36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

慣れてきたら変化のタイミング

2018-12-29 13:07:18 | 意識を整える



 何事も新しいことに挑戦しはじめは
慣れないことばかりで、


 この言葉はどういう意味だ?
 まず何をどうすればいいんだ?
 次はどうしたらいいんだっけ?
 ここはこうじゃなかった!!


と、試行錯誤、暗中模索、の日々が
続くのではないでしょうか?



 そういった毎日を続けるのは
心身共に疲れるという側面もありますが、



 日々自分自身の成長を感じられる、
 新しい学びを積み重ねている実感が得られる、
 目に見えてできるようになることが増える、



という状況による充実感もあると思います。
いろいろと疲れるけれども、
学びも多いのでがんばっていられる、
そんな状況と言えるでしょうか。



 しかしながら、毎日毎日右肩上がりで
成長が続く、という時期はそれほど
長くは続かないのもまた事実。

 最初はあまりにも何もできないので
すべてが学び、自分の成長につながるように
感じてしまいますが、
それは単にベースラインとなる自分の能力が
低いから、という理由も一因です。



 だんだんと自分が成長し、
ベースラインが上がってくると、
徐々に


 成長の実感があまり得られなくなる、
 新しい学びが少なくなってくる
 目に見えてできることはそれほど増えない



といった現象が起こることもあると思います。

だんだんとマンネリ化が進み、

 まぁこのくらいでいいかな、
 いつも通りやればいいか、
 慣れているので詳細にチェックしなくてもOK

といった状況にまで至ることもあるでしょう。



 「慣れ」た作業を繰り返すのは
頭を使わなくてもいいですし、
ストレスもそれほどないと思います。
頑張らなくても、工夫しなくてもいい、
ぬるま湯のような快適さがあります。
しかしながら、その「慣れ」は
思考停止を誘発し、成長の機会を遠ざける
要因ではないでしょうか?



 
 何かに取り組む時に

 「慣れてきたな」
 「軌道に乗ってきた」
 「これでひと段落だ」

と思った瞬間から毎日新しいことを学ぶ、
という成長の機会は減っていきます。
もし、日々一歩一歩成長する、という
経年優化を大切にするのであれば、



 「慣れてきた」

と感じた時には何かを変えるタイミング、
と状況の再定義が必要かもしれません。

 せっかくストレスが少なくなってきたのに…。

 おっしゃるとおり。
でも、成長を持続させ、加速するためには
慣れてきた時こそ、新しい挑戦、
新しい工夫の種を探し始める
いい機会ではないでしょうか?



 落ち着かない状況が続くと言えば、
その通りです。
精神的に落ち着かない状況が
続くことが苦手な方も
おられるかもしれません。

 しかしながら、最初にお伝えした通り、
毎日の小さな失敗や挫折からこそ
日々多くのことを学べるのです。

落ち着かないけれども
成長機会を持ち続けるか、
創意工夫はしなくてもいいけれども、
あまり成長機会がない毎日を過ごすのか。


Ozakiは後者を選びます。



 安全管理の業務も少し慣れてきた、
そう思う今だからこそ、Ozaki自身も
また新たな挑戦に手を出したい、
そう感じる日々です。

同じ能力なら若い人を登用する

2018-12-22 00:21:34 | 仕事術


 新年になると必ずテレビで
大々的に放映されるスポーツがあります。
それは「箱根駅伝」

 正式には

「東京箱根間往復大学駅伝競走」

というようです。



 この駅伝大会は関東の大学による
駅伝関東チャンピオンを決める大会ですが、
読売新聞や日本テレビが社を上げて
盛り上げた結果、全国でも注目されています。



 2018年の箱根駅伝が行われ、結果的に
総合2位に入った東洋大学の監督哲学が
非常に興味深いものだったので、
ご紹介させて頂きます。
(このコラムは2018年1月16日に配信した
週刊メルマガのメインコラムを再録したものです。
本編メルマガ配信希望の方はコチラで登録下さい)




