36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

悩みにつけこまれない

2016-12-24 15:05:47 | 意識を整える


 前回までの「悩みの法則」シリーズが予想以上の好評でした。
あちこちから、反響のメールをいただきました。
メッセージをいただいた方々、ありがとうございました。
調子に乗って、悩みをテーマにもう一つコラムを書いてみます。


 前回は悩みの量は一定という仮説から、悩んでも仕方がない、
というOzakiなりの結論に至る考え方をご説明しました。
しかしながら、そうはいっても

 あーでもない、
 こーでもない、
 やっぱりあーでもない、

と悩んでしまうのが人間の性。
悩みはあるけれども、悩みにとらわれすぎないように
自己をコントロールする必要があるのだと思います。

 もし、悩みが大きすぎる場合やサイズはともかく抱えきれない場合
どういったことが起こるでしょうか?
Ozaki自身はそこまで深刻になる前に

 寝て忘れる
 周囲の信頼できる人と馬鹿話をしながら気分を変える
 単純作業で時間が過ぎるゲームをして頭をからっぽにする

などの対処法で逃れてきています。
が、人によっては悩みがあるがゆえに、悪意を持った人や組織に
つけこまれるといったことがあるかもしれません。
(むしろつけこまれる人がいるので詐欺という犯罪ジャンルが
成立し続けているのだと思います)

 
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などなど。
もしかしたら本当に万能の壺や画期的なマニュアルや本物の必勝法が
存在しているかもしれませんが、Ozakiは今まで確認できていません。
また冷静な状況ならば、仮にそういったものがあるとしても、

 「そう簡単に他人には提供せんやろ」

というツッコミを入れて詐欺にはひっかからないでしょう。
ただし、本当に悩んでいる人からすれば文字通り藁にもすがる思いですから、
信じてしまうこともあるかもしれませんね。

 
 さて、↑で挙げた例であれば、読者の皆様がだまされるとは思いません。
ではビジネスのシーンに絡めた似たような話はどうでしょうか?


 出世のためにはここを押さえるべし!
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 こうすれば起業で成功できる!
 
 といった広告が電車の中や街中の看板に溢れているのは
皆さんも日々ご覧になっているのではないかと思います。
これは自己研鑽を望む消費者のニーズにあったビジネスですし、
もちろん実践することで成長できるヒントも多々あるでしょう。
そういう意味で「詐欺」とは一線を画すものです。
では本を読んだり、講演を聞いたり、面談を実施したりするだけで
即広告にある通りの効果が見込めるか、と言われるとそれはまた別の話。


 世の中はそう簡単に自分の思い通りには動いてくれません。
どんなに今目の前の仕事やクライアントとの関係に悩んでいたとしても、
それを一日や一週間で解決できる『魔法の解決策』を求めてしまうと
悩みにつけこまれ中途半端な知識だけが増えるのではないでしょうか?
短期的な悩みの解消、低減に気を取られて、
ノウハウ、マニュアルといったものに依存しても
根本的な解決にはならないのです。


 むしろ、悩みに正面から向き合って
数か月~数年単位で考え抜いて体得した解決策が
後から振り返ってその人を成長させていた、という話が
成功した経営者や長期にわたって業績を維持している起業家等から
語られる事例は枚挙に暇がありません。



 悩みは一定、そして悩みは一生ゼロにはならない。
そうであればこそ、悩みと上手に付き合うことが大事なのだと思います。
そのためには『魔法の解決策』よりも一歩一歩努力を積み重ねることが
求められるのではないか、
そしてそれこそが悩みを上手にコントロールする秘訣なのではないか、
Ozakiはそう考えています。

悩みの法則(その2)

2016-12-03 10:18:33 | 意識を整える


 前回は

 「人間、生きている限り悩みの種は尽きない」

という悩みの第一法則をご紹介しました。
このメルマガ、反響がないときは全くありませんが、
反響がある時はきまって複数の読者の方から次々と反響があります。
前回のコラムにも反響が集まりました。


 Ozakiだけではなく、皆さん悩まれているんだなぁということが
良くわかります。


 今回は続編で悩みの第二法則をお伝えしようと思います。
悩みというものはどんな立場になっても消せない一方で、
では無制限にどんどん積みあがるか、と言われると、
いや、そうではないよな、と思うのです。
また、悩みがいくつかある場合でも、
その悩みには当然のことながら軽重があり、
すべてが均等であったり、すべてが極めて重い、といったことは
まずありません。

 
 極端な事例を上げるとすれば仕事や恋愛のことで悩んでいる20代が
急きょ海外勤務を言い渡された時、どう思うでしょうか?
恐らくはこれまで必死に考えて、苦しんでいた仕事や恋愛のことは
たとえ一時期的でも一旦頭の中から消えて

 海外転勤で自分はどうなるのか?
 引っ越し準備や手続きはどうしたらいいのか?
 そもそも外国語で仕事ができるのか?
 日本国内の生活基盤や家族との関係はどうしようか?

といった悩みが前面に押し出されてくるはずですよね。


 同時に海外赴任と恋愛の悩みで苦しむということはあまりなく、
むしろ海外赴任前に結婚するかどうか、といった新たな悩みに
なるのだと思います。


 さらに極端に言えば、部下のことや両親の介護、遺産相続といった
複数の悩みを抱えている50代の方がある時突然余命2か月と言われたら?
これまで考えるだけでエネルギーを消耗していた複数の悩みは
一切吹き飛んでしまい、自分の健康の話だけが悩みになるはずです。

 
 こうした頭の体操をしてみると
一人の人間が抱えられる悩みの量というのはある程度決まっている、
そう言えるのではないでしょうか?
もちろん常に悩みの絶対量が同じということはないでしょうが、
人生順調!という時と人生どん底!という時とで
そこまで大きな悩みの差があるとは思えません。

 また、順調な時には細かい日常生活上の悩みが気になってしまう、
人生どん底!と思う時でも何か一つ解決すると一気に楽になる、
といった経験は皆さんもされていると思います。

 こうした考え方、経験則からOzakiは悩みの第二法則として

 「一人の人間が抱えられる悩みの量は一定。
 今抱えている悩みよりも重いものが来れば今の悩みは小さくなり、
 今抱えている悩みよりも軽いものはそもそも悩みにカウントされない」
 
 というものを仮説として打ち立てました。

 前回の悩みの第一法則と組み合わせると、
皆さんも日々頭のどこかにあるであろう悩みというのは
いつまでたってもなくならない一方で、
悩みの総量そのものはある程度一定ということになります。


 もし、この仮説が正しければ、どんなに努力しようが、成功しようが、
悩みは0にも無限大にもならないわけです。
ということは、悩みを0にしよう、最小化しよう、と考える悩みこそ
まったく無意味な悩みということになりますね。

 Ozaki自身はこの二つの悩みの法則を思いついた瞬間に
悩むことをやめました。
どうしても心配な時には

 「悩みはあって当然だろ!」

と開き直ることにしています。


 仮説の積み上げですので、皆さんに受け入れられるかどうか、は
全く予想がつきませんが、それもまたOzaki一人で考えても
いたしかたないこと。
皆さんからの反論、疑問、コメントを謹んでお受けしようと思います。