心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
これはメジャーリーグで活躍中の松井秀喜選手の座右の銘だそうです。松井選手は甲子園でも大活躍でした。その時代の恩師、星陵高校の山下監督から教わったのがこの言葉。
松井選手以外にも人生を好転させるために、もしくは成功するためには
「小さなことでもいいので習慣作りを心がけましょう」
「頭で勉強しても行動が変わらなければ結果は同じです」
「あなたの人生を変えられるのはあなただけです」
などという言葉があふれています。これらの言葉を否定することはありませんが、なかなか難しいなというのが実感です。なぜなら、やろうと思って行動を変えられるならそんなに苦労しないから、です。
例えば毎日英単語を覚えよう!と心に決めます。そして実際に一日目も、二日目も、三日目も単語帳を5ページずつ覚えたとしましょう。「三日坊主」をクリアしてなんとか四日目もがんばった、素晴らしいことです。でもいつまで単語帳の丸暗記が続くでしょうか?
例えば仕事で小さなミスを指摘され、二度とこんなミスはしないぞ!と心に決めます。ミスをした次の日、翌週、一ヶ月くらい先まではあのミスしてないなと確認をするでしょう。確認する癖ができてくるとまず同じミスは繰り返すことはないと思います。でも、ミスがずっと続かないまま何ヶ月か経ったら・・・。もう大丈夫だと思って最初の決意が薄らぐ、そんな経験はありませんか?
普通の決意では半年や一年で行動、習慣の変化は途切れてしまうのではないでしょうか?Ozakiの意思が薄弱なのかもしれませんが、これまでの経験上よく続いて一年くらいな気がします。でも一年の変化では長い人生全体をがらっと好転させるには不十分。「運命が変わる」という大きな変化を生むためにはきっと、10年以上の地道な継続が必要です。
10年以上続く決意、言い換えれば「運命を変えるスイッチ」はどのようにして生まれるか?それは感情の爆発とでも言うべき、強烈な体験があってこそ始めて成り立つ、そう考えています。
また競馬の話になってしまいますが、Ozakiは競馬を見始めて16年以上経過します。
きっかけは阪神大震災直後に時間があったのでたまたま見ていたテレビ中継。テレビで初めて見た強くてかっこいい小さな馬が優勝するシーン。その馬が次のレース中に骨折し、その場で命を絶たれるという出来事。そして生まれる喪失感と憤り、その後に芽生えた俺が競馬界を変えるという決意。
ちょっと大げさですが、そんなきっかけで16年以上競馬を追いかけています。
競馬をきっかけに獣医師になることを決め、
獣医の勉強をしながら競馬を見ることで人間の心が大きく動く瞬間に興味を持ち、
人間という生物種の心をどうやったら動かすことができるのかに関心を持ちました。
Ozakiにとって競馬のワンシーンは人生の転機だったのだと思います。皆さんにもあの経験は転機だったなぁという出来事があるのではないでしょうか?ちょっと昔話が長くなりました。
同じような「運命を変えるスイッチ」があればきっと10年、20年と努力を続けられる、そういった仮説を立ててみたところです。自分自身の運命を、人格を、行動を、そして習慣を変えてしまうほど心が動くきっかけ。それは誰にでもあるのだろうな、そう想像をしています。そして、その「運命を変えるスイッチ」は自分の内側から生まれるものではなく、きっと大事件や他人との関わりのなかで生まれるのではないか、そう感じます。
例えば、とてつもない挫折経験があったからこそ、這い上がって成功した人。
例えば、大きな災害で死を間近に見たからこそ自分は医者になろうと決めた人。
例えば、途上国の人々の暮らしに驚いて開発援助に携わりたいと決意した人。
例えば、少年時代に見たナイター野球の迫力が忘れられなくて野球に関わっている人。
例えば、どんなときも親身に指導してくれた恩師がいたからこそ、頑張り続けている人。
皆さんにもきっと今の生き方を決めるきっかけになった出来事や恩師と呼べる人がいるのではないでしょうか?大きな転機、きっかけは決して一人で考えているときに生まれてはいないはずです。
様々な経験をすることを厭わず、様々な人と意見交換をする。自分の殻を破って外界と関わりを持って初めて「運命を変えるスイッチ」との出会いが生まれるのではないか?
Ozakiは過去の経験上「運命を変えるスイッチ」は自分の外側にあると考えています。できるだけ多く「運命を変えるスイッチ」を入れたい、だからこそ興味や関心を外に向けよう、自分の殻を破るようにしよう、そう努力しているのです。