 東洋大学の駅伝チームを率いる
酒井監督が言うには

 「同じ能力なら下級生を使う」

とのこと。


 この哲学は長らく東洋大学の
駅伝チームに引き継がれており、
今年の箱根駅伝で選手登録された
16人の選手のうち4年生はたったの1人。
(実際に走る選手は10人です)

 酒井監督がチームを率いるようになって以降、
前年の優勝メンバーである上級生でも
簡単にメンバーから外れることが多くなり、
前年優勝時のエースが在籍していても、
翌年は箱根の舞台を走れないということも
あったそうです。



 東洋大では駅伝のメンバーを決める際、
チーム内で選考会を開催し、
温情ではなく、選考会の結果で
メンバーを決めるようです。
この結果、同じくらいのタイムであれば、
必ず若い選手を起用し、
その年の箱根駅伝での好成績はもちろんのこと
来年以降に向けた経験の蓄積を図るとのこと。



 若い世代のほうが、伸びシロもありますし、
万が一失敗したとしても、その反省を生かし、
来年悔しさをばねに一層奮起してくれる、
そんな期待が込められているのでしょうね。



 前回記事の

 「Fail Early

でもお伝えしたとおり、
若い時に厳しい経験をすることが、
次の成長につながるのは駅伝でも同じようです。

 
 ビジネスにおいても同じ能力なら若い人を
どんどん登用して、失敗も含めた
経験を積んでもらうのが一番でしょう。

 逆に言えば、少し先に生まれている分、
経験値を積んでいるはずの年上世代位は
若い人よりも上位の能力を発揮しなければ
登用してもらえなくなる、ということ。



 Ozakiもそうですし、皆さんもそうですが
徐々に年下世代が増えてくることは確実。
若い人たちに追い抜かれないよう、
より多くの経験を前倒し、前倒しで
失敗も含めどんどん積み重ね
能力の一部に変換したいですね。

Fail Early

2018-12-15 17:31:29 | 意識を整える


 シリコンバレーなどでよく言われる言葉、
らしいのですが、これまでOzakiが知らなかった
言葉を見つけましたのでご紹介します。



 その言葉はタイトルにある通り、

 Fail Early
(失敗は早めにしろ!)

という言葉です。



 失敗することは望ましいことではないですが、
失敗しなければ絶対に学べなかったこと、
気づけなかったことというものも
世の中には間違いなく存在しています。



 Ozaki自身、日々

 「やっちまったなぁ・・・(涙)」

と感じる失敗を繰り返していますが、
そういった経験とそこからの学びが
記憶に深く刻まれることを知っています。



 特に、未知の領域に挑戦する時
特に組織の事情や各種制約条件等の影響で
挑戦せざるを得ない時は

失敗しながら学び、学んでは修正し、
そして修正を続けた先に成功を掴む、

というプロセスを覚悟する必要があります。



 このプロセスでは「失敗」なしに
前に進めないわけですから、
失敗をするかしないか、は問題ではありません。
(100%失敗することが確定しています)

 そのためいつ失敗するか、
すなわちいつから学びを開始できるか、
が本当の問題ということになりますね。



 「失敗を早くしたいですか?」

と問いかけた場合、読者の皆さんも含め

 「いや、失敗はしたくないです」

という回答をするのではないでしょうか?
では、同じ意味合いの質問として



 「新しい学びを早く開始したいですか?」

と問いかけられた場合はどうでしょうか?

 
 今度はYESと答える人の数が増えそうですね。
失敗が避けられないのであれば、
失敗を「起きるもの」と受け止めて
失敗を克服する、失敗から学ぶ、
という方針に早く切り替えることが
成長を加速させることにつながりそうです。



 2016年公開のディズニー映画に

 「ズートピア」

という作品があります。
この映画の主題歌は

 「Try Everything」 

という歌なのですが、
Ozakiは映画以上にこの歌が気に入りました。



失敗を繰り返しても挑戦し続けるぞ!
むしろ毎日新しい失敗をし続けてやる!

