RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

今日も 「裏ノ 炎天ニ 居リマス」 !!

2009-08-23 11:40:30 | そげんこつ!

(今日は はすも目を覚ましてました)




裏ノ 炎天ニ 居リマス

「度℃方地人協会」


風は乾いて砂を吹き
雁さえ干せてたびたび落ちた
(宮沢賢治童話「北守将軍と三人兄弟の医者」より)


公園調査三回目
今回は前回同様
有り難いことに?悔しいことに
やはり晴天
計7時間炎天に照らされました
あほに~なりそう~
って
いまさらなこと言う
わたくしです

今日は霊感がしなかったので
着替えはもたずに
リュックには痛む足に貼る
冷感湿布を入れておいた
昼に
湿布を貼り替えようとしたら
いやな予感~熱燗、酒の燗
嫁にもたせりゃタクラマカン

砂漠のオアシストイレで
貼っていた湿布を外して
冷感湿布を貼る
えっ冷感?
いや。違~う!
熱燗になっている!
背中でリュックは炎天に照らされて
湿布は煮えていた

仮面ライダー変身Gパップ
おーい!(涙)
いまさらながら
太陽様の威力にはほとほと
ほとほとほ
驚く、もものく、さんしょはピリピリ
・・・。

裏の灼熱地獄にイマス



(夏の雲わた雲)


しかし
空は青く
あくまで蒼く

青い空には2種の雲
綿雲積雲は夏の雲
もくもくと上昇気流に乗る
すじ雲巻雲は秋の雲
上空五千メートルに
水晶のつぶをまき散らす
流れ流れて広く薄く
二つの雲が出合う時の空は
『行き合いの空』

いうのだそう
そんな空に
どれみふぁつぶやいた

『早く夏を終わらせてつかあさい!』


(秋の雲すじ雲)


私事で申し訳ない
°(度)方焼けの腕には
くっきり白く腕時計の跡

肉ばなれ寸前のふとももを
引き摺り
約120地点計り続けた
公園にある5棟の便所棟も
各30以上のチェック項目を調べた

なんで
5棟も便所があるのか!
広いからだ!
と歩歩歩・・・。



計測中に孫を連れたおばさんが
『何、調べてるの?』
と聞いてきた
『あっ!バリアフリー整備の為の調査です。』
『あんたら市の人?』
『いえ委託です』
『なら言っといてちょうだい、あのトイレとあっちも、とにかく使いにくいし、古くて汚いから、綺麗にしてって言っといて!車イスの母を連れて来る時、使うので早く綺麗にして欲しいって…それからうんぬんかんぬん…。』

炎天の日陰のない場所で
作業を中断し
おばさんの話を聞き続けた

『わかりました、伝えておきます。』

と答えたら
一通り話して気がすんだのか
おばさんは孫と去っていった
一言
暑いところご苦労様
とか
作業中断させてごめんね
とか
たった一言が欲しかった
兎に角
暑すぎる~から



(このシェルターには日陰は少ない)


その後も
見知らぬおじさんから
『何計ってる?』
と聞かれ
『勾配です』と言うと
『ふへ~んいろんな職業があるもんやね!』
と言うと
あとは何も聞かずにひとり頷いて
去っていった
いやいや
勾配を計る職業じゃないです!
というか
中途半端な好奇心は やめましょう
あのおじさんは
勾配屋?という職業が存在する

思い込んだに違いない
その後も
「なに調べてる?」
と聞くおじさんがもう一人いた

とりあえず今日は
誰一人ねぎらいの言葉は
無いので

暑さがますます激烈になる



(暑さで樹だってねじくれてますから!)


あかいめだまのさそり
ひろげた鷲のつばさ
あおいめだまの子犬
ひかりのへびのとぐろ
オリオンは高くうたひ
つゆとしもとをおとす

(歌曲「星めぐりの歌」)
「賢治鳥類学」新曜社版より引用



調査終了で
工学部4年の大学生のバイト君に
『ご苦労様今日はここまで、終わりましょう』
と顔を見ると
彼の顔の中央部分が「まっかっか」であった
ははは


バイト君は毎回違う学生さんだ
日焼けもシロウトである
ぼっちゃん焼けな感じになる
玄人的にはそこまで赤くは焼けない
毎回違うバイトさんに
毎回作業段取りの説明をする
面倒だが同じバイト君を連続では
過酷すぎる
という配慮なのか?
わからない仕事先が雇って
派遣してくれているので
文句は言えません
しかし
息子はいないが
息子と一緒に
仕事をしている様な
そんな感じではありますまいか?



(日が暮れにやなぎもうなだれて・・・いつもよ!)


バイト君を帰して
しばらくベンチで休憩したら
もう立ち上がれない
一歩も歩けない
と思った
しかし
そう思ってから人間はまだ
数百歩は歩ける事を知る
国会牛歩でだが
なんとか我が家にたどり着き
今日は
別の仕事で家に居た自転車君に
夕食どうする?
と言われ
冷蔵庫にあった
もらい物ざるそばを出して
渡した
「お願い・・・。」
茹でるだけだからね

でも
ねぎがなかった!
まっいいか
のりはたっぷり散らしたが
わさびを入れるのも忘れて
食べたのだった
でも
ねぎ・・・ねぎは欲しい
ねぎ・・・ねぎらいは
あるほうがやっぱり
よい

落ちも
いまひとつさえない

次まで生きていたら
また





黒雲をちぎりて土にたゝきつけこのかなしみのかもめ落せよ

(短歌「AB300」同:賢治鳥類学より)


農業の為には
この晴天が必要ではアル
そして雨も必要ではアル
アル・・・カモメよカモメ。