36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

ご恩は10倍、100倍返ししておく

2020-11-28 01:33:48 | 意識を整える


 個人事業は基本的に「恩返し」で
成り立っているのではないか?
と常々感じています。

 
 自分が誰かに役に立つことができれば、
その誰かから

 「あの時Ozakiにはがんばってもらった。

 面白いヤツなので、この仕事もやってもらおう、
 恩返しも兼ねてこの人を紹介してみよう、
 助けてもらったお礼にこの分野でアドバイスしよう」

といった思考回路を経て
反対にお世話になることが多々あります。



 母校である高校や大学の研究室からお声かけを頂く、

新卒で入社した組織所属時の大先輩や上司、友人などから

 「Ozakiなら力になってくれるのではないか?」

と思い出して頂く、といった機会もあります。



 大きな会社に所属していれば、
知名度や製品力、また人海戦術的な営業力など
様々な要因で売り上げが立ちます。
たとえ個人商店的な存在であっても、
フランチャイズという形でコンビニや飲食店を
経営すれば、お客さんからの信用を得て
商品・サービスが売れることもあるでしょう。



 しかしながら個人事業主には
後ろ盾となり得るものが何もありません。
まして、Ozakiがやっている

 「海外での安全管理アドバイス」

は市場そのものが認知されていません。
Ozakiの取り組みは
得体のしれない人間が、
得体のしれないことをやっている。
と言っても過言ではない状況なのです。



 一年半にわたりこうした状況下で
なんとか食いつないでこられたのは

 とにかく依頼をしてくれた方に全力で尽くす、
 Ozakiに手伝ってもらってよかった、と感じてもらう、
 誠心誠意、裏表なく業務を遂行する

という姿勢もあったのかと感じています。

 後ろ盾もしがらみもない個人事業主の中には

 とにかく短期的に売り上げがたてばいい、
 目先の利益が確保できればそれでいい、
 サービス提供後のことなど知ったこっちゃない、

という方もいらっしゃるようです。


 が、Ozaki自身は幸い目先の利益よりも
中長期の信頼関係を優先して仕事ができる状況です。
そして、信頼関係をお互いの恩返しという形で
継続させていただく方が増えるにつれ、
ご依頼いただく仕事の幅と量も増えているように
実感しています。



 頂いたチャンスを生かすために
↑の通り、その都度精一杯の取り組みをしていますが、
もう一つOzakiが心がけていることがあります。
 それはご紹介やお仕事の依頼といった
「恩」を受け取った場合には

 「10倍返し」
 「100倍返し」

の恩返しをする(自己評価ですが)というもの。

 恩返しをタイムリーに行うと、
相手の方の心と記憶に残るもの。

 こういう時はOzakiが役に立ちそうだ 
 昔Ozakiには手を尽くしてもらったな
 そういえば安全管理と言えばOzakiだな

といった「フック」が残っていれば、
将来のご縁がさらにつながるかもしれません。



 倍返しと言わず、できうる限りの恩返しをする。
こうすることで中長期的には思いがけない量の
恩返しをしていただけるのではないか、との
仮説を温めています。

共通認識の少ない世界

2020-11-21 15:42:22 | 意識を整える

 Ozakiは常々、できるだけ多くの方に
話を理解していただけるよう、
より多くの方が知っている比喩を探しています。

 例えばプロ野球やサッカーの有名選手の話、
例えば小学校時代の話や自動車教習所等、
全国どこで過ごしていても共通と言える体験を
ネタにしてみたり。



 ただし、最近共通認識というのは
思いのほか少ないのかもしれない、
と感じることも増えてきました。



 例えば、先週覚せい剤法違反で逮捕された
沢尻エリカさんと言えば、多くの方がご存じであり、
それがゆえにメディア報道も多いのでしょうが…
Ozakiは正直どういう人なのか知らず、
なぜこれほどまでに大きく報道されるのかも
分かっていませんでした。
(この記事は2019年11月19日に配信した
メルマガのメインコラムを再録したものです)


 よくよく調べてみると映画もドラマも、
沢尻さんが出演している作品は一つも見ておらず、
Ozakiが知らないのは当然だなと感じる始末。
世の中では一般的に知られている人物を
Ozakiが知らない=共通認識ではない事例です。



 また、先週仲良しグループと思われる男性三人組の
興味深い会話が漏れ聞こえてきました。
三人のうち一人が芸能人と思われる方の
インスタグラムの話をしていたのですが、
当然他の二人もフォローしている前提で
話をしていたのです。
しかしながら、他の二人はフォロー以前に
そもそもその芸能人の方の存在を知らず、
インスタグラムの話から、その芸能人を
なぜ君たちは知らないのか?という話に
切り替わっていく流れを耳にしたのです。



 
 ワイドショーとテロ/犯罪オタクのOzakiの間に
共通認識がない、というだけならともかく、
同世代、同性の仲良しグループの間でも
共通認識の隔たりが顕著な事例があるのか、
と新鮮な気持ちで話を聞いていました。