という心意気が力強く歌われています。
このコラムを読んでもまだ、
失敗に対するネガティブなイメージ、
失敗はできるだけしたくないと思った方は
是非一度音楽を聴いてみてください。

Try Everything (英語字幕付きです)
https://www.youtube.com/watch?v=c6rP-YP4c5I



 なお、映画ズートピアそのものも
現代社会に対する風刺を含んだ
大人も楽しめる作品です。

 もしまだご覧になっていない方が
いらっしゃれば、100円でDVDレンタル
できると思いますのでご覧になってみて下さい。

目標は掲げる前後の行動量が勝負

2018-12-08 23:23:03 | 意識を整える


 目標シリーズの延長戦ということで、
もう一回分おつきあいください。



 目標を設定するテクニックや
目標に軽重をつける手法、
そして目標達成のために、
自分を追い込む方法をお伝えしてきました。



 なにか言い足りないことがあるよなぁ、
と思いつつ、一旦シリーズに幕を下ろそう、
と考えていたのですが、
先週行った社内の勉強会で、
参加していた若手数人の行動力を見て、



 「言い足りなかったことはこれだ!」



と気づかされました。

 
 勉強会の中で、Ozakiは何冊かの
おススメ本を紹介したのですが、
参加者の中で一人はその場で即発注。
(彼は事前配布された資料を見た時点で
既に一冊注文していたようですが)

 もう一人は勉強会直後に

 「〇〇と●●が気になります」

とメールを送ってきてくれました。
せっかくなので、その本をレンタル。
きっと今頃は読み進めてくれている
ものと想像しています。

 もう一人は翌日に

 「おススメ本買いました!」

と報告をしてくれました。
その上、数日後に

 「今自分の課題であるこういうテーマで
 読んでみるといい本ってないでしょうか?」

と相談をしてくれました。



 さらに講演依頼を頂いた方からは
Ozakiのおススメ本で『読書会』を
やってみませんか?という声も頂いています。

 Ozakiのような適当な人間が適当にしゃべる、
そんな勉強会でも多少なりとも学びは
あるものだと思います。

 それを

 「ふーん」
 「まぁそこそこいい話だったね」
 「なるほどね、まぁ中身はわかった」

で終わらせる人と

 
 「なるほど、この部分は実践してみよう」
 「とりあえず、一冊は推奨本を読もう」

と行動に移せる人と、



 どちらが学びの効率がいいのかは明白です。
また、絶対そうとは言いませんが、
こういった学びを行動に結び付けられる人は
講師がOzakiではない、もっと高尚な学びの場でも
同様に学んだことのどこか一部でも
自分なりに取り込んでみる可能性が高く、
その分成長力を秘めているのではないか、
とOzakiは感じています。



 
 目標について考えているタイミングだった
Ozakiは彼ら若手の行動力に敬服するとともに、
目標と行動力の相関が頭の中で結びつきました。

 目標を立てるために、
 目標の精度を高めるために、
 目標達成に向けた基盤を作るために、
 何より最終的に目標を達成するために、



とにかく行動、行動、行動、行動!が
重要なのだ、という事実です。



 何もないところから目標を立てろ、と
言われても何をどう目指していいのか
わからないもの。

 こういうことをやってみたいということで、
チャレンジしたらひどい目にあった。
そもそも自分にはまだこの目標を達成するのは
時期尚早なので、まずは準備作業をがんばろう、
と気づくためには

 「チャレンジしたら」

という行動が必須です。
行動なしに、やみくもに目標を立てても
それが現実的なのか、非現実的なのか、
そもそもそんなことに意味があるのか、
も全く分からないのですから、
目標達成への道筋などわかるはずありません。



 数値目標を掲げる時もそう。
これまで一冊も本を読んだことがなければ
自分が一冊の本をしっかり理解しながら
読み終えるためにどのくらい時間が必要か、
推測することすらできません。



 一年間で365冊読むぞ!

