前回はトヨタや富士フイルムを事例として、
経営環境に適応し、仕事を再定義中の企業を
ご紹介させて頂きました。
こうした仕事の再定義は個人レベルでも
重要なのではないでしょうか?
例えば庶務的な仕事。
単なる書類作成や伝票のまとめと定義すると、
日々溜まっていく作業をいかにこなすか、
という消耗戦の様相を呈してきます。
こういった仕事を再定義してみましょう
その書類を効率よく作成し
重要な情報をインプットすることで、
チームや会社の生産性を上げる仕事、
と定義すれば…
経費精算をスムーズに行い、
無駄な支出を割り出したり、
戦略的投資を機動的に実現する仕事、
と定義すれば…
もしかしたら皆さんが日々「雑務」として
忙殺されている各種の仕事に新しい意味を
持たせられるかもしれません。
そしてその先には皆さん自身が環境に適応し、
より一層輝ける未来につながるかもしれませんね。
もう一つの事例はOzakiの仕事。
ご存知の通り
ここでテロがありましたよ
こちらでは選挙に伴う暴動が予想されますよ
こういう状況ではここに要注意です!
といった情報をお伝えしていますね。
一言で表現すれば、
「海外での安全管理を支援する仕事」
と定義することが一般的でしょう。
実際にホームページ等でもそのように
説明を記載しています。
しかしながら、Ozaki自身は今の仕事を
「世界で活躍し続けられる日本人を増やす仕事」
と定義しています。
Ozakiにとって海外の治安情報を集めたり、
基本的な非常事態対応を教えること、
すなわち安全管理のノウハウはただのツール。
確かに安全管理に関する情報や知識は重要です。
その重要性と面白さを実感しているからこそ、
24時間体制で
ニュースをチェックし、
大事な情報を発信し、
無料コラムでノウハウを提供する、
お客様に応じたコンサルティングを行う、
といった活動を続けることができるのです。
ただし、Ozakiが本当に伝えたいのは
安全管理の重要性を多くの人に理解してほしい
安全管理の仕組みを導入してほしい
Ozakiにコンサルティング業務を発注してほしい
というメッセージではありません。
これらはあくまで通過点でしかないのです。
安全を確保すれば、
世界で活躍できる日本人はもっと増える。
安全をないがしろにしなければ、
世界に貢献できる期間がもっと長くなる。
だからこそ、安全対策の知識やノウハウを
実践的に活用してほしいのです。
今の仕事を初めて半年ほどの段階で、
この事実に気づきました。
そしてOzaki自身仕事を再定義しました。
本Ozakiがやりたいこと、そして
自分でなければできないことは
「自分の判断で自分がやりたい海外での挑戦を
続けられる日本人を増やす」
ことであり、安全管理の仕事は
その手段に「格下げ」しています。
崇高な目的を掲げ、海外で挑戦する方も
安全管理ができないがために志半ばで
死傷してしまっては挑戦が実りません。
他方で、素晴らしい技術を持っていても、
海外=危険と考え、一切の海外展開から
腰が引けてしまっている方がいたならば、
せっかくの技術も埋もれてしまいます。
より多くの日本人が世界で輝くために、
それぞれの状況、タイミングに合わせて
リスクを正しくとれるように支援する。
こう定義すればOzakiの取り組みは
安全管理にとどまらず、
世界で活躍し続けられる人を広く応援する
より意味のある活動になるはず。
トヨタや富士フイルムほどのインパクトは
ないかもしれませんが、少しでも
世の中に恩返しできるよう、
自分の仕事を再定義しながら、
前進したいと考えているところです。