 かつては大勢の人が好きなものとして

 『巨人、大鵬、卵焼き』
 
 怖いものの代名詞として

 『地震、雷、火事、親父』

という表現が成立していたのは、
多くの人が好き、怖いという
共通認識を抱いていたためでしょう。



 もちろん巨人以外の野球チームファンも、
大鵬以外の力士を応援していた方も、
卵焼きよりもハンバーグがいい、という方も
おられたとは思いますが、
そういう方でも

 「まぁ『巨人、大鵬、卵焼き』は人気があるよね」

と納得感があったからこその表現なのでしょう。

 
 こうした納得感、共通認識は
日本全体で似たような生活スタイルが広がり、
同じような娯楽コンテンツを消費していた
(他に娯楽コンテンツがなかった)からこそ、
成立したのではないでしょうか?

 
 よくよく考えてみれば、
一つのテレビを大勢で取り囲んで見ていた時代
(Ozakiも世代的に経験していませんが)
テレビくらいしか娯楽がなかった時代、
を経て、今はスマホ、ネットTV、ゲーム等
個人単位で時間の使い方が全く異なる時代です。



 芸能ネタはともかくとして

 普段話をしている人との間、
 同じ職場の同僚、
 かつて同じ時間・場所を共有した同級生

など近しい間柄でも共通認識のズレが
コミュニケーションを難しくしている可能性が
あるかもしれない、と感じています。

 
 まして安全対策などのセミナーにいらっしゃる
初対面のお客様はどういった趣味、趣向、
基礎知識をお持ちなのか全く把握できません。
Ozakiとの共通認識がどこにあるのか、を
まず探っていかなければその後の話を
うまく伝えることは難しくなります。



 共通認識があって当然と思って
話を進めていては思いがけない
コミュニケーションの失敗が
起こりえます。
ネット全盛、SNS全盛の時代だからこそ、
共通認識はない、共通認識は少ない、前提で
意思疎通を心がけたほうがよいのかもしれません。

反復継続練習以上の努力はない(その2)

2020-11-14 11:16:26 | 仕事術
 思いがけずOzakiが文章力を褒められる
機会がありました。
正直、文章は「下手くそ」の部類に入ると
自己評価していましたので、この評価は予想外。

 今まで自分に問いかけることがなかった

「なぜ文章力を評価していただいたのだろうか?」

という問いを数日間考えてみました。
自分なりに分析を進めてみた結果、
もし文章力を評価していただけるとすれば
その原動力はこれだろう、と感じたのは次の二つ。

 一つは書籍や新聞、雑誌等を読み続けていること
もう一つは10年以上メルマガを書き続けていること

これ以外に要因はないように思います。



 最近では意識的に読書の時間を短めにしていますが、
このメルマガを長く読んでいただいている方は
ご存じのように数年前までは

 3日で1冊、年間100冊

がOzakiの読書の巡航速度でした。
当時は組織に所属して仕事をしていましたので、
当然フルタイムの時間の合間に
文章力のある方の文章を大量に浴びていた、
と言えるでしょう。

 
 ペースこそ落ちましたが、それでも年間
数十冊の本を読んでいることになります。
2015年のマイナビの調査によれば、
一か月で一冊も本を読まない方が約40%、
平均2.5冊/月ですので、Ozakiは平均以上には
本を読んでいると言えそうです。



 文章力のある方が、編集能力のある方の助けを得て
出版しているものが一般に流通している書籍です。
当然のことながらインターネットやSNS上の
文字情報に比して書籍に記載されている文章は
文章力を伴ったものが多いと言えます。
より質の高い文章をたくさん受け止めていることが
自身の文章にも生かされているかもしれません。



 さらに読書よりも大きいと感じるのが
文章を書きづつけているという事実。
このメルマガは毎週一回、年間約50回の配信です。
一回当たりの文字数は約3000~4000字でした。
少なく見積もっても年間で15万文字の文章を
休みなく毎週お届けし続けていることになります。



 加えてメルマガ以外の媒体でも

海外安全のウェブサイト上のコラム執筆、
QuoraというQ&Aサイトの回答依頼対応、
お願いされた冊子の原稿執筆、

等々まとまった文章を書く機会も多くあります。

 こうした文章も含めれば年間で30万文字程度を
少なくともこの数年間は書き続ける生活を
送っていると言えそうです。



 以前高校の同級生が本を書くことを
勧めてくれた際、

 「まず企画用に2万文字書いて出版社に持ち込む。
 その上で10万文字かければ一冊出来上がり」

という話をしてくれました。

 新書やビジネスハウツーものであれば
10万文字以下の書籍もたくさんあります。
単純計算してみるとOzakiがここ数年書いている文章は
一年間で書籍3冊分に相当する量となります。



 このメルマガは10年継続していますので、
ざっと計算するだけでも2009年以降の10年間で
20~30冊くらいの本ができるレベルの文字数を
文章として世の中に送り出してきたとも言えます。
(質はともかく・・・ですが)


