今回は年明け第一号ということで、
今年はがんばるぞ!
という方に向けて極端なお話をしようと思います。
(このコラムは 2014年1月7日に配信したメルマガの
メインコラムを抜粋して掲載しています)
新年は多くの人が目標を立てたり、新しい挑戦を始める時期ですよね。
区切りがいいですし、何より年末年始が休みということもあって、
じっくりと目標を考える時間もありますよね。
ただ、一つ問題があります。
それは、お正月ムードに浸っているうちに
なかなか実行に移せない
初めて見たけど続かない
思うような成果が見えてこない
といった理由で、一月のうちに断念してしまう、といった事態が起こること。
そういったケースで、
「また区切りのいい来年から始めよう!」
と今年を投げてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
極端な話をすれば2014年の最初の3日間ちょっとやって続かない場合、
次の目標設定、挑戦の開始は362日後の2015年1月1日というケースもあり得ます。
Ozaki自身もかなり諦めるのが早いほうなので(汗)、
こういった経験を繰り返してきている側の人間であることは
正直に告白しなければならないと思います。
ただ、ここ数年強く感じていることが一つ。
それは何も区切りのいいところで目標を立てたり、挑戦を始めたりしなくても
いいのではないだろうか?ということです。
一年に一度だけ目標を立てて、がんばろう!と決意することは、
先ほど挙げた極端な例で言えば、
たったの3日間の試みで残り362日を捨てるということ。
次の区切りである翌年のお正月を待っていると、
目標のないまま過ごす時間が長すぎますよね。
3日間やった後、10日サボったとしても、そこから再開すれば、
まだ352日間は頑張れるはずなのにも関わらず…。
読者の皆さんの中にはそんなことするわけないだろう、何を馬鹿げたことを!
と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
一年を例にするとちょっと極端すぎるかもしれませんが、
実は似たようなことを皆さんも知らず知らずやっているはずです。
例えば
区切りのいい10時からこの仕事に着手しよう
会議は区切りのいい1時間で設定しよう
次の予定まで9分、時間が中途半端だから休憩しよう
といった具合に。
人間不思議なもので「キリのいい」ところからなにか物事を始めたがる、
そんな傾向があるのではないか、とOzakiは感じています。
これはキリのいいお正月の心機一転と似ていませんか?
一年のうち360日を捨てることはないかもしれませんが、
一時間のうち9分を捨てる、13分を捨てるといったことは身に覚えがある、
そういう方もいらっしゃるはず。
こういった人間の性質に気づいてから、Ozakiは「キリのいい」数字に
拘らないように心がけはじめました。
なぜなら、「キリ」を待っている時間がもどかしく、逆に落ち着かないからです。
むしろそのキリの悪さを利用して、限られた時間でやれるところまでやる、
そう考えるようにしています。
前回の雑感コーナーでも書いた通り、やるべきことがあるのであれば
「キリのいい」タイミングを待つ必要は一切ありません。
今が残りの人生で一番若いのです。
まさに今、やろうと思ったことをはじめれば、それだけ長く取り組めるはず。
こう考えていけば2013年の流行語大賞に選ばれた
「いつやるの?今でしょ!」
という言葉は一年だけの流行語にするのはもったいない、
真理をついた言葉ではないだろうか、とOzakiは感じるのです
「キリのいい」新年を機に、「キリのいい」タイミングを待たない習慣を
はじめてみてはいかがでしょうか?