と勢いよく宣言するのはいいですが、
仕事をしながら一日一冊読む、というのは
相当の根性がなければ三日坊主一直線です。
これも、

 「まず自分の読書ペースを測るために
 一冊読み終えてみる」

という行動が必須。



 目標を掲げた後、それを達成するために
一定の行動が必要なのは言うまでもありません。

 (自分は行動しないけど)
 「明日この目標が達成できているといいなぁ」

という願望はよほどの魔法を使わない限り、
実現できないものでしょう。



 今回若手の皆さんの刺激に溢れた行動力を
拝見して改めて目標と行動の関係に
気づかされました。

 学んだらすぐに行動!
そして目標達成のためには何はなくとも
行動、行動、そしてまた行動。
こうした行動量こそが、
人生を一歩一歩前進していくための
最大の燃料になるのではないか、
と感じた次第です。

目標は即ち自己発見の道しるべ(その2)

2018-12-01 04:04:26 | 意識を整える


 年末ということで、
目標に関するコラムを続けています。
今回がシリーズの最終回。


 前回は
 目標を達成することで、
本当に得たいものが

 結果という数字
 他人からの注目・賞賛
 周囲の人との競争勝利

といった

「他人の目線を意識した目標」



 自分自身の可能性開拓、
 自己ベストへの挑戦、
 自分の限界への興味、

といった

 「自分の目線を意識した目標」

の二つがありそうですね、というお話でした。

 
 目標達成に向けた戦術として
他人の目線を意識するということは
以前紹介した「強制学習」モードに
移行するにあたって非常に有効だと思います。



 他方で、本当に大切な目標はなんなのか、
を考えてみると、後者の

 「自分の目線を意識した目標」

の方が重要性が高いのではないでしょうか?



 誰かに認められたい、ではなく
自分がどこまでやれるか確認したい。

 他人との競争に勝ちたい、ではなく
過去の自己ベストを更新したい。



 こう感じる時のモチベーションは
相当高いように思うのです。

 プロ野球のイチロー選手は

 「他人の記録はベストの8割、9割でも
 更新できてしまうことがあるが、
 自己ベストは自分の全力をさらに超えた力を
 出さなければ更新できない」

 という趣旨の発言をしています。



 また、先日日本ハムからアメリカの
メジャーリーグ、エンゼルスへ移籍が決まった
投打二刀流の大谷選手も
メジャーリーグに挑戦する理由を問われ



 「自分(の能力の限界)に対する興味」

とで回答しています。 

(このコラムは2017年末に配信したメルマガの
メインコラムを編集・再録したものです)


 お金を稼ぐだけであれば、もっとよい条件を
提示する球団があったにも関わらず、
また安定して記録を伸ばし続けるのであれば
日本のプロ野球にいたほうが
よほど有利であったにも関わらず、
エンゼルスという球団を選んだ理由。



 それはピッチャーとしてもバッターとしても、
自分の限界を純粋に追いかけたい、
という「自分目線」の目標があったから、
とOzakiは解釈しました。



 目標を自分目線で掲げた場合、
その目標は自分の人生の軸にもなりえます。

 自分自身が本当に大切にしたいものは何か?
 自分はどのようなことで周囲の人の
 記憶にとどまりたいのか。
 自分とは一体全体何者なのか?

そうした目標と現在の自分を照らし合わせると

 自分自身が一歩一歩前に進んでいるか、
 自分の限界に近づいて行っているのか?

がよくわかるような気がします。



 つまり、自分目線の目標を立てることは
自分の能力の限界と
自分自身の存在そのものを
確認するための基準点、道標のようなもの
と言えるように感じました。



 この道標をたどっていくと
いつかは自分の能力の限界を見つけ、
より大きな成果が出せるようになる、
そんな自分にたどり着けるかもしれません。