36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

人生で大切なことはすべて 『ドラゴンクエスト』 が教えてくれた(その1)

2018-07-28 00:28:24 | 意識を整える


 ついこの前

 「人生で大切なことはすべて
 競馬がおしえてくれた」

というテーマでスピーチをしたばかりですが、
今回から『ドラゴンクエスト』という
ロールプレーイングゲームに
教わったことを書きたいと思います。

 

 『ドラゴンクエスト』は
1986年に第一作が発売され、
以来30年以上(!)にわたって
メインとなる作品が合計11、
その他スピンオフ作品も多数発売されている
ゲームに関わる人なら一度は聞いたことのある
シリーズとなっています。

 このゲームの凄いところは、
多々あるのですが、

 「30年間一つのゲームが支持され続けている」

という点だけでも特筆すべきものです。
数多の新製品が発売されては消えていく中、
かつ食品や日用品と違って
目新しいものが好まれる業界で
30年間世代を超えて愛され続けている点は
まさに偉業という言葉がぴったりです。
(同じ1986年発売の「同級生」には
 
 ぽたぽた焼き
 午後の紅茶
 ブルーレットおくだけ

などが挙げられます)



 そしてまた30年間何とか耐えてきました、
というのではなく、
先ごろ7月29日に発売された
最新作、ドラゴンクエスト第11作は
発売二日で208万本売れ、
300万本の発売は確実の様子。
(この記事は2017年8月15日に配信した
メルマガのメインコラムを再録したものです)


 好みが細分化している日本で
300万個(部ないし枚)売れるものは
そうそうありません。
まさに

 絶大なる人気を30年維持し続けている

そんなゲームと言えるでしょう。

 Ozaki自身、小学校~高校時代、
第3作~第6作くらいまでは多くの
時間を費やして楽しんだゲームです。
CMの影響もあって、
ゲームをする時間は全くないにも関わらず
約6000円で一つ購入してしまいました。

 ゲーム自体は最初の敵を倒すくらいまで
しか進めていませんが、
オープニングのムービーを見るだけでも
6000円の価値があったな、
と満足しています。

 オープニングムービーはこちらから。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=KdHYS2OWYW0



 さて、このドラゴンクエスト、
凄いところがたくさんある、と書きました。
タイトルで「盛りすぎた」感はありますが、
Ozakiの人生の根幹には
ドラゴンクエストから学んだことが
競馬と同じくらいあるように思います。



 例えばゲームの中で経験できる
仲間づくり、役割分担、目的達成プロセスや
キャラクターの成長譚であり、
ゲームを作る側のあくなき情熱であり、
そして歴史を活かしたプロモーション活動、
マーケティング手法であったりします。 

(次回に続けます)

時間の『おつり投資』

2018-07-21 00:15:53 | 仕事術


 金融とインターネットテクノロジーを
融合させた新しい分野として

 「Fintech (フィンテック)」

という言葉が使われるようになりました。

 
 これまで銀行に行かなければできなかった
海外送金がどこでもできるようになったり、
資産運用でAIのアドバイスを受けて
よりよい資産配分を実現できるようになったり、
様々なサービスが生まれているようです。



 そんなフィンテックの一つに
お店で買い物をしたおつりを自動的に
投資に回せるようにする、という
サービスがあります。
いわゆる「おつり投資」と呼ばれるサービスで、
日本ではトラノコやマメタスといった
サービスが使われているようです。



 具体的には電子マネー等で買い物をした際、
キリのいい数字との差額を自動的に
(もしくは承認手続きの後に)
証券会社等の口座に送金し、
証券会社の口座ではあらかじめ定めた
資産の組み合わせになるように
これまた自動的に投資信託等を
購入してくれる、というもの。



 給料からの天引き投資を一生懸命やらずとも、
日々の買い物をするだけで、
何もしなくとも発生する端数の金額が
天引きされて資産運用ができるという仕組み。

 楽しく無理なく、手続きも最小限で
資産運用ができること、
そしてコツコツ積み上げれば中長期的に
利益が出得ることが注目されています。



 さて、お金の投資もよいですが、
時間もこうした

 「おつり投資」

ができるのではないでしょうか?

 最近の忙しさの中で尾崎が
工夫していることの一つは
時間の使い方です。
特に

 打ち合わせまであと8分!
 昼休みまで、あと4分!
 会議開始予定時間に上司が戻ってきていない!

といったケースでの時間の使い方。


 これまでであれば

 「まぁ一息入れて待っていよう」

となることが多かったのですが、
最近は

 8分あれば来週必要な手続き書類の骨子作成!
 4分あれば明日の資料の印刷!
 上司が来るまで、週報の更新作業!

