(ブルーな気持ちは夕闇のとなりに吐露路)
自転車君が
仕事部屋からやって来て
『公園調査の仕事の打診があったけど~かあちゃんできる?』
と言った
あなたのかあちゃんじゃない!
と心で突っ込みつつ
『調査・・・いつまでの仕事?』
『この8~9月中くらい』
『つまり真夏の炎天下屋外調査ってこと?』
『うん!』
と何故か嬉しそうに答える男
『う。二人でできる分量?』
『まだ詳しいことは打ち合わせせんとわからない。』
このとき
るるの脳内には
昔むかしの
炎天下海岸調査の
悪夢の記憶がよぎり
その時の
熱射病後遺症の
脇腹がチクチクうずいた
(壁には耳があるって・・・本当なの?)
『う~ん。なんか台風も来そうやしね、こないだの新聞に、この夏9月頃までに
福岡県内に300回以上の、ゲリラ豪雨が降る可能性あり。ってあったよ。』
とるる
『300回?そんな馬鹿な!二か月として~1日…えっと5回?降る訳ないよ!』
と自転車野郎
『だって新聞に載ってたんよ!本当よ』
とるる
「・・・・。」
と自転車君は仕事部屋に戻って行った
るるは
昨日近辺の新聞をめくり
記事を探す
そして見つけた!
仕事部屋に行って
『ほらこれ見て!嘘じゃあ、ないでしょ』
と新聞を見せる
その記事を見て
『ああ?うん?そうやね…局地的にって、ことだからか!』
とぬけぬけおっしゃるビショップ男
『そりゃ、ゲリラ豪雨だからね、局地的でしょ!ほら嘘じゃなかったでしょ!』
と
一応、威張って言っておいた(笑)
良かった~記憶違いでなくてさ
最近とみに記憶力に自信がない。
(障子に目があるって・・・本当かしら?)
その記事である
なかでも警戒すべきは、夏に多発するゲリラ豪雨である。「福岡県内で今年7~9月前半に約330回起きる」という東京の民間気象会社の予想もある。抜けるような青空が、一瞬のうちにどす黒い雲に覆われる。雷鳴が響いて、滝のような勢いで局地的に大雨が降ってくる。穏やかだった河川の流れは、瞬く間に濁流に変わる。
~中略~
ゲリラ豪雨は、日差しで暖められた地表付近の湿った空気が上昇し、上空の冷たい空気と混ざり合うことで発生する積乱雲が原因だ。雲に湿った空気がさらに流れ込むと水が大量に蓄えられ、一気に降り注いで思わぬ被害をもたらす。
~中略~
ゲリラ豪雨には兆候がある、真っ黒な雲が近付く◇雷鳴が聞こえる◇大粒の雨やひょうが降りだすーなどだ、このようなときは、がけや川の近くから速やかに離れ、落雷を避けるため屋内や車の中に直ちに避難してほしい。
~後略~(西日本新聞2009・8・7社説)
てな
記事だったが
ゲリラと名が付くだけに神出鬼没
局地的だから
何処に降るかは予想出来ない
だから困る
(音楽の雨ならゲリラでもなんでもいいのになあ)
炎天下とゲリラ豪雨と台風の季節に
戸外調査仕事などという
つまり人のやりたがらない仕事は
よく巡って来る我が家なのだ
結局
やることになったのだが
打ち合わせに行って
仕事先の担当者は言った
『うちで雇ってる学生バイトさんには、何かあったら困るから保険をかけてる。』
ふ~む
危険な仕事ってことよ、真夏の炎天下調査はね
身にしみて知ってるわ
そんなことと左横腹が云う
雇う側の我々には保険もかかっていないし
中高年を減らそうとしている政府の陰謀
かも知れない
しかし
公園のバリアフリー化の為の調査
であるから
我ら
中高年や老年、身障者の人達の為
でもある
くたばるまではがんばろう!
負けるな中高年達よ!
と
今は言えるが・・・。
9月にはどうだか
わかりゃしない
~きっと天日干物になって
ゲリラ濁流を逆上って
鮭のごとく命果てている~
(波の音が聞こえる夏休みなんてもう夢見ない)
それで?
果てるとしたら
心残りを言っときな
そうねえ心残りというより
腹立ち残りって感じかな
自転車君に
呼び捨てにされてきたことだ
るるは
さんづけで呼んでいるのに
自転車君は
るるの名を呼び捨てなのだ
兎も角
人前での呼び捨てが
最近とみに腹立たしく感じるのは
何故なのか?
特に
穴埋め仕事や
風呂場の排水口の金網の汚れを掃除している時や
台所の洗いおけの裏の汚れをこすったり
生ゴミ受け排水口の蓋のゴムのぬめりを掃除している時
干している洗濯物から落ちるくず
(きれぎれの紙のくずとか)を
あつめて床を拭く時
トイレの便器を拭く時
なんかに意味も無く
あっなんで
私は呼び捨てにされてるんだ?
年だって一つ上だし
と腹がたってくるのだ
しかし
いまさら
さんづけで呼ばれるのも
なんか変な感じがするのは否めない
ならば
何と呼ばれるのが気分が良いのか
と考えた
かあちゃん 以外で(笑)
問題は呼び方ではないのだろう
人の気持ちを
ないがしろにする無言の否定
に腹が立つのだ
否定も肯定も言葉で
欲しい
(まわりながら降りるのか登るのか人生は兎に角目が回る)
そして今日の拾い歌は
これしか思いつかぬ
1968年(S.43)
ザ・フォーク・クルセダース
(端田宣彦、北山修、加藤和彦)
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悲しくて やりきれない
昔、読んだフランスの
ブラックユーモア短編小説のひとつ
ある男が飼っていた魚を徐々に徐々に空気に慣らせてゆき
なんと外を散歩させれるまでになる
(たしか挿絵に魚が首輪に綱をされ胸鰭で散歩する絵があった)
ある日いつもの様に魚君と近所を散歩していたら
川べりにさしかかった
その時、魚君は綱をきり川に飛び込んだ・・・。
魚君はそして溺れて死んだ。
という落ちで終わる
何故に水陸両用化しないのか!?
それくらいの進化はなせばなる
だから
夢は半魚人るる
もう寝なさい!!
(鋼鉄のうろこを持つ半漁人になりたい)