かして切手帳に入れる
というような感じで
綺麗なデザインの切手が増えて欲しいと思う
程度だったが
シートで祖母にもらった切手を見て
るるは思った
デザインが好きでなくても
シートで見る切手はなぜか美しく豪華である
一枚の絵画の様だ
どんな絵柄でも連続することで
ポップでモダンでチャーミングなデザインに変身する
魔法のようだ
それで
一枚づつでなくシートで集めたいと強く思う様になる
しかし
シートは高いから
そうそうコレクションは増えぬまま
切手集めも熱が冷めていったが

大学をでて就職して給料が貰える様になると
郵便局で壁に張られる記念切手発売のポスターの誘惑
それも特に
趣味週間などや国宝シリーズ
浮き世絵、蒔絵のデザインは堪らなく魅力的で
素どうりは出来ない
少しづつ買い集め出し
ファイリング~しては眺めて楽しんだ


(より眼に一文字口への字口見得きってトンボきる)


中学生のころ
美術の時間にポスターを創作する課題があって
自分で考えて描くポスターだから
るるは
浮き世絵展のポスターにして
画用紙一杯に浮き世絵美人の顔を描いた
横に浮き世絵展の文字をレタリング~

悦に入っていると
学校で一番恐れられている現国担当の先生
(質問の答えがわからないと床に正座をさせて
へたすると一時間正座になる、顔も怖かった。)

たまたま教室に入って来て
皆の作品を見て回り
るるの前で足を止め
しげしげとるるの作品を見て
『ほう~!』と言った
どうやら気に入った様だった
浮き世絵に興味のある中学生は珍しい
と思ったのか?
作品がすばらしかったのか(照笑)
その後
コワもて現国担当先生の溜り部屋に呼ばれ
(何故か職員室ではなかった)
でお茶をご馳走になったり
なんか気に入られてしまい
しまったなあ?な
思い出がよみがえった

話はそれたが
そんなこんなで切手シートも数十年で
少しづつ増えてコレクションらしくなっていったのだが
まあ今はもう僅かしか残っていない
何故か?
それは会社を一度潰した後に
生活費に代える為
涙を飲んで売ってしまったからね
浮き世絵シリーズだけ残して置けば良かった

今さら後悔している

数十年は一瞬の夢なりで
まえふりはこの辺で置いといて
(前フリだったか!)




福岡市美術館で7月12日から開かれていた
ボストン美術館浮き世絵名品展が
8月31日日曜日に閉幕
入場者数なんと八万八千人
2008年8月に八だらけで
末広がりでいいのだ
五万点にも及ぶコレクションは
ウィリアム・スタージス・ピゲロー博士という
コレクターがいたからで
あ、あとは
モースさんとフェノロサ氏もね
しかも
保存技術もすごい
日本にあったらこうはいかなかったかも知れない

そんな本物が見たくて、見たくて
だが
行こうか行くまいか迷っていた
何故なら
きっと人気がある浮き世絵展だから
人は多いに違いなく
空いてる美術館好きのるるは
混んでる美術館が苦手
だからなかなか人気の企画展には足が向かない
しかし見たい
見なけりゃ後悔する気がする
ボストンまで行けないし
これを見逃したら
浮き世の不義理じゃ
という訳で
駆け込みました
夏休み最終日の日曜日という
一番やばい人波に乗って見るハメになる
しかし
嬉しことも起こる
チケット売り場で独り並んでいたら
女性がるるの前まで歩み寄り
このチケット良かったら使ってとチケットを差し出した
『あ、あ、ありがとう』
と笑顔で答え、はーとの中でVサイン
他にも並んでいる人は沢山いたのにね
何故わたくしに?

きっと独りだったからか
あるいは可愛かったから?(笑)
その日るるは
Gパンに薄紫のランニング
白地にブルーのストライプシャツを羽織ってた
きっと学生に見えたのね(そんな訳、あるかい!)
ふふ。それで
チケットは買わなくてすみました
ホントにどなたか知りませんが
ありがとう


(月までだって飛べるわよ)


おかげで
権四郎、春信、湖龍斎、与八、清長、
春章、春英、歌麻呂、歌麿、栄昌、
写楽、豊国、国貞、北斎、広重
その他もろもろ涎ものの作品を
まっこと
涎をすすりつつ堪能してまいりました。

一番見たかった広重の
『名所江戸百景 蒲田の梅園』
も見れたし
歌川国芳
『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』
の椿説弓張月の
鬼火を飲み込んだ鰐鮫
波間に飛ぶ飛ぶ
烏天狗たち
奥深さの中に動感まで盛り込まれた世界に

釘付けですわ

まさに秘宝
これらの薄い紙に刷られた
この日本の線と色

鈴木春信様
源氏窓を背に
袴のひもを持って
女は男の後ろから手を腰にまわす
窓の外には桜の花
着物の裾は乱れつつ
女の目は男を見上げ
男は後ろへ首をまわし女を見下ろす

浮き世の義理ははたしましょ
あれわいさのさ

浮き世のことは 夢の また夢

ええ夢 見させてもらいまひょ

ほなまた


(浮世ってどんなとこ?)





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