といった具合に端数の時間も
無駄なく使い切るようにしています。


 これまで有効活用できていなかった時間を
活用できるようになった、
というメリットを享受していますが、
同時に短時間であるがゆえに

 「時間が短いので、集中してやりきる!」

という意識が芽生えて作業スピードも上がる、
という副次的な効能も実感しています。
細切れの時間を活用することで、
二重の意味で時間を上手に使えるように
なっているのかもしれません。



 この活用方法を意識し始めて、
これは前述の「おつり投資」と
同じではないか、と思いつきました。



 意識しなければ財布の中の小銭として
知らず知らず使ってしまう半端なお金を
投資の原資とすることで利益を上げる仕組みは

 余計なお金を使わなくて済む
 使わなかったお金が運用で利益を上げる

という二重の有効活用を目指しています。



 時間も同じで、知らず知らず流れてしまう
半端な時間を活用することで、
集中度合も上がり、業務効率が上がる仕組みを
構築することができるのではないでしょうか?



 時間の「おつり投資」を心がければ、
残業が減って帰宅時間が早くなるのと同時に
作業効率が上がってよりよい成果が出せる、
そんな効果がでるかもしれませんね。



 時間の有効活用の方法として、
一度皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

真に語るものがあれば聞き手は楽しい

2018-07-14 00:16:03 | コミュニケーション

 一年ほど前の話です。
NHKでも放送されている

 「スーパープレゼンテーション」

でおなじみのTEDを当時所属していた団体でも
やってみよう、というイベントにスピーカーとして
参加してきました。

 4人のスピーカーのうち2人は役員級、
もうお一方もOzakiよりも先輩で、
実績十分という重厚なメンバー。
かつ、他の3人の方は本業である国際協力や
開発援助、ソーシャルビジネスの分野にも
関連がありそうなタイトル。

 そんな中Ozakiのスピーチのタイトルは



 「人生で大切なことは
 すべて競馬が教えてくれた」

というもの。
ここまで来ると清々しい(すがすがしい)
という形容詞以外頭に思い浮かばないほどに
本業とは関係のないテーマ、タイトルでした。

 
 そもそも、スピーチを行う会場が
自分が毎月給料を頂いている会社、
それも11年もお世話になっている会社です。
その本部であたかも

 「この会社では人生で大切なことは
 一つも教わっていいません」

という意味にも取れるタイトルを掲げ、
現役の役員にも聞かせるというのですから、
我ながら無謀にもほどがある企画でした。



 ただ、Ozakiと付き合いが長い方には
広く知れ渡っていると思いますが、
Ozakiが競馬を語り始めるととまりません。
仕事のキャリアは11年ですが、
競馬のキャリアは23年近くになります。
(大人の皆様は「計算があわない」
 などと言わないようにお願いします)


 当時から社内では

 「安全管理にはちょっと詳しい」
 「危険な国ばかり担当している」

 といった枕詞で多少は知られていますが、
競馬関連の経験値、知識量と比べれば
安全管理の知識などあってないようなもの。
Ozaki自身、本職は「競馬」だと
本気で思っているほどです。



 そのOzakiが競馬をほとんどご存知ない
真面目な職場の皆様の前で本気で語ったところ、
想像を超える好反響をいただきました。

 これまで面識がなかった方から、
複合機のところで

 「昨日のプレゼンめっちゃよかったですね」

と声をかけられたり、

 イベントを主催した労働組合事務局に

 「Ozakiさんのプレゼン資料が欲しいです」

というリクエストが届いたり。


 自分でも予想外の反響に驚いています。



 振り返ってみると、今回のプレゼンは

 仕事上の実績を誇示したり、
 ロジカルに経営戦略を提示したり、
 売り上げのために営業トークを展開したり、

といった要素がほとんどありませんでした。

 とにかくOzakiが熱意をもって学び続け、
体験を積み重ねられるテーマを
自分自身が楽しく語るために
選び抜いたトピックだけを語ったもの。
そうした競馬の話がほとんど基礎知識のない
聴衆の皆さんに響いたことは非常に
印象的でした。



 聴衆の関心が分からない状況、むしろ

 競馬のスピーチなんか聞いてどうするのか?
 
という半ばアウェイの状態
であっても、自分自身が20年間積み重ねてきた
知識や経験から選び抜いた話をすれば、
聞き手はついてくれるのだということを
発見した瞬間でもありました。

 
 これまでもこのメルマガで何度か
取り上げていますが

 「10年偉大なり
  20年畏るべし、
  30年で歴史になる」

という言葉があります。

 どんなことも10年続ければ素晴らしい、
20年継続すれば、恐るべきことである、
30年取り組み続ければもはや歴史だ、
という趣旨の言葉です。

 Ozakiにとっての競馬は少なくとも
期間だけは「畏るべし」を越えました。
例え競馬であっても、これだけ続けていると、
聴衆に響く「語れるもの」(コンテンツ)が
輝いてくるのかもしれません。