 挨拶と用件だけを書けばよいメール
 受け手と自分だけがわかればよい指示文章
 事実関係と発言の記録ができればよい議事録



といった業務的な文章とは違う、
年齢層も立場も違う方々に、
背景も含めて真意を伝えようとする文章を
10年間書き続けていることそのものは
Ozakiにとっても自信になっていました。



 しかしながら改めて数字として文章の量を
表現してみると、

「なるほど、文章がうまくなっているかもしれない」

と感じるだけの説得力があったのです。



 強烈な量の反復練習を継続すれば、
たいていの物事は上達するのではないでしょうか?
Ozakiはたまたま同時並行でチャレンジしていることも
反復練習を繰り返すことで上達を実感しています。



 芸術センスのかけらもないOzakiでも、
簡単なピアノ曲を毎日繰り返し繰り返し練習すると
何とか聞けるレベルの演奏ができるようになりました。

 あまりにも操作が複雑で、半ばあきらめていた
バイクの運転教習も2か月間、毎週のように
練習を積み重ねた結果、卒業検定には一発合格。



 いやいや、Ozakiはいろいろやりすぎでしょ?
何か特別な才能があるからじゃないの?
と買いかぶっていただける方、
特別な才能は必要なさそうですよ。



例えば

 小学生が九九を覚える、
 自転車に乗れるようになる、
 新入社員が電話対応に慣れてくる、
 パソコンのブラインドタッチが上達する、
 
などなど、皆さんも過去に「反復練習」をしてきた
がゆえに無意識でもできるレベルにまで上達した
物事がたくさんあるのではないでしょうか?



 もちろん、社会人になると時間を確保することは
それなりに努力を有します。
また、難しい物事であればあるほど
練習を継続することの難易度も上がるでしょう。
しかしながら、なにかをマスターするために
反復練習をすると、着実に上達していくはずです。
そして、その努力が1か月、1年、3年、5年と
続いたのであればなおさら、

 努力を継続していない人、
 ごくまれに努力する人、
 ちょっとやっては挫折してしまう人、

との差は歴然と目に見えてくるのだと思います。



 文章力をお褒め頂いた経験から少し考えを深め、

 「反復練習の継続」

こそが最強の上達方法であり、
努力を実らせる最高の方法論である、
という考えに至りました。 

反復継続練習以上の努力はない(その1)

2020-11-07 10:23:50 | 仕事術


 先週160以上の大学が海外に学生を送り出す際、
安全対策の相談窓口として利用しているNPOの
理事長と長時間の打ち合わせをしてきました。



 理事長はご自身で学校、旅行会社、保険会社等を
数十年にわたって経営されておられる実力者。
20年前、ご自身がイギリスで経営する学校に
日本から留学してくる日本人があまりにも無防備で、
なんとかしないといけない!と感じられたことから
留学生を送り出す大学向けの安全対策協議会を
立ち上げられました。

 当初はなかなか会員が集まらなかったようですが、
今では日本全国の大学約160が加盟する
一大ネットワークに成長しています。

 理事長ご自身はもともと英文学のご専門で、
大学経営に関する論文も発表されているほどの
学者肌なキャラクターをお持ちです。
まさに学問と経営の両立を体現されている
突出した人物と言えるでしょう。



 その理事長がOzakiが運営している

 「海外安全.jp」(https://kaigaianzen.jp)

と協業したいとおっしゃってくださっています。
その背景として理事長からお伺いできた話が
大変興味深かったのです。

 
 やや自慢めいた話に聞こえるかもしれませんが、
Ozakiの能力で理事長に評価頂いたのは主に二点。
一つは当然のことながら海外での安全管理に関する
知識や経験です。
もう一つは意外なことに文章力とのこと。

 大学を卒業して新卒で働き始めた当初、



 「お前の文章は単語の使い方からしてなってない」
 「何度か読んでも何が言いたいかわからない」

と言われていたのがOzakiの文章。

 自分自身で文章が上手だ、と
思ったことは一度もありませんでした。
このメルマガにしても文章が下手なのを
何とかネタと手数(毎週休まず発行する)で
カバーして来ているのです。
むしろ、毎週拙い文章を読まされる皆さんには
何度お礼を申し上げても足りないなぁと
感じていたほど。



 そのOzakiが英文学専門、論文も発表している
大ベテラン経営者から

 「文章力ではかなわない」

と評されたのですから、うれしさ以上に
驚きが先行してしまいました。
自己評価が急上昇したわけではありませんが、
Ozakiの文章を評価してくれる方がいるのか、
という事実をかみしめた瞬間です。

 
 自宅に戻りよくよく考えてみると
なぜOzakiの文章力が評価されるに至ったか、
について思いつくことが二つ出てきました。
皆さんのお役に立つかもしれませんので、
次週、その二つの要素をお伝えします。



 (次週に続けます)